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松下電器、容量1.2倍の新オキシライド乾電池
~グローバル統一デザインを採用
松下電器産業株式会社は、容量を1.2倍に増加したオキシライド乾電池およびアルカリ乾電池を4月10日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は、オキシライド乾電池が600円前後、アルカリ乾電池が540円前後の見込み。いずれも4本パックで単三、単四型が用意される。
2004年4月に発表されたオキシライド乾電池の新モデル。新添加剤、新オキシ水酸化ニッケルを正極に使用することで、正極活物質の反応性を向上。従来比1.2倍の持続時間を実現した。また、負極の増量や正極活物質、電解液、黒鉛の配合を最適化したことで、中電流域での放電性能も向上。デジタルオーディオプレーヤーなどでの利用にも適するという。
同時発表されたアルカリ乾電池についても容量が1.2倍に増加。オキシライド乾電池のブラックボックス技術を利用した電解液の増量や、新合金組成/大表面積の亜鉛粉末を採用することで負荷材料を改良。耐漏液性能と反応性が向上したという。
オキシライド、アルカリ両電池とも、電解液濃度を最適化することで、低温環境下での性能が従来よりも改善。特にデジタルカメラでオキシライド乾電池(単三型)を気温0度の環境で利用した場合、従来製品と比較して約5割の性能向上が見られるとした。
また、いずれの電池も世界同一性能、同一デザインを謳った新デザインを採用。オキシライド乾電池は、「未来を照らす次世代の青」という意味を持たせた「BRILLIANT BLUE」をベースにゴールドをあしらったデザイン。アルカリ乾電池は、「ますます進化するパワーの赤」とする「VELOCITY RED」を基調としてゴールドをあしらったもの。アルカリ電池としては12年ぶりのデザイン変更となった。製品使用推奨期限は5年。
新デザインを採用したオキシライド乾電池のパッケージ
新パッケージのアルカリ乾電池
新旧製品を使用したデジタルカメラベンチマークテスト
こちらはデジタルオーディオプレーヤーによる比較テスト
松下電池工業株式会社 一次電池社 社長 梶川陽二氏
松下電池工業株式会社 一次電池社 社長 梶川陽二氏は、乾電池の世界需要について、「電池全体の年間推移では、横ばい、もしくは微減だが、その中でもアルカリ乾電池は増加の傾向にある」と説明。2001年に生産された乾電池の総数181億個に対して、アルカリ乾電池は105億個だったが、2005年では着実にアルカリ乾電池の総数が増え、乾電池総数180億個に対して135億個がアルカリ乾電池だったという。うち、2005年の同社シェアは、マンガン乾電池が21%にあたる38億個、オキシライド乾電池を含むアルカリ乾電池のシェアは、11%で15億個を生産している。
また、1年間に人口1人あたりが利用する乾電池の数では、日本が13.7本、北米が13.5本と、他の地域に比べて極端に多いが、そのうち、アルカリ乾電池の利用本数は日本が10.8本、北米10.4本と、マンガン乾電池の数が非常に低い。これに対して、発展途上国ほどマンガン乾電池の利用量が多く、インドや、アフリカ、中南米、中近東などでは軒並み年間2.1~4.7本と少ない上、ほとんどがマンガン乾電池を利用しているという。
乾電池の世界需要
乾電池の年間使用本数
会場で公開されたデジタルカメラ耐久テスト
使用されていたのはDMC-LZ2
オキシライド乾電池を電源に使用したアンプ。高電圧で安定した電源を供給可能なため、生音に近い音質が可能という
オキシライド乾電池を使った電磁石。単三電池4本で435kgを持ち上げることが可能という
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URL
松下電器産業
http://panasonic.co.jp/
ニュースリリース
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn060116-1/jn060116-1.html
【2004年1月28日】松下、次世代乾電池「オキシライド乾電池」(PC)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0128/pana.htm
( 本誌:清宮 信志 )
2006/01/16 19:25
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