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CIPA、ネットワーク用画像転送規格「PTP-IP」を策定

~TCP/IP上で複数の機器の同時接続が可能に

 有限責任中間法人カメラ映像機器工業会(CIPA)は8日、ネットワーク上で画像を転送するためのプロトコルをCIPA DC-005(略称「PTP-IP」)として策定したと発表した。

 PTP-IPは「Picture Transfer Protocol over TCP/IP networks」の略で、米FotoNationが提案していた「PTPIP」をCIPA規格として承認したもの。5月からCIPA内にPTPIP分科会を設け、審議していた。

 デジタルカメラとPC、プリンタなどの間で画像を転送するためのプロトコル「PTP」を、ネットワークの標準プロトコルであるTCP/IPネットワーク上で利用できるようにしたもの。PTPは、USB上での利用のみが規定されていた。

 PTPはPC用のOSや多くのアプリケーション、ほとんどのデジタルカメラ、フォトプリンタに搭載されているが、PTP-IPではPTPのすべての特徴を保持するほか、既存のPTPアプリケーションに影響を与えないようになっている。

 また、PTP-IPでは、USBでは不可能だった複数のデジタル機器間の同時接続が可能になる。

 なお、ダイレクトプリント規格のPictBridgeもPTPを転送プロトコルとして使用しているが、PictBridgeではPTPとUSBの使用が要求されている。PTP-IPによってネットワーク上でPictBridgeと同様の機能を実現する場合は、PictBridge準拠ではなくなるため、独自方式であることを明記するよう呼びかけている。

 CIPAでは同会会員以外の企業にも、所定の契約によりPTP-IP規格書を無償配布する。



URL
  CIPA
  http://www.cipa.jp/
  PTP-IPのホームページ
  http://www.cipa.jp/ptp-ip/index_j.html
  ニュースリリース(PDF)
  http://www.cipa.jp/ptp-ip/documents_j/CIPA_PRESS_RELEASE_J_051108.pdf
  ホワイトペーパー(PDF)
  http://www.cipa.jp/ptp-ip/documents_j/CIPA_DC-005_Whitepaper_JPN.pdf

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( 本誌:田中 真一郎 )
2005/11/08 17:31
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