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エプソン、2006年中間期は増収も11億円の赤字

~複合機は数量増、ただし価格下落で減益に

 セイコーエプソン株式会社は26日、2006年3月期の中間決算(2005年4~9月)を発表した。

 これによると売上高は前年同期比5.4%増の7,202億4,400万円、営業利益は90.9%減の60億300万円、純利益はマイナス11億6,000万円の赤字となった。

 セグメント別では、プリンタ、プロジェクタなどの情報関連機器事業が、売上高4,407億5,400万円(前年同期比1.4%増)、営業利益が150億9,400万円(51.3%減)の増収減益となった。

 同事業のうち、プリンタなどを含む情報画像事業が微増。レーザープリンタが好調だったが、インクジェットプリンタは、複合機の価格下落、単機能機の数量減などにより減収となった。

 プロジェクタなどの映像機器事業は、プロジェクタの価格下落を数量増がカバーしたほか、リアプロジェクションTVのOEM光学エンジンが好調で大幅増収となった。

 液晶ディスプレイ、半導体などを含む電子デバイス事業は、売上高2,579億9,700万円(16.9%増)、営業損失30億9,500万円(前年同期は371億7,400万円の利益)と、増収減益となった。

 ディスプレイ事業では、携帯電話向けSTN液晶や液晶プロジェクタ用高温ポリシリコンTFT液晶の価格下落を、アモルファスシリコンTFT液晶や低温ポリシリコンTFT液晶がカバーし、大幅増収となった。しかし半導体や水晶デバイスが、価格下落と数量減により減収となった。

 時計、眼鏡レンズなどの精密機器事業セグメントは、売上高429億5,800万円(1.9%減)、営業利益10億2,700万円(62.7%減の減収減益。

 通期予想は売上高1兆6,180億円、純利益220億円で変更はない。

 なお同社では今期決算を受けて、2004年から2006年までの中期経営計画(Action07)の見直しを発表。「2006年に売上高経常利益率は9%以上」の目標は堅持しつつ、事業基盤再構築施策と成長戦略を策定し、1月下旬の第3四半期決算発表時に説明する予定。



URL
  エプソン
  http://www.epson.co.jp/
  決算情報
  http://www.epson.co.jp/IR/settlement/index.html
  決算短信(PDF)
  http://www.epson.co.jp/IR/settlement/2005/results_2005_2q_j.pdf

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( 本誌:田中 真一郎 )
2005/10/27 12:19
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