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三洋エプソンイメージング、シアンフィルター採用の広色域液晶パネル

〜デジタルカメラ向け2.8型VGAパネルも開発

Photo Fine Chromarichパネル
 三洋エプソンイメージングデバイス株式会社は17日、カラーフィルターにシアンを加えて色域を広げた中小型液晶パネル「Photo Fine Chromarich(フォトファイン・クロマリッチ)」の開発を発表した。2006年初頭から量産を開始する。デジタルカメラ、プリンター、携帯電話などへの採用を想定している。

 従来のR、G、Bに加え、カラーフィルターにシアンを追加。白色LEDバックライトとのマッチングを図り、NTSC比で約108%の色域を実現している。これにより、これまで表現が難しかったエメラルドグリーンやブルー系の微妙な色再現が可能になったという。同社の「Photo Fine」液晶パネルに組み合わせ、「Photo Fine Chromarich」のブランド名で展開する。

 今回、開発仕様として発表されたのは、携帯電話向けの2.2型320×240ピクセル(約185ppi)、デジタルカメラ向けの2.8型640×480ピクセル(約290ppi)、マルチメディア向けの4.5型640×480ピクセル(約180ppi)。すべて透過型で、2.2型と2.8型は低温ポリシリコンTFT、4.5型はアモルファスシリコンTFTとなっている。3→4色の変換回路については、新たにドライバICを開発した。


色度図。三角形ではなく台形になっている 発表会でのデバイスサンプル。携帯電話向けの2.2型 2.8型VGAパネル。デジタルカメラ向け

 シアンフィルターの採用について、「従来の高色域化技術はカラーフィルターを濃くするだけ。透過率の低下とバックライトの消費電力増を招いていた。シアンフィルターを加えることで、これらの問題を低減できる」(技術開発統括部長の遠藤甲午氏)と説明した。シアンフィルターの生成には、RGB同様、フォトリソグラフの技術を用いている。本来ならパネル上にシアンのサブピクセルが加わることで解像度が落ちるが、独自の超精密加工技術で高精細化を実現したという。

 色域は異なるものの、従来のインターフェイスが使用できるのも特徴。デジタルカメラ向けの2.8型は、すでにデジタルカメラなどで採用済みの高速シリアルインターフェイスに対応している。

 有賀修二取締役社長は、多機能デジタルカメラ、写真画質ディスプレイ付きプリンタ、フォトビューア、スマートフォンなどの登場で、今後は中小型液晶パネルにおける高精細と広色域へのニーズが高まるとした。その上で中期基本構想のひとつとして、プリント、プロジェクタに並んでモバイルディスプレイへの注力を表明。それを具体化するのが、今回の技術を含む開発戦略「HCL-S(High Quality、Compact Design、Low Power Consumption、System Solutions)」と説明した。


有賀修二社長 Photo Fine Chromarichのロゴ


URL
  三洋エプソンイメージングデバイス
  http://www.sanyo-epson.com/
  ニュースリリース
  http://www.sanyo-epson.com/newsroom/051017/

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( 本誌:折本 幸治 )
2005/10/17 16:35
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