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京セラ、セラミック基板のサーマルプリントヘッドを量産開始


KPRシリーズ
 京セラ株式会社は1日、デジタルフォトプリンタ用のサーマルプリントヘッド「KPR」シリーズを開発し、7月中旬より量産を開始すると発表した。月産20万本体制で開始する。

 KPRシリーズは、昇華型プリンタに用いられるサーマルプリントヘッド。セラミック基板に蓄熱用の「グレーズ層」をガラスで形成し、その上に抵抗体、電極、保護膜を真空成膜法で成膜する「薄膜方式」を採用している。発熱体に電流が流れると熱が発生、感熱紙やインクリボンなどに熱を伝えて印画を行なう。グレーズ層の高さや形状を変えることで、用途に合わせたヘッド形状が得られるという。

 KPRシリーズではセラミック基板に高密度配線技術を導入し、さらにフォトレジスト塗布精度、露光精度を向上。プリントヘッド基板の大きさを従来比で約17%小型化した。また、セラミック基板と外部回路の接続にACF(異方性導電フィルム)を採用し、プリントヘッドの小型化に貢献したとしている。

 また、発熱体の位置精度が向上し、画質の向上とアッセンブルプロセスにおける時間短縮に貢献。さらに同社では薄幕プロセスに関する工程を短縮し、ヘッドの生産性を20%向上させた。「急ピッチでデジタルフォトプリンタを増産する機器メーカーのニーズに対応する」としている。



URL
  京セラ
  http://www.kyocera.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.kyocera.co.jp/news/2005/0701.html


( 本誌:折本 幸治 )
2005/07/01 17:21
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