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NEC、デジカメなど模造バッテリー対策の認証LSI


 NECエレクトロニクス株式会社は28日、デジタルカメラや携帯電話などの模造バッテリーを検知する認証LSI技術を開発したと発表した。29日開幕のイベント「組み込みシステム開発技術展(ESEC)」(東京ビッグサイト)で展示する。

 発表されたのは、2m四方の専用LSIにNEC独自の暗号化技術「CIPERUNICORN-S(サイファーユニコーンエス)」などを搭載した暗号処理LSI。実装面積が従来の7分の1程度と小さく、デジタルカメラ向けバッテリーなどへの搭載が容易としている。近年、デジタルカメラメーカーから模造品バッテリーによる危険を促す告知が発表されており、純正バッテリーを認証する手立てが求められていた。

 認証に使われるCIPERUNICORN-SはCRPTREC(電子政府暗号評価委員会)で電子政府推奨暗号として採用された「CIPERUNICORN-A/-E」をベースにカスタマイズしたもの。共通鍵暗号方式を採用し、データの長さであるブロック長は一般的な32bitではなく64bit。鍵長は128bit。差分解読法、線形解読法、キャッシュ攻撃などの最新の攻撃法に対応し、処理時間も従来の18分の1に短縮したとしている。

 同社は、バッテリー検知用のソフトウェア、バッテリーや本体側に組み込むシステムインテグレーション、模造バッテリー検知に関するコンサルティングサービスなどを提供している。今回のLSIもその一環となり、「電池にLSI、本体に認証ソフト」といった提案を訴求するという。



URL
  NECエレクトロニクス
  http://www.necel.com/index_j.html

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( 折本 幸治 )
2005/06/28 17:28
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