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ソニー、経営陣を大幅刷新、出井・安藤両氏は退任へ

~CEOにハワード・ストリンガー氏を予定

会長兼CEO就任が内定したハワード・ストリンガー氏(現副会長兼COO、ソニーアメリカ会長兼CEO。2004年度経営説明会で)
 ソニー株式会社は7日、出井伸之会長兼グループCEOと、安藤国威社長の退任人事を発表した。後任は会長兼CEOにハワード・ストリンガー氏(現副会長兼COO、ソニーアメリカ会長兼CEO)、代表執行役兼エレクトロニクス社長に中鉢良治氏(現執行役副社長兼COO、マイクロシステムズネットワークカンパニー、イーエムシーエス担当)。

 また、代表執行役兼CFOには現執行役副社長兼グループCSO & CFOの井原勝美氏が就任する予定。

 なお、記者会見の模様を後ほど掲載する予定。

 同日開催の臨時取締役会で内定したもので、6月22日開催予定の定時株主総会での承認を経て正式移行する。社内取締役を退任する出井氏および安藤氏は、最高顧問ならびに顧問に就任する予定。

 そのほか、真崎晃郎氏、久夛良木健氏、徳中暉久氏、ヨーラン・リンダール氏、大西昭敞氏の各社内取締役が退任する。このうち、現執行役副社長兼COOの久夛良木氏は、セミコンダクタショリューションズネットワークカンパニー担当、ホームエレクトロニクスネットワークカンパニー担当、セミコンダクタソリューションズネットワークカンパニーNCプレジデントを離れてグループ役員となり、セミコンダクタ関連の担当は中鉢氏が引き継ぐ。また、久夛良木氏はゲームビジネスグループを引き続き担当する。

 同社は「2005年を大きな転換期」と見ており、今回の刷新人事で「オペレーションのさらなる効率化を推進し、全世界で積極的かつ戦略的に事業展開するための結束力を高める」としている。また、出井現会長による体制を「エンターテイメントビジネスの業績向上、モバイルビジネスの基盤確立、次世代半導体開発の進展、金融事業の統合などで成果を得た」とし、不振が伝えられるエレクロトニクスをはじめ、「グローバル企業としてさらなる発展を目指す体制が整った」としている。

 ハワード・ストリンガー(Howard Stringer)氏は、ソニーアメリカ会長兼CEO、ならびに映画などエンターテイメントを担当、MGM買収などで手腕を発揮したことで知られる。米国CBSの報道番組のエグゼクティブ・プロデューサーからCBS放送部門プレジデントを経た後、1997年ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカ社長に就任。CEO就任後はソニー・アメリカ会長兼CEOの職責も継続する。

 中鉢良治氏は1977年に入社、ソニー・マグネ・プロダクツ株式会社への転籍や本社磁気製品事業本部研究開発部、記録メディア事業部ビデオテープ事業部長、レコーディングメディア&エナジーカンパニーのバイスプレジデント、コアテクノロジー&ネットワークカンパニーのシニアバイスプレジデントと、主に磁気メディア畑を担当。1999年に執行役員入りし、2004年6月に副社長兼COO、7月に生産戦略本部長に就任している。

 社長就任後はソニー株式会社社長としての通常業務に加え、「特にエレクトロニクス事業全般の総責任者として同事業分野のさらなる強化に注力する」という。



URL
  ソニー
  http://www.sony.co.jp
  ニュースリリース(ソニー・グループの新たな経営体制について)
  http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200503/05-014/
  ニュースリリース(人事機構改革)
  http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200503/05-015/


( 折本 幸治 )
2005/03/07 13:03
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