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【PMA 2005】米国でも好評のKiss Digital N

〜HPの新プリンタ、DxOの新RAW現像ツールなども

 翌日から米国のカメラ関係製造者で組織するPMAが主催するトレードショウ「PMA 2005」の開始を控え、米国フロリダ州のオーランドのホテルでプレス向けに新製品を紹介するイベント「Digital Focus」が19日(現地時間)、開催された。

 ソニーおよびオリンパスの新製品に関しては、別記事で詳細をお伝えしているが、ここではそれ以外に気になった製品をいくつかピックアップしてみたい。


前作から大幅に質感アップしたKiss

Digital Focusで展示されたKiss Digital N(Digital ebel XT)
 日本でも金曜日に発表されたばかりのEOS Kiss Digital N。その米国版であるEOS Digital Rebel XTがハンズオンで自由に操作できる状態になっており、同時発表されたEF-S専用の60mmマクロレンズ「EF-S60mm F2.8 マクロ USM」と共に試用することができた。

 スペック上も大幅に機能、性能とも向上しているKiss Digital Nは、従来の同製品にあったオートフォーカスモードの自由度などを改善、さらに不満の多かった動作レスポンス、レリーズラグ、ファインダー消失時間、起動時間、画像再生速度などあらゆる面が改善されている。その改善は、初代モデルに触れた事があるユーザーなら、誰もがほんの少しさわっただけでも感じ取る事ができるほどの違いがある。

 加えてスペックに現れない部分、つまり細かなデザイン上のディテールや質感、剛性感、シャッターの切れや音など、感覚的な部分でのグレードアップが著しい。スペック値はともかく、シャッターを切る時の気持ちよさは上位モデルのEOS 20Dを上回るのではと思うほどだ。

 Kiss Digital Nのボディ材質はエンジニアリングプラスティックのままだが、仕上げの質感は20Dにも近い。グリップ部の革シボ風ラバーは貼り付けられていないが、剛性アップと合わせて手にした時から、高い品質感を感じさせる。細かいがモードダイヤルやスイッチレバーの操作感すら、品質感を強く意識させる心地よいものになっている。

 初代Kiss Digitalは一体何だったのか? 本当に同じ名前の製品なのか? と感想が洩れてくるほど良くなった。筆者自身、サブ用に購入した初代Kiss Digitalを僅か1カ月あまりで処分した経験があるが、今度の製品ならば使い続けるだろう。

 従来の中級機以下で使っていたバッテリとは異なる小型バッテリの採用や、相変わらず他のEOSシリーズとは大きく異なる操作性など、サブカメラとして使うには難点も少なくないが、それ以上の魅力を引き出したのが新しいKiss Digital Nと言えそうだ。


フォト印刷への強いコミットを示したHP

HPの新型インクジェットプリンタ。9色印刷をサポート
 近年、フォト印刷にも力を入れると声にはしながら、なかなか突き抜けた製品が登場して来なかったHewlett-Packard のインクジェットプリンタに、フォト印刷に特化した新製品が投入されるようだ。

 「まだ未発表なので詳しくは教えられない」と担当者が話すシルバー外装のプリンタは、日本で言うところのA3ノビに対応。既に市場に投入されているグレーインクに加え、ブルーインクを追加した新しいフォトカートリッジを含む3個のカートリッジを装着できるという。

 つまり、通常の3カラー(シアン、マゼンタ、イエロー)、グレー(フォトブラック、グレー2階調)、ブルーを含むフォトインク(薄いシアン、薄いマゼンタ、ブルー)の合計9色を用いるわけだ。

 ブースに置かれていたサンプルを見る限りでは、従来よりも滑らかな階調が実現されている事が判別できた。担当者によるとグレーインク中心に絵の骨格・階調を作り、それにカラーインクで色相を加える絵作りをしているという。また従来、HP製プリンタは青の表現力・正確性に欠けるきらいがあったが、その点も大きく改善されていた。同じ担当者は「sRGBがカバーする青が再現できていなかった。ブルーの追加は、モニターとのマッチングを高めるため」と話している。

 これまで3カートリッジ機は日本では発売されたことがないが、今回の製品は相当な自信作のようでワールドワイドで大きな展開を目指すというから、日本での発売も可能性としてはありそうだ。


デザインジェットの新機種
 一方、プロフェッショナル向けではあるが注目したいのが新発表されたDesignjet 90だ。Designjetは大判プリンタやプロッタに付けられるブランドで、ワールドワイドでもグラフィックデザイン分野で広く使われており、色の正確性・階調の自然さなどで評価が高くプルーフ出力用として使われている。

 そのDesignjetシリーズは他のインクジェットプリンタとは全く別の部隊(スペイン バルセロナにある)が担当しており、フォト印刷に関しては強くはコミットしていなかった。しかしDesignjet 90は4pl(ピコリットル)の新しいヘッドを採用し、本格的にフォト印刷に取り組んだ製品である。使われているインクは6色。対応用紙サイズはA2ロール紙。コンシューマ向けのPhotosmartシリーズなどとは、全く異なる安心感のある発色、階調表現が印象的だ。A3ノビ対応の下位モデルやA全、B全対応の上位モデルへの展開も期待したい。


意外に知られていない? Photo Story 3で楽しさを演出するMicrosoft

PhotoStory3
 MicrosoftのPhoto StoryはWindows XP向けのPlus!に最初のバージョンが収録され、最新のDigital Image Proにその改良版が同梱されたスライドショウの作成ソフトだ。そのPhoto Storyの3番目のバージョンが、昨年の12月から全Windows XPユーザーに無償で配布されている( http://www.microsoft.com/windowsxp/using/digitalphotography/photostory/default.mspx )。

 Photo Storyは選択した写真に任意のトランジションエフェクトやコメント、音楽、音声コメントなどを付け加えながら、写真を元に思い出の記憶を辿るスライドショウムービーを作るソフト。出力はWMV形式で、画面表示だけならば十分なクオリティを維持しつつ、スライド1枚当たり50〜120KB程度(音声データ含む)と非常にコンパクトになる。Webサイトやメールを通じて、友人との旅行の思い出をストーリー仕立ててシェアできる。

 現在配布されているのは英語版だが、日本語の表示も問題なく行なえる。操作画面はもちろん英語だが、使い方はとても簡単なのでWindows XPユーザーならば試してみるといい。日本語版は現在開発中との事なので、追って英語版と同様にWindows XPユーザーに対して配布が行なわれる見込みだ。とりあえず、試してみてはいかがだろう。


DxOのRAW処理ツールがバージョンアップ

 DxO LabsがのRAW現像処理ツール「DxO Optics Pro 2.2」が、EOS-1DsおよびDNG(Adobe Digital Negative)に対応した模様だ。

 DxOのRAW現像ツールはライティング補正で潰れて見えなくなったシャドウ部から情報を浮き上がらせたり、強力なノイズリダクション機能を持っていたり、あるいは各一眼レフデジタルカメラと純正レンズとの組み合わせから、様々な収差を取り払った現像などをサポートするなど、なかなか強力なソフトだ。

 DxOのソフトウェア技術は一部のデジタルカメラにも採用されているようだが、今回のPMAではカメラ内蔵用ソフトウェアも発表している。TIのOMAPプロセッサに対応したもので、サイズの小さい携帯電話用イメージセンサーでもローノイズかつ暗部ティテールに富んだ絵が得られるという。


DxOのパッケージソフト
DxOのソフトウェアが組み込まれたTIの携帯電話向けデジタルカメラ試作機


URL
  PMA 2005
  http://pma2005.pmai.org/


( 本田 雅一 )
2005/02/21 00:00
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