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富士写真フイルム、2004年中間期は減収増益

~デジカメ関連は好調も、銀塩の落ち込み大きく

 富士写真フイルム株式会社は29日、2005年3月期中間決算(2004年4月1日~9月30日)を発表した。これによると売上高は1兆2,529億2,500万円で前年同期比0.5%減、営業利益は1,013億200万円で前年同期比8.1%増、純利益は527億600万円で前年同期比28.2%増の減収増益となった。

 全体としては、フラットパネルディスプレイ材料の売上が大幅に増加し、カラー複合機の販売が好調だったものの、円高の影響や記録メディア製品などの価格競争激化、カラーフィルムの需要減により、減収となったとしている。なお、国内売上は6,375億円で前年同期比2.1%減、海外売上は6,154億円で前年同期比1.1%増。


 事業分野別では、カメラ、フィルム、フォトフィニッシングなどを含むイメージング ソリューション部門が売上高3,901億円で、前年同期比2,9%減。営業利益は43億円で、前年同期比86%減。

 イメージング ソリューションの売上構成比は、カラーフィルム等が約22%で前期比約17%減、カラーペーパー等が約18%で前期比約4%減、ミニラボなどを含むフォトフィニッシング機器が約13%で前期比約4%増、ラボ・FDiが約20%で横ばい、デジタルカメラを含む電子映像が約23%で前期比約10%増。デジタル関連の好調と銀塩関連の落ち込みが構成比にも現れており、特にカラーフィルムの落ち込みの激しさが目立つ。

 なお、デジタル関連では国内でFinePix F440/F450が、海外でFinePix A330/A340/E550/E510/E500が好調なほか、携帯電話向けのメガピクセルカメラモジュールや、デジタルミニラボ「フロンティアシリーズ」の売上が好調としている。また、デジカメプリントは前年比約3倍の大幅な成長を遂げたとしている。

 インフォメーション ソリューション部門は売上高3,756億円で前年同期比0.3%減、営業利益は367億円で前年同期比7.3%増。フラットパネルディスプレイ材料の売上が大幅に増加したほか、医療関連、印刷システム関連、携帯電話用のメガピクセル対応レンズユニットなどが好調としている。またDVDメディアはDVDレコーダーの普及により売上が増加したが、価格競争激化の影響を受けている。

 ドキュメント ソリューション部門は売上高4,872億円で前年同期比1.2%増。営業利益が604億円で前年同期比8.8%増。カラー複合機が好調としている。

 通期では売上高2兆6,100億円、営業利益1,640億円、純利益825億円を予想している。



URL
  富士写真フイルム
  http://www.fujifilm.co.jp/
  IR情報
  http://www.fujifilm.co.jp/corporate/ir/index.html


( 田中 真一郎 )
2004/10/29 20:59
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