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【Photokina 2004】ハイエンドメモリーカードは20MB/sec時代
デジカメを使う上で欠かせないのがメモリーカード。このPhotokinaではSandisk、Lexerといったデジカメユーザーにはおなじみの顔ぶれから、ドイツの地元メーカーや台湾メーカーまでさまざまなメモリーカードが展示されている。
20MB/secの時代を切り開く、松下の新製品
まずは、メモリーカードを取り扱う膨大なブースを取材した結論から入りたい。もし、私と同じようにメモリーカードのブースをひとつずつ歩いたならば、規格競争はかなり最終段階に来ていることに気づくだろう。展示の量、質ともコンパクトフラッシュ(CF)と、SDメモリーカードが圧倒的なのだ。
展示会の性質からいって、ハイエンドのユーザーにいまだ利用者の多いCFはやはり一番数が多い。まだごくわずかのメーカーしか供給できないが、OEMも含めて、CFと同じサイズの1インチHDDもよく見かける。
SDメモリーカードも好調だ。薄く、小型で書き込み防止ロックや著作権保護機能があることが、デバイスメーカーの受けがいい要因だろう。松下電器をはじめSD陣営が熱心に普及活動をしてきたことも大きい。
日本のカメラ量販店などで最近、急激に勢力を伸ばしてきているのはケータイやICレコーダーなどに採用されているminiSDやメモリースティックDuoといった極小サイズのメディアだが、やはりこちらでは利用機器が少ないのだろう。一応ラインナップにあります、といったような展示が多く、まだ高速化や大容量化を激しく競う段階には来ていないようだ。
現在の標準的なスペックはSDメモリーカード、CFともに転送速度10MB/secで、容量は1GB。大容量化ではCFの方が一歩先を行っており、8GBの出荷可能なレベルの製品もちらほら見受けられる。一方、SDは、製品レベルでは1GBが最大だ。
先ほど、10MB/secが標準スペックと書いたが、Photokina開幕日の28日には松下が20MB/sec、512MBと1GBの製品を発表。それを追いかけるかのようにSandiskも32bit RISCチップコントローラ、16bitの内部バスを採用した20MB/secのCFとSD、「Extreme III」を投入してきた。ここに来てハイエンドメモリーカード戦争は20MB/secの時代に入ったのだ。
Sandiskの新製品、Extreme III
Lexar Mediaの新製品は差別化を図ってきた
オリンパスは1GBのxDピクチャーカードを発表
GS Magicstorの2.2GB、1インチHDD
Apacer製4GB CF
秋葉原あたりでよく見かける台湾PowerQuotient International製のメモリーカード
意外だったのはプロ向けの高速メモリーカードで有名なLexar Mediaが、競って20MB/secの製品を投入しなかったことだ。高速化ではなく、Lexarは他のメーカーにはない機能の追加で差別化を図ろうとしている。対応のカードリーダーやカメラと併せて使うことで、カメラの設定情報をメモリーカードに保存できる機能を搭載してきたのだ。高速、というわかりやすいメリットに比べ、環境が整っていないと力を発揮できない機能であることが今後どうでるのか、興味深いところだ。
多くのメーカーが1GB、10MB/secのCF、SDメモリーカードに収斂する中、元気がいいのが2002年のベンチャー創業以来、日立GST製Microdriveの刺客となったGS Magicstorだ。今回は台湾関連のブースで製品展示を行なうに留まったが、2.2GBの1インチHDDは相変わらず人気のようで、人だかりが絶えなかった。
台湾Kingmax製のCF
オランダのTraxdata製のCF。欧州では割に有名なブランドらしい
Traxdata製1GB CF
日本でもおなじみ、台湾のTranscend。売上の多くを日本が占めているとか
Transcend製512MBのSDメモリーカード
米Kingston Technology製のCF
今回は半導体関連のイベントではないため、12GB CFなどのチャレンジングな展示を見られなかったのは残念だが、20MB/sec時代への移り変わりを確実に感じることができた展示会だった。
( 伊藤 大地 )
2004/10/02 15:54
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