デジカメ Watch
最新ニュース
【 2016/01/26 】
【 2016/01/25 】
【 2016/01/22 】
【 2016/01/21 】
【 2016/01/20 】

【Photokina 2004】富士写真フイルム、デジカメやフォトビューアのスタディモデルなど

~PCレスユーザー向け製品を目指し、「顔検索」など搭載

富士写真フイルムのブース
 富士写真フイルムはPhotokina 2004において、デジタルカメラやフォトビューア、フォトサーバーなど各種のスタディモデルを展示している。また、日本で発表されたばかりのモバイルプリンタや、日本未発表のコンパクトデジタルカメラ「FinePix F455 Zoom」も展示されている。


1割以上いる非PCユーザーのためのフォトビューアーとフォトサーバー

 参考出品されたスタディモデルでもっとも目立つのが、「F-NEXT IMAGE VIEWER」と名づけられた携帯型の小型フォトビューアーと、据え置き型の家庭用フォトサーバー。


フォトビューアー
フォトサーバー

 フォトビューアーは、成人の手にすっぽり入るサイズの製品で、3.6型のQVGA液晶を搭載。CFスロット、USBにより、2GBの内蔵1インチHDDにデジカメ画像を記録し、液晶に表示できる。また、赤外線ポートから、発表されたばかりのモバイルプリンタ「MP-100」で画像を印刷することもできる。コントローラはジョグダイヤルと2つのスイッチのみ。



右側面のジョグダイヤルと、その上下のボタンで操作する
左にあるのがモバイルプリンタ

 フォトサーバーは、記録型DVDドライブと80GB HDD、xDピクチャーカードスロット、4つのUSB、Sビデオ端子、D-Sub 15ピンなどを搭載する。USBでデジタルカメラやフォトビューアーから取り込んだ画像を、HDDに蓄積したり、TVに表示したり、DVDに書き出すことができる。取り込んだ画像は音楽付きのスライドショーなどに加工することもできる。出展された試作機では静止画の表示のみ対応しているが、動画にも対応したいとしている。


フォトサーバーの背後のTVにメニュー画面が表示されている 前面には記録型DVDドライブのスロット。側面にはxDピクチャーカードスロット、4つのUSBポートを備える 背面にはビデオ出力とEthernet。PS/2ポートは試作機のみ装備する

 インターフェイス類はあくまで試作機としてのもので、実際の製品化にあたってはD端子などの搭載も可能としている。操作は、実際の製品では赤外線リモコンか、USB接続のコントローラで行なうが、展示機では携帯電話のリモコンアプリで操作している。


赤外線リモコンとなる携帯電話
フォトサーバーにデジタルカメラを接続するだけで、まだ転送していない画像だけがサーバー内に転送される

 また、Ethernetも搭載されており、将来はフォトサーバーからインターネット上のプリントサービスや、メールなどの利用も可能にしたいという。家庭内LANでの画像の共有なども考えられるが、フォトビューアーもフォトサーバーも、実はPCスキルがない、あるいは低い層に向けた製品を想定している。

 同社関係者によれば、現在でも低PCスキル層はデジカメユーザーの1割を超えるという。こうした層にコミットするための製品として、フォトサーバーやフォトビューアーは企画されたという。


新たな画像検索方法「顔検索」

 フォトビューアーとフォトサーバーには、画像検索機能として「顔検索」という新たな検索技術が搭載されている。これはビューアーやサーバーがHDD内の画像に写っている顔を認識し、同じ顔の人物が写っている画像を検索、絞り込み表示できる技術。

 PCでは似たような画像を探し出す技術などがすでにあるが、PCレスで多量の画像を扱うために顔検索が開発されたとしている。顔以外のパターンを認識させることも可能だが、“家庭の写真でもっとも多いのは人物”との観点から、顔を検索キーとしたという。

 なお、ビューアーもサーバーも試作品のため、製品化の予定は今のところないが、ビューアーに関しては2万円程度の価格を狙うとしている。


サムネール表示の中から、検索したい人が写っている画像を選ぶ サーチモードを選ぶと……

顔だけがハイライトされるので、検索したい人の顔を選ぶ
指定した人が写っている画像だけが絞り込み表示される

デジタルカメラのコンセプトモデルも

 コンセプトモデルはケース内展示のみで、ほとんどが動作していないようだ。デジタルカメラのコンセプトモデルはカード並みに薄いものや、大部分が透明な材質でできていて、基板やメカがそのフレーム部分に収められているような、大胆なものが目立つ。「WIPING CAMERA」という名称がついたモデルは、レンズらしきものが見当たらず、どのように動作するのかが興味深いところ。




 FinePix F455 Zoomは日本未発表の薄型コンパクトデジタルカメラ。有効520万画素の1/2.5インチCCDと3.4倍光学ズームを搭載する。本体サイズが92.6×21.7×56.4mm(幅×奥行き×高さ)と、日本で発表されているF450、F440(74.5×21.3×62.3mm)よりもボディは大きいが、スペックはほぼ同じ。充電池の容量がより大きく、やや落ち着いた雰囲気のデザインで、ブラックモデルも用意されているのは魅力的だ。

 このほかデジタル一眼レフ FinePix S3Proは欧州初登場とあって、大きな注目を集めていた。


FinePix F455 Zoom
2型液晶を搭載
クレードルが付属

ブラックモデルも
FinePix S3 Pro


URL
  富士写真フイルム
  http://www.fujifilm.co.jp/


( 田中 真一郎 )
2004/10/01 14:16
デジカメ Watch ホームページ
・記事の情報は執筆時または掲載時のものであり、現状では異なる可能性があります。
・記事の内容につき、個別にご回答することはいたしかねます。
・記事、写真、図表などの著作権は著作者に帰属します。無断転用・転載は著作権法違反となります。必要な場合はこのページ自身にリンクをお張りください。業務関係でご利用の場合は別途お問い合わせください。

Copyright (c) 2004 Impress Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.