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トキナー、PIE2006参考出品デジタル専用レンズの詳細を発表

~ペンタックスとの共同開発にも言及

トキナーデジタル対応レンズ/デジタル専用レンズラインナップ2006
 トキナーは2日、フォトイメージングエキスポ2006に参考出品するデジタル専用レンズの詳細を発表した。それぞれの仮称は「16-50mm F2.8 DX」、「50-135mm F2.8 DX」、「10-17mm F3.5-4.5 FishEye DX」、「17-135mm F3.5-5.6 DX」。今夏から今秋にかけて発売する予定。また、ペンタックスとの共同開発についても言及している。

 いずれもAPS-Cサイズの撮像素子に特化したレンズで、「AT-X PRO DX」シリーズの新ラインナップとなる。価格やマウントなど具体的な仕様は未定。今回、出展内容の資料中で、発売時期と開発経緯を明らかにした。


16-50mm F2.8 DX

 ワイド側の焦点距離をAPS-Cサイズに合わせて広げた大口径標準ズームレンズ。AT-X PROシリーズのコンセプト「大口径、コンスタントF値」を継承しながらも、デジタル専用設計らしくコンパクトなサイズに仕上げたという。同社の製品で採用例の多いフォーカスクラッチも搭載する。発売時期は今秋を予定。

 なお、PIE2005で参考出品した「17-45mm F4 DX」は、「焦点距離が物足りない」、「市場価格に見合わない」との理由で発売を断念したという。


50-135mm F2.8 DX

 デジタル専用では珍しい大口径望遠ズームレンズとして開発。デジタル専用とすることで、従来の概念を覆すほどの小型・軽量化を実現したという。そのイメージは、「一般的なカメラバッグに縦に収納できるサイズ」(同社)。発売は夏を予定している。

 Photokina 2002で参考出品した「60-120mm F2.8」は、「当時、デジタル一眼レフカメラの撮像素子サイズが定まっていなかった」、トキナーとしての「デジタル対応の仕様が完全に定まっていなかった」という理由で発売を断念。このレンズへの反響が、50-135mm F2.8 DXに活かされているという。


10-17mm F3.5-4.5 FishEye DX

 対角魚眼ズームレンズ。超広角ズームレンズの「12-24mm F4」(AT-X124PRO DX)と対極にある描写とし、歪曲収差を残した独特の世界を楽しめるという。


17-135mm F3.5-5.6 DX

 デジタル専用高倍率ズーム。先行するコニカミノルタ、シグマ、タムロン、ニコンの18-200mmと異なり、17mmスタートの広角域を重視した設計。標準レンズとしても使えるコンパクトな外観で、「1本であらゆる撮影ジャンルをカバーする」という。


ペンタックスとの共同開発について

 なお今回の発表には、ペンタックス株式会社との共同開発についても触れている箇所がある。今回のレンズ群について、約1年半前から企画、光学仕様、コスト計算など、お互いの要望をもとに議論しながら光学設計を進めたという。

 発表文中、同社は「両社はOEMの関係ではなく、あくまで共同開発」と説明。光学系は同じでも、機構部分の仕様とデザインの方向性が異なるとし、個別の設計を行ない、生産拠点も別だという。

 また、共同開発のメリットについて「開発期間の短縮」、「金型などのイニシャルコスト低減」「硝材の共同購入、内部部品の共通化によるコスト削減、生産性の向上」をあげている。



URL
  トキナー
  http://www.tokina.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.tokina.co.jp/news/pie2006news.html


( 本誌:折本 幸治 )
2006/03/03 15:20
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