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キヤノン、フルHD録画に対応した「EOS Kiss X3」


EOS Kiss X3

 キヤノンは、フルHD動画記録に対応したエントリー向けデジタル一眼レフカメラ「EOS Kiss X3」を4月下旬に発売する。価格はオープンプライス。

 店頭予想価格はボディが9万円前後の見込み。「EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS」を同梱するレンズキットは10万円前後、レンズキットの内容に加えて「EF-S 55-250mm F4-5.6 IS」をセットにしたダブルズームキットが13万円前後の見込み。

 2008年3月発売の「EOS Kiss X2」の後継モデル。画素数を従来の有効1,220万画素から有効1,510万画素に引き上げたほか、新たにフルHD動画撮影機能を搭載した。また、顔検出機能やISO12800での高感度撮影などに対応した。

 なおEOS Kiss X2および、EOS Kissシリーズのローエンドを担う「EOS Kiss F」(2008年6月)は販売を継続するという。


前面のグリップラバー面積を拡大した 背面。十時キーの左上のボタンで録画を開始する

上面。モードダイヤルには新たに動画ポジションを設けた 底面

側面の端子カバー内にHDMIのミニ出力端子を備える 反対側には記録メディアスロットを装備

 外観はEOS Kiss X2を踏襲しているが、前側グリップラバーの面積を拡大しホールディング性向上を図った。また、「EOS」のロゴプレートには上位モデルと同じ電鋳バッジを採用したほか、品位感を向上させたというモードダイヤルを備えた。また塗装を変更し、黒部分をやや粗めに、白部分をよりハイコントラストにしている。

 撮像素子はAPS-Cサイズの有効1,510万画素CMOSセンサー。画素数は上位モデル「EOS 50D」と同一だが、撮像素子は新開発としている。撮像素子の振動によるダスト対策機構も搭載する。最大記録解像度は4,752×3,168ピクセル。感度はISO100〜3200。拡張設定によりISO6400とISO12800での撮影が可能。映像エンジンはDIGICIIIからDIGIC4になった。


高品位な質感を目指したという 新開発の有効1,510万画素CMOSセンサー


フルHDでの動画撮影機能を搭載

オプションのバッテリーグリップ「BG-E5」を装着したところ

 動画撮影機能は、同社のデジタル一眼レフカメラとしては「EOS 5D Mark II」(2008年11月発売)に続くもの。APS-Cサイズの撮像素子を搭載するモデルではキヤノンとして初めての採用。民生用デジタルビデオカメラに比べて、低照度での撮影に有利な点や被写界深度の浅い、ボケを活かした描写などが可能で、レンズが交換できるのもメリットとなっている。

 記録解像度は1,920×1,080ピクセル。フレームレートは20fpsで、EOS 5D Mark IIの30fpsから減少している。また、EOS 5D Mark IIにはなかった720pでの撮影モードが加わった。1,280×720ピクセル、30fpsでの撮影が可能。SD画質となる640×480ピクセル、30fpsでの撮影もできる。

 いずれも記録形式はMOV(H.264)。動画撮影にはClass 6のSDHCメモリーカードを使用する必要がある。ファイルサイズはフルHDで約330MB/分、720pで約222MB/分、SD画質で約165MB/分。4GBのSDHCメモリーカードに記録できる時間は、フルHDが約12分、720pが約18分、SD画質で約24分。1回の撮影で、ファイルサイズ4GBまで記録できる。フル充電のバッテリーを使用した場合、連続で約1時間10分の撮影が可能となっている。

 動画撮影中にシャッターボタンを押すことで、静止画を撮影することもできる。ただし、静止画撮影を行なった場合、動画撮影は一時中断する。

 音声は内蔵のモノラルマイクから収録する。記録形式はPCM。マイク端子は搭載していない。

 動画撮影は、モードダイヤルに新設した動画撮影モードで行なう。動画撮影モードにセットするとすぐにライブビュー状態になる。その後AEロックボタンを押すことでAFが動作する。さらに、ボディ背面のイージーダイレクトボタンを押すと録画を開始する。EOS 5D Mark IIでは、イージーダイレクトボタンで動画撮影モードに入り、SETボタンで録画を開始していた。

 AFはEOS 5D Mark IIと同様の方式。ライブビューでのコントラストAFと同じ動作となっている。動画撮影中にAFで連続してピント合わせを行なうことはできない。動画撮影中にもAEロックボタンを押すとAFは動作するが、コントラストを検出する動作も記録される。

 なお動画記録中は、上面のISOボタンを押すことでAEロックができる。さらに、背面のAV±ボタンを押しながらコマンドダイヤルを回すことで露出補正が可能となっている。


ライブビューでの顔検出が可能に

同日発表のクリップオンストロボ「270EX」(1万6,800円)を装着したところ
 操作面では、新たに「クイック設定画面」と「クリエイティブ全自動」を搭載。クイック設定画面では、撮影モードや各パラメーターを直感的に変更できる。クリエイティブ全自動は、絞り値の変更を「背景をぼかす」や「背景をくっきり」といった言葉により選択できる機能。カメラの専門用語に詳しくない初心者でも、わかりやすく撮影パラメーターを変更できるとしている。

 ライブビューも引き続き搭載。EOS Kiss X3では新たに「顔優先ライブモード」を搭載した。顔検出機能「フェイスキャッチテクノロジー」を使用し、自動的に検出した顔にAFフレームを合わせることができる。EOS 50Dなどと同様に、イージーダイレクトボタンを押すことでライブビューモードに入る。

 周辺光量自動補正機能もEOS Kissシリーズでは初の搭載となる。レンズの種類に応じて自動的に周辺光量落ちを補正する機能。補正用データは最大40本分まで本体に登録できる。

 明るさ、コントラスト自動補正機能「オートライティングオプティマイザ」には新たに顔検出機能を搭載した。また、効果の強さは標準、弱め、強め、しないの4種類から選択できるようになった。EOS Kiss X2では“する”と“しない”の2段階だった。

 高輝度側の白トビを軽減する「高輝度側・階調優先」も利用できる。


 ファインダーはペンタミラー式。視野率約95%、倍率0.87倍、アイポイント19mmでEOS Kiss X2と同様。AFフレームは9点。最高シャッター速度は1/4,000秒。シンクロ速度は1/200秒。ガイドナンバー13(ISO100)の内蔵ストロボを搭載する。

 連続撮影速度は約3.4コマ/秒。連続撮影可能枚数はJPEGのラージ/ファインで約170枚、RAWで約9枚、RAW+JPEGで約4枚。

 液晶モニターは約92万ドットの3型TFT。EOS Kiss X2の約23万ドットからドット数が増えている。3層の反射防止コートを採用したクリアビュー液晶モニターを採用した。屋外でも見やすいという。記録メディアはSDHC/SDメモリーカード。本体にはHDMIのミニ出力端子を搭載する。

 バッテリーはEOS Kiss X2と同じリチウムイオン充電池「LP-E5」。CIPA準拠の撮影枚数はファインダー使用時で約400枚、ライブビュー撮影で約170枚。EOS Kiss X2と共通のバッテリーグリップ「BG-E5」(1万6,800円)が使用できる。

 本体サイズは128.8×61.9×97.5mm(幅×奥行き×高さ)、本体のみの重量は約480g。

主な仕様の比較

  EOS Kiss X3 EOS Kiss X2 EOS Kiss F EOS 50D
発売時期 2009年4月 2008年3月 2008年6月 2008年9月
店頭価格(発売時、ボディのみ) 9万円前後 7万円前後 15万円前後
撮像素子 タイプ CMOS
サイズ APS-Cサイズ相当(22.2×14.8mm)
有効画素数 1,510万 1,220万 1,010万 1,510万
最高感度 通常設定 ISO3200 ISO1600 ISO3200
拡張設定 ISO12800 ISO12800
映像エンジン DIGIC4 DIGICIII DIGIC4
ダスト対策 センサークリーニング
ライブビュー
動画記録
ファインダー ペンタ部 ペンタミラー ペンタプリズム
視野率 約95%
倍率 約0.87倍 約0.81倍 約0.95倍
アイポイント 約19mm 約21mm 約22mm
スクリーン 固定式 交換式
位相差AF測距点 9点 7点 9点
シャッター 最高速度 1/4,000秒 1/8,000秒
ストロボ
同調速度
1/200秒以下 1/250秒以下
連続撮影速度 約3.4コマ/秒 約3.5コマ/秒 約3.0コマ/秒 約6.3コマ/秒
液晶モニター サイズ 3型 2.5型 3型
ドット数 約92万画素 約23万画素 約92万画素
記録メディア SDHC/SD CF
内蔵ストロボ(ISO100) GN13
HDMI端子
電源 使用電池(ボディ) LP-E5 BP-511A
バッテリー
グリップ
BG-E5 BG-E2N
撮影可能枚数
(CIPA準拠、ファインダー時)
約400枚 約600枚 約640枚
本体サイズ 128.8mm 126.1mm 145.5mm
奥行 61.9mm 73.5mm
高さ 97.5mm 107.8mm
重量(本体のみ) 約480g 約475g 約450g 約730g


【2009年3月25日】EOS Kiss X3/X2/Fのバッテリーグリップを正しい表記に改めました。



URL
  キヤノン
  http://canon.jp/
  製品情報
  http://cweb.canon.jp/camera/eosd/kissx3/


( 本誌:武石 修 )
2009/03/25 13:10
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