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D700。装着レンズは、レンズキット付属のAF-S VR Zoom Nikkor ED 24-120mm F3.5-5.6 G (IF)
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ニコンは、フルサイズの撮像素子を搭載したデジタル一眼レフカメラ「D700」を25日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は、ボディのみが33万円前後、「AF-S VR Zoom Nikkor ED 24-120mm F3.5-5.6 G (IF)」が付属するレンズキットが40万円強の見込み。
35mmフルサイズセンサーを搭載するニコン「FXフォーマット」採用モデルの第2弾。第1弾の「D3」に続き、D3と共通のCMOSセンサーを搭載する。画質面におけるD3との共通点を持ちながら、APS-Cサイズ相当のCMOSセンサー(DXフォーマット)を採用する「D300」に、本体サイズや外観を近づけた。
装着レンズの画角は、そのままレンズ表記の焦点距離に相当。フル解像度での撮影時にDXフォーマットのレンズを装着すると、画面周辺にケラレが生じる。ただしDXレンズ装着時には、自動的にCMOSセンサーの中心部をAPS-Cサイズ相当の画角で切り出し、約514万画素で記録する「クロップ機能」が利用できる。D3も同じくクロップ機能を備えているが、D700ではファインダー内の表示方法を2種類から選べるようになった。
■ D300、D60に続き「イメージセンサークリーニング」を搭載
D3にない新機能としては、D300やD60で採用例のある「イメージセンサークリーニング」機構が挙げられる。ローパスフィルターを4種の共振周波数で振動させ、付着したゴミやホコリをふるい落とす仕組み。
もうひとつD3と大きく違う点は、ファインダー視野率が約100%ではなく、約95%にとどまること。倍率は約0.72倍、アイポイントは約18mm。なお、ファインダー接眼窓はD3と同様の丸形で、D300にないアイピースシャッターも備える。
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正面
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背面
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ファインダー周りを除くと、外見はD3よりもD300に近い。ただし、D300にはないinfoボタンを背面に備えているのが特徴。独立したinfoボタンはD40x、D40などにもあったが、中上級クラスのボディでの採用は初めてとなる。D3やD300にもあった撮影情報表示を背面液晶モニターに表示するもの。ただしD700では、再度infoボタンを押すことで、撮影情報表示からカスタムセッティングの一部のメニューを呼び出せるようになった。
■ フル解像度で最大8枚/秒の連写が可能
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D700にマルチパワーバッテリーグリップ「MB-D10」を装着。最大8枚/秒の連写が可能になる
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D300とは、リチウムイオン充電池「EN-EL3e」や、マルチパワーバッテリーグリップ「MB-D10」などを共用可能。D300と同じく、MB-D10の有無や使用バッテリーによって連写速度が異なる。
具体的には、ボディのみの状態(EN-EL3e×1)で約5枚/秒。MB-D10に「EN-EL4a」、または単3電池8本を装着すると、約8コマ/秒での連写が可能になる。撮像素子の読み出しは12ch。
なお、EN-EL3e×1で約1,000枚、EN-EL3eとEN-EL4aの併用で約2,900枚の撮影が行なえる(いずれもCIPA規格準拠)。
ライブビューもD3、D300と同等。位相差検出式AFの「手持ち撮影モード」と、コントラスト検出式AFの「三脚撮影モード」が利用できる。新たな機能として、D3で使えた「電子水準器」が、ライブビュー中でも使用可能になった。
■ ISO25600に対応、内蔵ストロボも装備
最高感度はISO6400相当で、拡張設定時にはISO25600相当の増感が可能。D3およびD300と共通のAFセンサーを搭載し、測距点は51点。1,005分割RGBセンサーによる「シーン認識システム」も継承する。画像処理コンセプト「EXPEED」を採用し、「ピクチャーコントロール」、「アクティブD-ライティング」といった、D3やD300の主要機能を備える。
液晶モニターは3型約92万ドット。UDMA対応のCFスロットを1つ搭載。HDMI端子はD3やD300より小型のCタイプになった。内蔵ストロボを搭載し、ニコンクリエイティブライティングシステムにも対応する。内蔵ストロボは、FXフォーマットで広角側24mm相当の画角をカバーできる。D300ではDXフォーマット時18mm(FXフォーマットで27mm相当)までだった。
本体サイズは147×77×123mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約995g。D300より170g重い。外装はマグネシウム合金製で、防塵防滴構造となっている。なお、ボディ前面のシンクロ端子や10ピン端子のカバーの形状がD300と異なっている。
なお、D3/D300用のワイヤレストランスミッター「WT-4」も使用可能。RAW現像ソフト「Capture NX2」をはじめ、画像真正性検証ソフトウェア、Camera Control Pro 2といった別売ソフトにも対応する。
現行機種との比較(主な仕様)
| D700
| D3
| D300
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発売日時 |
2008年 7月25日 |
2007年 11月30日 |
2007年 11月23日 |
店頭価格(発売時、ボディのみ) |
33万円前後 |
58万円前後 |
23万円前後 |
撮像素子 |
タイプ |
CMOSセンサー |
有効画素数 |
1,210万 |
1,230万 |
サイズ |
36×23.9mm |
23.6×15.8mm |
感度 |
通常設定 |
ISO200~6400 |
ISO200~3200 |
拡張設定 |
~ISO25600 |
~ISO6400 |
イメージセンサークリーニング |
○ |
― |
○ |
ライブビュー |
○ |
防塵防滴 |
○ |
ファインダー |
視野率 |
約95% |
約100% |
倍率(35mm換算) |
約0.72倍 |
約0.7倍 |
約0.62倍 |
アイピースシャッター |
内蔵 |
別付 |
位相差AF測距点 |
51点 |
最高シャッター速度 |
1/8,000秒 |
連写(フル画素) |
本体のみ |
約5枚/秒 |
約9枚/秒 |
約6枚/秒 |
MB-D10装着時 |
約8枚/秒 |
― |
約8枚/秒 |
液晶モニター |
サイズ |
3型 |
ドット数 |
約92万 |
メディアスロット |
タイプ×スロット数 |
CF×1 |
CF×2 |
CF×1 |
UDMA |
○ |
内蔵ストロボ |
GN(ISO100・m) |
12 |
― |
12 |
コマンダー機能 |
○ |
― |
○ |
電源 |
使用電池 (本体のみ) |
EN-EL3e |
EN-EL4a |
EN-EL3e |
バッテリーグリップ |
MB-D10 |
― |
MB-D10 |
本体サイズ |
幅 |
147mm |
159.5mm |
147mm |
奥行 |
77mm |
87.5mm |
74mm |
高さ |
123mm |
157mm |
114mm |
重量(本体のみ) |
約995g |
約1,240g |
約825g |
【2008年7月1日】製品画像2点を追加しました。
■ URL
ニコン
http://www.nikon.co.jp/
ニュースリリース
http://www.nikon.co.jp/main/jpn/whatsnew/2008/0701_d700_01.htm
製品情報
http://www.nikon-image.com/jpn/products/camera/slr/digital/d700/index.htm
ニコンD3関連記事リンク集
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/dslr/2007/08/24/6896.html
ニコンD300関連記事リンク集
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/dslr/2007/08/24/6897.html
( 本誌:折本 幸治 )
2008/07/01 13:08
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