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写真で見るペンタックス「K20D」


装着レンズはレンズキットの「DA 18-55mm F3.5-5.6 AL II」
 3月上旬発売予定のペンタックス「K20D」を借用できたので、K10Dとの違いを中心に、外観写真とメニュー画面をお届けする。画質評価不能のファームウェアのため、実写については後日改めて掲載したい。

 K20Dは、前モデル「K10D」をベースに、撮像素子の画素数アップ、ライブビューへの対応、液晶モニターの大型化などを果たしたモデルだ。防塵防滴ボディ、ファインダー倍率0.95倍のガラスペンタプリズム、グリップ前後のツインダイヤル、シーンモードの省略など、エントリークラスより上級の装備は健在。引き続き、風景撮影などを趣味とする、写真愛好家をターゲットとしている。ボディのみの店頭予想価格は、15万円前後の見込み。

 外観上はほぼK10Dを踏襲するも、違いがいくつ見受けられる。まず、正面のペンタックスロゴが社名のロゴと同じフォントになったこと。従来、製品については横長のフォントを使用し、必ずしもコーポレートロゴとは一致していなかったが、今回から正式なロゴとして統一を図ったとのことだ。

 また、液晶モニターが2.5型から2.7型に大型化している。ただし、ボタン配置はほとんど変わらず、K10Dからの移行は容易だろう。そのほか、側面にシンクロ端子を新設。また、バッテリーカバー開放レバーとカードカバー開放レバーの形状が大きくなり、操作しやすくなった。

 特筆すべきは、DR(ダストリムーバル)の動作がより激しくなったこと。K10Dは「コトン」と1回のみの衝撃音がしていたが、K20Dでは「ガタガタガタ」との強い振動が手に伝わってくる。ゴミの付着位置を表示する「ダストアラート」も新機能だ。





CMOSセンサー

 撮像素子は、新開発のAPS-Cサイズ相当、1,460万画素のCMOSセンサー。APS-Cサイズでは、現在最多の画素数となる。

 拡張設定でISO6400まで増感可能。ノイズ関連では、K10Dから新たに、長秒時NRと高感度NRが加わっている。


サムスン電子、サムスンテックウィンと共同開発した1,460万画素センサー

拡張設定でISO6400までの増感に対応


長秒時NR

高感度NR


ダイナミックレンジ拡張も新機能。最低感度がISO200になる


ライブビュー

 ペンタックス初のライブビューは、電源レバーをプレビュー位置まで回すと起動する。ミラーアップして、撮像素子からのスルー画を液晶モニターに表示する。機能的にはシンプルで、AFは位相差AFのみ。画面表示もグリッドとAFフレームだけだ。

 AFは他社と同じく、ミラーダウン後に測距、ミラーアップして撮像する方式。測距点の移動も行なえる。

 部分拡大は4倍と8倍。コマンドダイヤルで拡大、拡大後に十字ボタンで拡大位置の表示を移動させる。拡大表示のままレリーズも可能だ。


ライブビュー表示(標準)

グリッド表示


AFフレーム表示1

AFフレーム表示2


4倍拡大表示
8倍拡大表示


カスタムイメージ

 従来の仕上がり設定に変わる色調変更機能。計6種類を選択でき、さらに4パラメーターを微調整できる。各パラメータの設定をレーダーチャートで表示する。

 特徴的なのは、従来からあるデジタルプレビューと同じ原理で、カスタムイメージを液晶モニターでシミュレーションできること。

 また、そのときのプレビュー画像を写真として保存する機能もある。同様に、ホワイトバランス設定でのプレビュー画像も保存できる。


カスタムイメージはFnボタンから起動する

カスタムイメージ「鮮やか」


カスタムイメージ「ナチュラル」

カスタムイメージ「人物」


カスタムイメージ「風景」

カスタムイメージ「雅(MIYABI」


カスタムイメージ「モノクロ」


操作部材など

 操作面では、縦方向のみだったモードダイヤルのローレットパターンが、細かなダイヤカットとなり、高級感が増した。また、フォーカスモードレバーと手ぶれ補正スイッチのクリック感が、幾分しっかりした感触になっている。

 シャッターフィーリングはK10Dと似通った印象。CMOSセンサーの電子シャッターによる新機能、約21枚/秒の連写は、シャッターボタンを押すとミラーアップとシャッター幕が開く音の後は無音。シャッターボタンを離すとミラーがダウンする。画素数は約160万画素。ライブビューでも利用できる。


上面シャッターボタン側。表示パネルを備える。照明はライトグリーン
モードダイヤル。K10DからSv、TAvモードを踏襲

グリップ前面にもダイヤルを装備

内蔵ストロボ。PENTAXロゴの書体が変わった


SDカード取り出しレバーが少し大きくなった

引き続きSDHC/SDメモリーカードに対応する


電池取り出しレバーも同じく大型に

バッテリーはK10Dと同じD-LI50を採用


マウント横のRAWボタン

今回からRAWボタンで変更する形式を選べるようになった


側面にシンクロ端子を装備。K10Dでは省略されていた リモートケーブル、PC/ビデオケーブル、ACアダプターの各端子

そのほかの新機能

 ダストアラート機能は、撮像素子についたゴミの位置を液晶モニターに表示するもの。「イメージセンサークリーニング」の実行時にも表示され、清掃がやりやすくなっている。表示内容は、ダストアラートを実行するとSDHC/SDメモリーカードに記録される、「DUST.JPG」という画像ファイルだ。

 なお、カスタム設定に「1.」、「2.」といった行頭番号がついた。また、転送設定の「PC-F」が省略されている。


ダストアラート ダストリムーバル

新機能のAF微調整

調整範囲をすべてのレンズ一律、または装着しているレンズのみに設定できる


LCD色調整。アンバーとグリーンの2軸で調整可能

デジタルでは珍しくキャッチインフォーカスを装備する


文字サイズに「大きい」が加わった

文字サイズ「大きい」に設定した状態


画素欠損をソフトウェアで補間するピクセルマッピング

ファイル名の設定も可能になった


拡張ブラケットに「色相」を追加

ステップは最大±4


「ストロボ発光時のWB」。「AWB」が新項目


K10D(右)との比較







URL
  ペンタックス
  http://www.pentax.co.jp/
  製品情報
  http://www.digital.pentax.co.jp/ja/35mm/k20d/feature.html


( 本誌:折本 幸治 )
2008/02/05 00:01
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