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ニコン、1,230万画素CMOS搭載デジタル一眼レフ「D300」

~ゴミ取り機能や測距ポイント51点のAFなどを搭載

D300
 ニコンは23日、デジタル一眼レフカメラ「D300」を11月に発売すると発表した。価格はオープンプライスだが、店頭予想価格はボディのみが23万円前後の見込み、AF-S DX 18-70mm Gレンズキットが27万円前後の見込み、AF-S DX VR 18-200mm Gレンズキットが32万円前後の見込み。

 2005年12月に発売された「D200」の後継機種。APS-Cサイズの撮像素子を搭載する「DXフォーマット」採用機種のフラッグシップと位置づけられる。

 D200からの主な変更点は、APS-Cサイズの撮像素子を有効1,020万画素CCDから有効1,230万画素CMOSに、画像処理エンジンに新開発の「EXPEED」を採用したこと、液晶モニターが2.5型23万画素から3型92万画素に置き換えられたこと。新たに2モードのライブビュー表示やシャッター速度などのInfo表示ができるようになったこと。さらに、ゴミ対策機能などを搭載したこと。

 防滴構造のボディや大きさ、重さはD200の147×74×113mm (幅×奥行き×高さ)と830g(本体のみ)に対し、147×74×114mm(同)と825g(同)でほぼ同じ。

 また、素材もD200同様のマグネシウム合金製となっている。ファインダーの倍率はD200と同じ0.94倍だが、視野率は94%から100%に向上している。起動時間はD200の0.15秒から0.13秒に、レリーズタイムラグは50msから45msに向上している。





 AFは、51点の測距ポイントを搭載し、中央部の15点はF5.6対応のクロスセンサーを配置している。また、選択しやすいように測距ポイントを11点から任意に1点に選んで撮影することもできる。AFセンサーモジュールはD200のマルチCAM1000から新開発のマルチCAM3500DXへ変更されている。なお、同日発表されたフラッグシップ機のD3にはマルチCAM3500FXが搭載されている。さらに、新たに搭載される3D-トラッキング機能では画面内の被写体の移動に対応して、AFポイントを自動的に追従させることもできる。

 撮像素子はニコンDXフォーマット(23.6×15.8mm)で有効1,230万画素のCMOSを搭載。画素ピッチは5.49μm。最大記録画素数は4,288×2,848ピクセル。ニコンのデジタルカメラとしては初めて、ピエゾ素子駆動によるセルフセンサークリーニングユニット搭載する。感度ISO200~3200を常用域とし、拡張設定時はISO100~6400まで対応。記録形式はJPEG、TIFF、RAW。JPEG+RAWの同時記録にも対応する。


 レンズマウントはニコンFマウントを採用。35mm判換算の焦点距離はレンズ表記の1.5倍となる。 対応レンズはD200と同じで、DXレンズ、G/Dタイプレンズ(IXニッコール除く)、G/Dタイプ以外のレンズ(F3AF用を除く)、Pタイプレンズ、非CPUレンズなどを使用できる。

 シャッター速度は30~1/8,000秒、バルブ。ストロボ同調速度は1/250秒または1/320秒以下。

 シャッターユニットの耐久性は、D200の10万回から15万回にアップした。最大連続撮影速度も5枚/秒から、8枚/秒(MB-D10、充電池EN-EL4a使用時)に向上している。本体のみでの連続撮影速度は6枚/秒。なお、連続撮影枚数は、約100枚となっている(画像設定:NORMAL/Lサイズ、サンディスクExtreme IV CF使用時)。

 内蔵ストロボは、ガイドナンバー12で、押しボタンによる手動ポップアップ式。


 画像処理コンセプト「EXPEED」を搭載し、 14bitのA/D変換、16bit内部処理に対応する。これに伴う新機能は、機種間の色を統一して、スタンダード、ニュートラル、ビビッド、モノクロームなどの画像処理を行なう「ピクチャーコントロール」、AE用の1005分割RGBセンサーで被写体をパターン認識し、その情報をAE、AF、AWBに反映する「シーン認識システム」、局地的な階調制御ができる画像編集機能「アクティブD-ライティング」など。これらの新機能の詳細は別途レポートする。

 また、位相差AF使用する「手持ち撮影」とコントラストAFが可能な「三脚撮影」の2モードから選べるライブビューも搭載する。最長連続1時間使用可能、温度が上がったら警告表示の後、シャットダウンするという。


マルチパワーバッテリーパックMB-D10 MB-D10を装着したところ

スピードライトSB-800を装着したところ 同梱されるカメラストラップ

HDMIのType AやUSB 2.0などの端子を搭載
 記録媒体は、D200と同じCF、Microdrive。ただし、新たにUDMA(Ultra Direct Memory Access)に対応している。電源は、D200から引き続きリチウムイオン充電池「EN-EL3e」を採用するが、マルチパワーバッテリーパックは専用のMB-D10が発売される。

 インターフェイスは、HDMI(デジタルハイビジョン出力)、AV端子、外部電源端子、USB 2.0。同梱されるソフトウェアは、Picture Projectから、がViewNXとNikon Transferに変更されている。


  D300 D200
撮像素子サイズ ニコンDXフォーマット(APS-C、23.6×15.8mm)
撮像素子 有効画素数1,230万画素CMOS 有効画素数1,020万画素CCD
最大解像度 4,288×2,848ピクセル 3,872×2,592ピクセル
レンズマウント ニコンFマウント
画角変化 35mm判換算で約1.5倍相当
ISO感度 ISO200~3200相当(拡張設定時ISO100~6400) ISO100~1600相当(拡張設定時ISO200~3200)
記録形式 JPEG、TIFF、RAW JPEG、RAW
ゴミ対策機能 あり なし
ファインダー倍率 0.94倍
ファインダー視野率 100% 95%
AFセンサーモジュール マルチCAM3500DX マルチCAM1000
測距点 51点 11点
起動時間 0.13秒 0.15秒
レリーズタイムラグ 45ms 50ms
最大連続撮影速度 6枚/秒(EN-EL3e使用時)、8枚/秒(MB-D10、EN-EL4a使用時) 5枚/秒
シャッターユニット耐用性 約15万回 約10万回
液晶モニター 3型約92万画素 2.5型約23万画素
ライブビュー機能 手持ち撮影モード、三脚撮影モード なし
ピクチャーコントロール機能 スタンダード、ニュートラル、ビビッド、モノクローム なし
シーン認識システム あり なし
アクティブD-ライティング あり なし
対応記録メディア CF(UDMA対応)、Microdrive CF、Microdrive
ワイヤレストランスミッター WT-4に対応 WT-3に対応
内蔵ストロボ あり
バッテリー EN-EL3e
サイズ
(幅×奥行き×高さ)
147×74×114mm 147×74×113mm
重量(本体のみ) 825g 830g



URL
  ニコン
  http://www.nikon.co.jp/
  製品情報(D300)
  http://www.nikon-image.com/jpn/products/camera/slr/digital/d300/
  ニュースリリース
  http://www.nikon.co.jp/main/jpn/whatsnew/2007/0823_d300_02.htm
  製品情報(D200)
  http://www.nikon-image.com/jpn/products/camera/slr/digital/d200/

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【速報】ニコン、35mmフルサイズデジタル一眼レフ「D3」と「D300」など(2007/08/23)


( 本誌:織原 博貴 )
2007/08/23 18:27
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