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シュリロ、一体型中判AFカメラ「ハッセルブラッドH3D」

〜初のデジタル専用レンズも発売

H3D。装着レンズはHCD 28mm F4
 シュリロトレーディングは27日、スタジオ業務向けの一体型デジタル中判AFカメラ「Hasselblad(ハッセルブラッド) H3D」の国内発売を発表した。価格は、3,900万画素の「H3D-39」が462万円、2,200万画素の「H3D-22」が372万7,500円。ともに11月に出荷を開始する。

 H2Dをベースに、ファインダーやソフトウェア関連などをリファインしたモデル。レンズシャッタータイプの一眼レフカメラで、デジタル用に新開発したHCレンズのほか、純正アダプターでCタイプレンズも装着できる。撮像素子はCCDで、サイズは36.7×49mm。記録解像度はH3D-39が5,412×7,212ピクセル、H3D-22が4,080×5,440ピクセル。

 なおシュリロでは、H2DからH3Dへの無償アップグレードも予定している。


一体型デジタル中判カメラとして完成度を向上

 H2Dは銀塩に対応したH2をベースにしたため、H2Dの撮像素子サイズの関係上、アイレベルビューファインダー(HV 90x)のファインダー視野に、撮像面より外側の実像が映し出されていた。これに対しH3Dは、デジタル専用のアイレベルビューファインダー「HVD 90x」を採用。ファインダー内で見た画角がそのまま画像として撮影できる。さらに別売のフィルムマガジン「HM16・32」や、インスタントフィルムマガジン「HMi100」も取り付け可能になった。

 なお、H3Dのフルフレームをカバーするウエストレベルビューファインダーも新たにラインナップする。価格は50,400円。出荷は1月を予定する。

 さらにH3Dには、レンズの種別や絞りの変化などで生じるという、フォーカスの微妙なズレを補正する機能が加わった。H3D内部に搭載したレンズ情報などをもとにしたもので、同社ではこれを「ウルトラフォーカス」と呼ぶ。

 そのほかの仕様はH2Dと共通。撮影はRAWで行ない、インポート時にDNGへの変換も可能。RGB-TIFFでのファイルサイズは、H3D-39が117MB(8bit)、234MB(16bit)。圧縮RAWで50MB程度。ISO感度は100/200/400。

 シャッターをレンズ内に搭載する、いわゆるレンズシャッター式を採用。全シャッター速度でのストロボ同調が可能で、最高速度は1/800秒。なお、TTLでの外部ストロボ調光にも対応し、MetzのSCA3002タイプが使用できる。標準装備のアイレベルファインダーには、ポップアップ式の内蔵ストロボも備える。





デジタルバック部のCCD レンズマウント

CFスロット 中央がシンクロ端子。左はファームアップ専用端子

ボディ、レンズ、ビューファインダー、グリップ、バックに分離したところ

ウエストレベルファインダーを装着 新タイプでは見たままを撮影できるようになった

 画像の記録先は、IEEE 1394b(FireWire 800)で直結したパソコンのほか、IEEE 1394接続の専用外付けHDD「イメージバンク」も選択可能。さらにデジタルバック部にCFスロットを装備している。CFの場合、書き込み速度20MB/sec以上を推奨。イメージバンクの新タイプとして、100GBモデルも2007年1月に発売するという。価格は39万9,000円。

 本体左側の取り外し可能なグリップ部がバッテリーで、PC接続時はPCからの給電を受けることできる。バック部に2.2インチの有機ELディスプレイを装備し、色深度は24bitとなっている。

 AFはシングルAFおよびコンティニュアスAFを選択でき、AF後のMF調整も行なえる。AEにも対応し、TTLでの分割、スポット、中央部重点の各測光方式を装備。センサーは中央にクロスタイプを備える。

 本体サイズは153×213×131mm(幅×奥行き×高さ)、重量は2.175kg(HC80mm、バッテリー、CFを含む)。カメラコントロール、RAW現像、画像取り込みを行なう専用ソフト「Flex Color」が付属する。対応OSは、Windows XP、Mac OS X。


新タイプのイメージバンク。容量は100GB。使用時にはバッテリーを中央に装着する インターフェイスはIEEE 1394b(FireWire 800)

デジタル専用レンズの「HCD 28mm F4」

 H3Dの発売に合わせ、交換レンズの新製品「HCD 28mm F4」の国内発売も決定した。65万1,000円で、出荷開始は2007年2月。

 同社がこれまでデジタル対応レンズとして展開していたHCレンズと異なり、36×48mmのセンサーサイズに合わせた設計のデジタル専用レンズ。F値によるフォーカスの微妙なズレに対応するウルトラフォーカスに対応し、レンズ情報をもとにした自動色収差補正「デジタルAPO補正」や、タル型歪みなどを補正する「DAC」も利用できる。

 なお、デジタルAPO補正とDACが使用できるのは、HCレンズとHCDレンズのみ。Cタイプレンズでは今のところ使用できない。


デジタル対応HCレンズの一部。現在9本をラインナップ デジタルAPO補正の例

DACによるタル型歪みの補正。こちらは補正前の画像 補正後。実際には付属のFlex color上で補正する(写真はPhotoshop)

35mmタイプが台頭、システム性から一体型にこだわる

デンマークHasselbladのOhrgaard氏
 同社が都内で行なった製品発表会では、Hasselbladのセールスディレクター、Niels Jorgen Ohrgaard氏がプレゼンテーションを行なった。

 同社がデジタルカメラバックではなく一体型にこだたわったのは、一般的な35mm判タイプのデジタル一眼レフカメラの品質が向上し、業務ユースに対するデジタルバックの普及を圧迫するほど進化を遂げたためという。そうした35mmタイプのデジタル一眼レフカメラを販売する企業は、レンズとボディのシステム製を大切にし、顧客に訴求する。同社でもそれを意識し、今後はデジタルバックよりは一体型を積極的にアピールするという。

 ただし画素数の面では、限界が見え始めた35mmタイプに対し、センサーサイズの大きなデジタルバックや中判一体型に将来性があるとした。同氏は「マミヤ、ペンタックス、ローライといった一体型タイプの投入を我々も心強く思う」とコメント。ウルトラフォーカス、デジタルAPO補正など、一体型によるシステム性や機能をアピールした。


H2D購入キャンペーンも

購入者がもらえるゼロ・ハリバートンケース
 シュリロでは、12月31日まで「秋のデジタルキャンペーン」を実施している。キャンペーン対象製品と価格は、現行モデルの「H2D-39」とレンズ2本のセットが409万5,000円、他社のデジタルバックの下取りで「H2D-22」が294万円、3,900万画素のデジタルバック「CF-39」とH2ボディセットが462万円。

 また、H2Dの購入者には、ハッセルブラッドロゴ入りのゼロ・ハリバートン専用ケースを進呈する。あらかじめ内部のスポンジを製品にあわせてくりぬいた特別仕様で、H2D/H3D専用タイプレンズ3本と本体、アクセサリーなどを収納できる。シュリロは、ゼロ・ハリバートンのカメラケースとコンピュータケースの輸入取り扱い社でもある。



URL
  Hasselblad
  http://www.hasselblad.com/
  製品情報
  http://www.hasselblad.com/promotion/h3d.aspx
  シュリロ
  http://www.shriro.co.jp/


( 本誌:折本幸治 )
2006/10/27 20:45
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