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ソニー、デジタル一眼レフカメラ「α100」発表会を開催

〜「総合カメラメーカーのリーディングカンパニーを目指す」

 ソニーは6日、デジタル一眼レフカメラ「α100」と新レンズ群の発表会を東京・表参道ヒルズで開催した。会場にはデジタルイメージング事業本部長の中川裕執行役EVPや、同事業本部AMC事業本部長の勝本徹氏らが出席。α100の詳細を語った。


生産シェア10%を目指す

デジタルイメージング事業本部長の中川裕執行役
 中川氏によると、ソニーのデジタル一眼レフカメラのブランド名がαに決まった際、「旧コニカミノルタユーザーから大きな反響が寄せられた」という。同氏は「今さらながらαの名前の重みを感じている」と語り、さらに「今年度ワールドワイドで10%以上のシェアが目標。サイバーショットとあわせ、目指すのは総合カメラメーカーのリーディングカンパニー」と述べた。

 また、「CMOSなど半導体、バッテリー、レンズ設計、メモリースティックを自前で持つ上、加えてコニカミノルタから一眼レフカメラの技術を受け継いだ。業界でも強いポジションにいる。これらにカメラの伝統をどう融合させていくかが課題。一緒になって育てていきたい」と語った。


目指したのは、誰もがいい写真を撮れること

AMC事業本部長の勝本徹氏
 続いて登壇した勝本氏は、α100の詳細を説明した。その前に「昨年2月の約束通り製品発表に至った。コニカミノルタからきてもらった人も含め、関係者一同喜んでいる」と喜びを表した。

 次いで強調したのは、今回のプロジェクトにおける「DSLRの真打になる!」というスローガン。落語の真打になぞらえ、「一眼レフカメラという伝統と文化を理解し、その上で最後に登場。一番の実力と人気を兼ね備えた存在を目指す」と説明し、デジタル一眼レフカメラ市場参入への自信をうかがわせた。

 αロゴに用いたブランドカラー「辰砂(しんしゃ:シナバー)」にも触れた。落ち着いたオレンジ色というイメージのその色は、日本独自の色。辰砂は鉱物のひとつで、朱色や赤絵の具に使われている。ここから「伝統の尊重、新しいDSLRを生み出す挑戦と情熱を表している」という。これをボディロゴのほか、レンズおよびボディのマウント接合部周囲にも施している。

 続くα100の解説は「ボディ内手ブレ補正機能」、「1,020万画素CCDと画像エンジンBionz(ビオンズ)」、「アンチダスト」の3点に力点をおいた。

 撮像素子はソニー製で、APS-Cサイズ相当の有効1,020万画素。新規開発品で、エントリー向けとしてはクラス最多の画素数となる。読み出しは2チャンネル。最大ISO感度は1600。

 CCDシフト式の手ブレ補正については、「われわれが誇るべきもの。ミノルタが1985年に出した最初の1本目でも補正できる」と大きく取り扱い、今回は「さらに発展させた」という。具体的には従来を超える3.5段分の効果が可能になっている。これは「シフト量より、主に補正精度を向上させた」ためという。

 ローパスフィルタへのゴミ付着を防ぐ「アンチダスト機能」の仕組みは2段階。まずローパスフィルタのCCD側のIRカットコートとレンズ側の低屈折率層群の間に、帯電を防ぐ特殊なコーティングを施すことで、静電気によるゴミ付着を抑える。


 加えて、ボディ内手ブレ補正機能を利用した撮像素子面の「アンチダスト駆動」でゴミをふるい落とす。アンチダスト駆動は電源OFFのたびに行なう。ふるい落としたゴミは、ミラーボックス内のへこみにたまる仕組み。オリンパスのSWFと異なり、へこみに吸着材を入れていない。

 AFセンサーはα Sweet DIGITALと同じ配列の9点。また、ファインダー下のアイセンサーは液晶モニターのON/OFFだけでなく、AF動作の開始も行なう「アイスタート」になっている。

 また、α Sweet DIGITALになかった機能として、「Dレンジオプティマイザー」が加わった。撮影画像を1,200分割エリアごとに瞬時に分析し、適正に露出補正を行なうもの。撮影前に「スタンダード」と「アドバンス」を選択でき、スタンダードは、基本的に露出を上げる動作を行なう。対してアドバンスは、逆光などの条件で、アンダーになった主要被写体だけを明るくし、なおかつ背景の濃度はそのままにするという。「主要被写体を範囲選択し、範囲内だけレベル補正するイメージ」(ソニー)。

 2.5型23万画素液晶モニターは、サイバーショットDSC-T9などで採用した独自の「クリアフォト液晶プラス」。そのほか、高密度実装技術、リチウムイオンバッテリー、メモリースティックなどが内製によるデバイスになる。なお、コニカミノルタ製のバッテリーは使用できない。


マウント接合部にもシナバーカラーが レンズ装着時にも細く縁取りが見える

CFスロットを装備 メモリースティックデュオ/PROデュオは同梱のアダプタで使用

画像処理エンジン「Bionz」のコンセプト アイセンサーによるAF作動も可能になった

CMの一部。AF測距点は従来機を踏襲。中央がクロスセンサー 750枚撮影可能なスタミナ性能も特徴

 交換レンズは計21本をラインナップ。そのうち3本がCarl Zeissレンズ、3本がGレンズとなる。Gレンズとは、ミノルタ時代からの高性能レンズに付与される称号。そのほか、マクロ2本、ズーム5本、単焦点4本、テレコンバーター2本、特殊レンズ2本が加わる。

 ただし、ソニーαからの完全な新規設計は、Carl Zeissの3本のみ。Gレンズのうち35mm F1.4 Gはコニカミノルタが2005年に開発表明を行なったまま棚上げになっていたもので、そのほかの2本のGレンズ(300mm F2.8、70-200mm F2.8)はミノルタ時代からの製品。Carl Zeiss、G以外のレンズについても同様で、ミノルタ時代、またはコニカミノルタ時代の製品を基本とし、主に外観を変えたものという。

 これらリニューアル製品の中には新製品として入手しづらいものも多く、α DIGITALシリーズのユーザーにも朗報だろう。もちろん、デジタル専用のDTレンズ以外は、Carl Zeissを含めて銀塩αシリーズでも利用できる。

 なお、α100の発表にあわせ、ソニーはアクセサリー類も40種類を発表している。これらも基本的にはα DIGITALシリーズの製品がベース。バッテリーとカメラケース類がソニーオリジナルで、ストロボやアイピース関連など、多くのアクセサリーがコニカミノルタ製品を使い回せる。

 勝本氏は、α100のキャッチコピー「目指したのは、誰もがいい写真を撮れること」で、プレゼンテーションを締めくくった。


AF動作が可能なCarl Zeissレンズ 従来のαレンズもラインナップを仕切り直しして登場

ストロボを始めアクセサリーにもSONYロゴがついた

AVとの融合がソニーらしさ

ソニーマーケティング取締役執行役員の鹿野清常務
 続いて、ソニーマーケティング取締役執行役員の鹿野清常務が、α100の販売戦略を語った。同氏はデジタル一眼レフカメラの伸びの鈍化を懸念しつつも魅力ある市場とし、「ソニーにとっては久々に新しいジャンルへの参入、αで盛り上げていきたい」と語った。

 また、「ウォークマン、ブラビアなど、ソニーは常に新しい楽しみ方を提供してきた。αも新しい提案になる。ハイビジョンを核に(一眼レフカメラにも)これまで以上の楽しみを提供したい。AVとの融合も図る」と期待を述べた。

 α100については、「国内市場でいう一般普及機。しかし、相互技術としての付加価値を持っている」とし、「日本と中国以外でαはまったく新しいブランド」と、海外市場への自信も見せた。


Carl Zeiss日本法人の社長も来場

 会場にはゲストとして、独カールツァイスのアジアパシフィックCEO兼Carl Zeiss株式会社社長、Dr.ラリー・ハンセン氏も登壇した。コメントの主旨は次の通り。「今年はカールツァイス設立160周年にして、ソニーとの関係も10周年を迎える。今回、高い技術とコンシューマー向けマーケットの理解に優れたソニーに、Carl Zeissの光学技術が加わる。ソニーとのさらに強力な関係が期待でき、今後もCarl Zeissらしいレンズを提供できればと考えている」。

 また、すでに実機を使用した写真家の三好和義氏が、自身の作品を解説した。すべてタヒチで撮影した作品。三好氏は白の再現性や、脚立やボートの上からでも撮れる手ブレ補正機構の利点を解説した。また、「逆光でも露出が決まる。透明感のあるきれいな写真が撮れた」と高評価。最後に「今まではプリントして発表していたが、これからはブラビアで映し出して音楽と一緒に見せたい。今まで撮れなかった世界が撮れるのでは、と期待している」との感想を述べた。


カールツァイス日本法人のDr.ラリー・ハンセン 一足先に作品撮りを行なった三好和義氏

当日、表参道ヒルズはα100の広告で覆われた 吹き抜けにも巨大な垂れ幕が


URL
  ソニー
  http://www.sony.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200606/06-0606/


( 本誌:折本幸治 )
2006/06/06 20:30
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