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オリンパスと松下電器、デジタル一眼レフカメラを共同開発

〜フォーサーズ規格の製品を2006年春のPMAで発表

オリンパスイメージング株式会社の小宮弘社長(左)と、松下電器AVCネットーワークス社長の大坪文雄氏(右)
 オリンパス株式会社と松下電器産業株式会社は13日、フォーサーズ規格に基づくレンズ交換式一眼レフカメラの共同開発について合意したと発表した。要素技術などの共同開発をこれから開始し、ボディや関連製品を2006年春のPMAショーに発表するのが目標。

 両社の合意内容は次の3点。「一眼レフカメラシステムに関する要素技術、キーデバイスを共同開発する」、「開発した技術とデバイスをもとにしたボディとシステム関連製品を、各々の戦略に基づき商品化する」、「フォーサーズシステム規格の普及を目指し、賛同各社の拡大と商品化を推進する」。


具体的なプランはこれから検討

2006年春の製品発表を目指す
 フォーサーズ規格は、オリンパスと米Kodakが2002年9月に提唱したデジタル一眼レフカメラの規格。CCDサイズ(4/3インチ)、レンズマウント径、イメージサークル径、バックフォーカス長などを規定したもので、「デジタルカメラに特化した専用規格」として発表された。製品としてはオリンパスのE-1(2003年10月発売)、E-300(2004年12月発売)に加え、オリンパス9本、シグマ3本の交換レンズ群がある。

 フォーサーズ規格の賛同企業は、オリンパスとKodakに加え、富士写真フイルム株式会社、三洋電機株式会社、シグマ株式会社、松下電器産業株式会社。松下電器側の一眼レフについて、記者会見に出席した松下電器AVCネットーワークス社の大坪文雄社長からは、「LUMIXシリーズの上位機種」と位置付ける発言があった。今回の共同開発は、松下電器が2004年10月に持ちかけたという。

 13日現在、例えば「松下電器の手ブレ補正技術をオリンパスのレンズに投入する」といった、具体的な技術や製品内容は公表されていない。独ライカとも提携する松下電器だが、ライカブランドのフォーサーズレンズの可能性についても明言はなかった。ただし「ライカとはこれまで通り関係を続けたい。今後どう進めるかはこれから検討したい」(松下電器)と、現在の強い関係を維持する意向が表明された。

 ボディの価格帯についても具体的な発表はない。しかし「新しい層を開拓したいので、ハイエンドばかりを出すわけには行かないだろう」との説明があった。また、フォーサーズと直接関係ないが、採用記録メディアについても具体的な方針説明はなかった。ただし、大坪氏は開発するデジタル一眼レフを同社が経営の柱とする「3Dバリューチェーン」(SDメモリーカード、DVD、デジタルテレビ)の一角と位置付ける発言をしている。


互いに「絶好のタイミング」で合意へ

 共同開発の理由について、大坪氏は「デジタルカメラ市場で世界的なブランド認知を得るには、ラインナップの最上位に一眼レフが必要。デジタル専用設計であることと、SDメモリーカードやDVDビデオなどの規格に関わる松下電器としては、フォーサーズのオープンな姿勢に賛同した」と語った。松下電器はデジタルカメラ分野で、2006年に全世界シェア10%に到達する計画を掲げている。目標達成のためにも、LUMIXブランドのイメージ向上が必要と見ている。

 大坪氏は「“カメラメーカー”としてLUMIXを評価いただくには一眼レフカメラの開発は不可欠。一眼レフをラインナップすることで、「3Dバリューチェーン」の目線を上に上げることができる」と述べた。


LUMIXシリーズにおける位置付け 「カメラメーカーとして一眼レフの開発は不可欠」

 また、オリンパスイメージング株式会社の小宮弘社長は、「デジタル一眼レフ市場は2004年度に270万台、2005年度に450万台、2006年度に550万台と急進が予測される中、フォーサーズをユニバーサルマウントとして訴求したい。異なる技術基盤の両社が協業することは、顧客価値の最大化につながると確信している」と語った。

 両社とも強調するのは、今回の提携が、両社にとって「絶好のタイミング」だということ。オリンパスの小宮社長は「2004年12月に発売したE-300が好調で、バックオーダー対応のため、週7日操業で生産したほど。まだ1カ月半だが、出足としては順調」と報告。その一方で、1号機のE-1は生産台数が少なかったことから、「発売当時は賛同社に対してアクションを起こしづらかった面もある」と認め、「2003年のE-1の頃に比べて、フォーサーズ規格の手ごたえを感じている」と述べた。

 なお、E-300は日本市場で12月に供給不足となったが、2005年第1四半期に改善するという。にも関わらず、Gfk Japanのシェア調査では10〜15%を確保。日本、米国、欧州とも計画を上回り、計画に対し地域合計で133%の成績を収めたとしている。

 一方松下電器は、2004年8月発売のコンパクト機「LUMIX DMC-FX7」が国内単月シェア1位になるなど、デジタルカメラ市場での存在感を高めている。大坪社長は「大きな手ごたえをつかんでいるところ。成功事例のあるうちに一眼レフへ挑戦したい」と語った。



URL
  オリンパス
  http://www.olympus.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.olympus.co.jp/jp/news/2005a/nr050113jointj.cfm
  松下電器
  http://panasonic.co.jp/
  ニュースリリース
  http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn050113-2/jn050113-2.html
  フォーサーズ規格
  http://www.four-thirds.org/jp/


( 本誌:折本幸治 )
2005/01/13 19:42
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