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リコー、24mmからのズームと手ブレ補正機構搭載の「Caplio GX100」

~チルト可能な着脱式液晶ビューファインダーを同梱

 リコーは、24mm対応ズームレンズを搭載したコンパクトデジタルカメラ「Caplio GX100」を4月20日に発売する。価格はオープンプライス、店頭予想価格は8万円前後の見込み。

 Caplio GX100は、撮像素子に1/1.75型有効1,001万画素CCD、レンズに35mm判換算で24~72mm、F2.5~4.4の3倍ズームレンズ、2.5型約23万画素液晶モニターなどを搭載する。記録メディアはSDHC/SDメモリーカード、MMC、26MBの内蔵メモリ。記録方式はJPEGとRAW(DNG)。最大記録画素数は3,648×2,736ピクセル。大きさは111.6×25×58mm(幅×奥行き×高さ)で、重さは約220g(本体のみ)。


Caplio GX100 背面には2.5型液晶ファインダーを搭載

 Caplio GX100はすでに生産中止となったCaplio GX8の後継機。しかし、ボディデザイン、機能、操作性、拡張性などはハイエンドモデルのGR DIGITALに近い仕上がりとなっている。

 Caplio GX100ボディは、GR DIGITALに比べて50gほど重くなっているが、奥行きと高さはそれぞれ25mmと58mmで、まったく同じ。操作系では、GR DIGITALと同様にシャッターボタン近くに操作ダイヤルが配置されるなど、見た目はほとんど変わらない。見た目も操作感も、従来のCaplio GXよりもGR DIGITALの方が共通点が多いと言える。

 同機の特徴の1つは、着脱式の液晶ビューファインダーを装備したこと。パッケージに同梱される、脱着可能な液晶ビューファインダー「VF-1」は、ボディ上面のアクセサリーシューに取り付ける。視野率は100%で、画素数は20.1万画素相当。リフレッシュレートは60fps。

 着脱式液晶ビューファインダー装着時に、内蔵ストロボを使用した撮影は可能。ただし、液晶ビューファインダーをチルトさせると、ビューファインダーと内蔵ストロボが物理的に干渉し合うため、ストロボは使用できなくなる。この際、Caplio GX100ボディ側は、着脱式液晶ビューファインダーのチルト状態を電子的に認識する機能は搭載されていないため、ストロボの使用制限や警告表示などは行なわれない。

 同社は、今後のGXシリーズは、すべて脱着式液晶ビューファインダーに対応させたいという。また、接眼部は上側に約90度回転が可能なため、幅広い撮影アングルに対応できる。


着脱式液晶ビューファインダーVF-1。接眼部が90度回転するチルト機能をもつ 着脱式液晶ビューファインダーVF-1をCaplio GX100へ装着。視野率100%でパララックスもない

液晶ビューファインダーはクリップオンストロボなどにも対応したアクセサリーシューに固定する。液晶モニターの上に電子接点が見える

 同機の撮像素子は、1/1.75型有効1,001万画素CCD。記録方式はJPEGとRAW+JPEG、最大記録画素数は3,648×2,736ピクセル。ほかの機種と比較すると、GR DIGITALは1/1.8型有効813万画素CCDを搭載し、記録形式はJPEG、RAW+JPEGに対応。Caplio GX8は1/1.8型有効824万画素CCDを搭載し、記録形式はJPEGとTIFFに対応。Caplio R6は1/2.5型有効724万画素CCDを搭載し、記録形式はJPEGのみ対応。

 搭載レンズの焦点距離は5.1~15.3mm、35mm判換算で24~72mmの3倍ズームレンズ。開放F値はF2.5~4.4。レンズ構成は、非球面、特殊低分散ガラス、高屈折率低分散ガラスを含む7群11枚。これによって広角側の歪曲収差や周辺光量落ちを抑えている。

【お詫びと訂正】記事初出時、レンズF値の表記で不適切な表記がありました。「絞りはF2.5~4.4」ではなく正しくは「開放F値はF2.5~4.4」となります。お詫びして訂正いたします。

 ピント精度に重要なレンズステップ数は、マクロ最至近~∞で広角側約250段、望遠側約370段。きめ細やかな画角調整に重要なズームステップ数は、17段となっている。

 焦点距離と絞りを従来機種と比較すると、GR DIGITALが28m、開放絞りはF2.4の単焦点レンズ。Caplio GX8が28~85mm、開放絞りはF2.5~4.3の3倍ズームレンズ。Caplio R6が28~200mm、開放絞りはF3.3~5.2の7.1倍ズームレンズを搭載している。

 同機の絞り羽根は、GR DIGITALと同じ7枚羽根の虹彩絞りが採用されている。これによって美しいボケを再現しているという。また、同時発表のワイドコンバージョンレンズDW-6(価格は1万5,750円)を装着すると、広角端の最大画角が焦点距離19mm相当となる(装着には専用アダプターHA-2が必要)。


ワイドコンバージョンレンズやフードを使用する場合はレンズ周りのカバーを取り外す。カバーの脱着はレンズ右横のボタンで行なう 0.79倍ワイドコンバージョンレンズDW-6にアダプターのHA-2を装着した

Caplio GX100に専用アダプターHA-2を介して、ワイドコンバージョンレンズBW-6を装着した

 撮影範囲は、通常撮影でワイド側が約1cm~∞、テレ側が4cm~∞。ズームマクロ時は1cm~∞。ほかの機種と比較すると、GR DIGITALでは、通常撮影では30cm~∞、マクロ撮影では15cm~∞。Caplio GX8では、通常撮影で約30cm~∞。マクロ時は1cm~∞、テレマクロ時は約1cm~∞。Caplio R6はワイド側が約30cm~∞、テレ側が1m~∞。テレマクロ時は25cm~∞。

 シャッター速度は、180~1/2,000秒と、GR DIGITALと同等。なお、Caplio GX8は30~1/2,000秒、Caplio R6は8~1/2,000秒となっている。

 搭載されるCCDシフト方式手ブレ補正機構は、約2段分の効果を発揮する。同機能は、Caplio R6は搭載するが、GR DIGITALやCaplio GX8は非搭載となっている。

 AF方式は、パッシブ方式とCCDコントラスト検出方式の2方式を搭載。AFモードは、Caplio R6とは異なり、4人の顔を認識できるフェイスモードを搭載していない。だが、Caplio GX8から採用されている、AF測距点を自由に移動できるAFターゲットモードは搭載されている。なお、リコー製デジタルカメラのパッシブ方式は、30cm~∞でオンになり、マクロモード選択時にはオフとなる。

 同機には、着脱式液晶ビューファインダー以外に、ボディ背面に、170度の広視野角の2.5型23万画素液晶モニターが搭載される。従来機種と比較すると、GR DIGITALにも、大きさや画素数は同スペックの、2.5型23万画素液晶モニターが搭載される。Caplio GX8にはひと回り小さな1.8型13万画素液晶モニターが、Caplio R6にはより大きな2.7型23万画素液晶モニターが搭載されている。

 記録メディアは、SDHC/SDメモリーカード、MMCに対応し、26MBの内蔵メモリも使用できる。3月に発売されたばかりのCaplio R6は同様にSDHC/SDメモリーカード、MMCが使用できるが、GR DIGITALとCaplio GX8ではSDHCメモリーカードには非対応となっている。

 画像処理エンジンは、Caplio GX8などにも搭載されているスームースイメージングエンジンIIを搭載。細部の描写を忠実に再現し、高画質と低ノイズで撮影画像を出力する。なお、GR DIGITALに採用されるGR ENGINEとは異なる。


記録メディアとバッテリーはボディ右側のグリップ内に収納される Caplio GX100はGR DIGITAL同様にRAW形式保存に対応している

撮影可能枚数は、CIPA準拠で約380枚(DB-60使用時)、35枚(単4乾電池使用時)。着脱式液晶ビューファインダーVF-1使用時は、約320枚(DB-60使用時)、30枚(単4乾電池使用時)となっている。

 電源は、リチウムイオン充電池DB-60、単4乾電池×2本、さらにオプションのACアダプターとなっている。なお、オキシライド電池やニッケル水素電池も使用可能。

 同時発表された、対応オプションはリチャージャブルバッテリー「DB-60」(価格は4,200円)、バッテリーチャージャー「BJ-6」(価格は4,200円)、ACアダプター「AC-4c」(価格は5,775円)、ワイドコンバージョンレンズ「DW-6」(価格は1万5,750円)、フード&アダプター「HA-2」(価格は5,250円)、ソフトケース「SC-45」(価格は5,880円)、ネックスラップ「GS-1」(価格は2,100円)、ケーブルスイッチ「CA-1」(価格は2,940円)。

 付属品は、脱着式液晶ビューファインダー、リチャージャブルバッテリー、バッテリーチャージャー、AVケーブル、USBケーブル、CD-ROM(ソフトウェア)、ストラップ、レンズキャップなど。

 なお、同社は、レリーズボタン力量のアジャストサービスと、即時修理サポートを提供する。どちらも銀座、新横浜、大阪のサービスセンターへ持ち込む必要がある。

  Caplio
GX100
GR DIGITAL Caplio
GX8
撮像素子 1/1.75型CCD 1/1.8型CCD
有効画素数 1,001万 813万 824万
ISO感度 ISO80~1600 ISO64~1600
記録形式 RAW(DNG)
JPEG
JPEG
TIFF
手ブレ補正 CCDシフト式
焦点距離
(35mm判換算)
24~72mm 28mm 28~85mm
開放F値 F2.5~4.4 F2.4 F2.5~4.3
ワイコン DW-6
(19mm相当)
GW-1
(21mm相当)
DW-4
(22mm相当)
露出モード プログラム、絞り優先AE、マニュアル
シャッター速度 180~1/2,000秒 180~1/2,000秒
測光方式 256分割、中央重点、スポット
液晶モニター 2.5型
約23万画素
2.5型
約21万画素
1.8型
約13万画素
光学ファインダー 外付 内蔵
外部ファインダー EVF(同梱) 光学(別売)
記録メディア SDHC、SD SD、MMC
内蔵メモリ 約26MB
バッテリー リチウムイオン充電池
単4電池×2
リチウムイオン充電池
単3電池×2
動画
(最大解像度)
640×480 320×240
撮影可能枚数
(CIPA準拠)
約380枚 約250枚 約400枚
本体サイズ
(幅×奥行き×高さ)
111.6×25×58mm 107×25×58mm 113.6×29×58mm
重量
(本体のみ)
約220g 約170g 約205g


【お詫びと訂正】記事初出時、着脱式液晶ビューファインダー装着時に内蔵ストロボが使用できなくなると記載しましたが、正しくは着脱式液晶ビューファインダー装着時にチルトさせると内蔵ストロボが使用できなくなる、でした。お詫びして訂正いたします。



URL
  リコー
  http://www.ricoh.co.jp/
  製品情報
  http://www.ricoh.co.jp/dc/caplio/gx100/


( 本誌:織原 博貴 )
2007/03/28 21:47
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