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ソニー、内蔵メモリ2GBの「サイバーショットDSC-G1」

~3.5型液晶、無線LAN機能など搭載。本体上で画像検索も

サイバーショットDSC-G1
 ソニーは、内蔵メモリ2GBを搭載したコンパクトデジタルカメラ「サイバーショットDSC-G1」を4月6日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は7万円前後の見込み。

 海外で8日に発表済みの製品。2GBの内蔵メモリに大量の写真を保存し、3.5型92.1万画素液晶モニターで鑑賞することを主眼とした新コンセプトのサイバーショット。さらに、サイバーショット初となるIEEE802.11b/gの無線LAN機能を搭載する。内蔵メモリへは最大2万枚(VGAの場合)の写真を保存可能。なお、メモリースティックデュオスロットも装備し、メモリースティックデュオ/PROデュオを内蔵メモリとともに保存領域にできる。


正面(レンズバリア開)
正面(レンズバリア閉)

背面(レンズバリア開)
背面(レンズバリア閉)


上面(レンズバリア開)
上面(レンズバリア閉)

左側面 底面(レンズバリア開)

 レンズバリアを開くと撮影状態になるほか、ズームレバーやストロボモード設定など、撮影に関する操作ボタンが背面右に現れる。再生モードはレンズバリアを閉めた状態で操作可能。レンズバリアの開閉は、本体上部のスライダーで行なう。

 撮影機能は、2005年秋モデルの「サイバーショットDSC-T9」をほぼ踏襲。1/2.5型の有効600万画素CCD、焦点距離38~114mm相当(35mm判換算)/F3.5~4.3の光学3倍ズームレンズを備える。最高感度はISO1000。


強力なカメラ内検索機能

 液晶モニターには、3.5型640×480ピクセル(92.1万画素)の「エクストラファイン液晶」を搭載する。画素密度は歴代サイバーショットで最も細かく、「DSC-T10」(2.5型液晶モニター)の160ppi、「DSC-T50」(3型液晶モニター)の133ppiに対し、230ppiを達成。さらに、約1,677万の表示色数と、サイバーショット初のストライプ配列を採用。従来モデルに比べ、階調表現や色分離が向上している。サムネイル表示は10×10枚の最大100枚。

 内蔵メモリには、DSC-G1で撮影した写真に加え、PCから転送した写真も保存可能。付属ソフト「Album Editor」に登録済みの写真を転送できる。同ソフトは写真転送を行なうと同時に、DSC-G1と共用のデータベースを作成する役目を持つ。データベースを利用し、DSC-G1での検索をスムーズに行なう仕組み。

 例えば、Album Editor内とDSC-G1で、同じフォルダ名(アルバム名)とフォルダ内容を再現。Album Editorでアルバム名を変更すると、DSC-G1にも変更が及ぶ。なお、PCとは同梱のクレードルを使い、USB 2.0で接続する。


最大100枚のサムネイル表示。高解像度と大画面で可能になったという
1枚表示も複数の方式から選べる。写真はフィルムストリップを下部に持つパターン

MENUボタンを押すと、メニューに応じたコンテキストメニューが現れる
絞り込み条件のひとつである「ラベル」。各ラベルは、PC上で任意に設定できる

絞り込み条件「顔認識」
絞り込み条件「色認識」

絞り込み条件の「属性」。すべての条件を設定する必要はない
複数の項目については、AND、またはORでの検索条件を設定できる

 また、絞り込み条件を設定することで、ライブラリからの画像の抽出が可能。まず、Album Editor上で写真に「ラベル」を付加すると、DSC-G1でもラベルをキーにした絞り込み表示ができる。「お気に入り」、「結婚式」、「誕生日」などのデフォルトのラベルに加え、ユーザーが任意に設定したラベルも使用。

 加えてAlbum Editorで「画像解析」機能を使うと、DSC-G1上で「顔認識」および「色認識」での絞り込み表示が可能になる。どちらもAlbum Editorが解析した画像内容をもとにするもので、DSC-G1が解析処理を行なっている訳ではない。「顔認識」は「ポートレート」(人物1人)、「集合写真」(人物複数)、「風景、その他」(人物なし)といった情報をキーにして絞り込みを行なう。一方「色認識」は、赤、青、緑、黄、白、黒の各色について、多く含まれる写真をリストアップ。例えば「庭木をバックにした花嫁」の写真なら、ラベル=結婚式、顔認識=ポートレート、色認識=緑で、ヒット率が高まるという。さらに「属性」による絞り込みも可能で、「本機で撮影」、「他機で撮影」などの項目を検索条件として設定できる。

 なお、Album Editorで設定したラベルは、WindowsフォトギャラリーやiPhotoのキーワードなど、別のソフトのキーワードやタグとは互換性がないという。


無線LAN機能はDLNAに対応

 本体上部の「WLAN」ボタンを押すと、内蔵の無線LAN(IEEE 802.11b/g)が作動し、アクセスポイントへの接続が始まる。DSC-G1はDLNA(Digital Living Network Alliance)に対応し、互換性のある機器からDSC-G1内の静止画などを見ることが可能。またDSC-G1同士なら、「コラボショット」と「ピクチャ―ギフト」という新機能が利用可能になる。

 コラボショットは、ネットワークエリア内にある複数のDSC-G1で撮った写真を、各機種の内蔵メモリへ同時に保存する機能。ほかのDSC-G1が撮った写真を確認し、自分のDSC-G1に保存できる。ピクチャ―ギフトは、DSC-G1内の写真をほかのDSC-G1に送信する機能。


無線LANの設定画面。無線LANを活かした機能としては、「コラボショット」と「ピクチャ―ギフト」、DLAN対応の「画像公開」がある
「コラボショット」で無線LANに接続中。ネットワークエリア内で、複数のG1で同時にWLANボタンを押すと認識される

「音フォト」が充実、ミュージックプレーヤー機能も装備

 「DSC-T100」などと同様、春モデル共通のインターフェイス「HOMEメニュー」を採用。操作は主に、側面のジョイスティックで行なう。「HOME」ボタンでHOMEメニュー、「MENU」ボタンでコンテキストメニューを表示する。

 撮影機能はDSC-T9とほぼ同じ。ただし新機能として、撮影モードに「手持ち夜景」を追加している。比較的速いシャッター速度でゲインアップした画像を2~6枚記録し、カメラ内で合成するもので、手持ち撮影であっても、ブレの少ない写真が得られるという。従来の「夜景」、「夜景+人物」も利用できる。そのほか、マルチポイントAFのAFエリアが、5点から9点になっている。

 動画記録は最大640×480ピクセル、30fpsのMPEG-4。サイバーショットはMPEG-1を採用することが通例だが、最近ではサイバーショットMシリーズのみMPEG-4だった。音声ファイル(MP3)に対応したミュージックプレーヤー機能も備える。

 また、音楽に合わせてスライドショウを自動作成する「音フォト」機能も装備。内蔵音源に加え、PCから転送したMP3形式の楽曲を利用できる。従来機種はMP2形式で、1曲あたり3分、最大4曲までという制限があったが、今回は1曲の長さと曲数が無制限になった。加えて、従来機種にはないヘッドフォン端子を本体に装備する。さらにステレオ出力にも対応した。

 CIPA規格準拠の撮影可能枚数は約280枚。本体サイズは93.3×71.7×25.3mm(幅×奥行き×高さ)、重量は204g(本体のみ)、約238g(バッテリー、メモリカード、付属アクセサリーを含む)。



URL
  ソニー
  http://www.sony.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200703/07-0309/
  製品情報
  http://www.sony.jp/products/Consumer/DSC/DSC-G1/

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( 本誌:折本 幸治 )
2007/03/09 15:03
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