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パナソニック、LUMIXの2006年秋モデル4機種を発表

~インテリジェントISO感度コントロールと28mmをアピール

LUMIXシリーズの現行ラインナップ
 パナソニックは25日、都内でデジタルカメラ「LUMIX」シリーズの発表会を開催した。

 21日にレンズ交換式デジタル一眼レフ「DMC-L1」が発売されたばかりの同シリーズだが、今回はコンパクトカメラ4機種と、SDメモリーカードスロットを持たないハイビジョンTV用のフォトプレーヤー1機種が発表された。コンパクトデジタルカメラの発売はいずれも8月25日、フォトプレーヤーは9月22日。価格はすべてオープンプライス。

 発表されたコンパクトデジカメは、「LUMIX DMC-LX2」、「同DMC-FX50」、「同DMC-FX07」、「同DMC-FZ50」の4機種と、HDTVフォトプレーヤー「DMW-SDP1」。

 DMC-LX2は16:9の1/1.65型有効1,020万画素ワイドCCDと、やはり16:9の2.8型ワイド液晶モニター、35mm判換算で28~112mmの光学4倍ズームレンズを搭載するコンパクトデジタルカメラで、2005年8月に発売されたDMC-LX1の後継となる。店頭予想価格は6万円前後の見込み。


DMC-LX2。シルバー(左)とブラックが用意される
液晶モニターも16:9に

 DMC-FX50は、1/2.5型の有効720万画素CCDと、35mm判換算で28mmから始まる光学3.6倍ズームレンズのほか、3型23万画素液晶モニターを搭載する。2005年8月に発売されたDMC-FX9の後継と位置づけられる。店頭予想価格は5万円前後の見込み。

 DMC-FX07は、1/2.5型の有効720万画素CCDと、35mm判換算で28mmから始まる光学3.6倍ズームレンズに、2.5型液晶モニターを搭載する。3月に発売されたDMC-FX01の上位機種となる。店頭予想価格は48,000円前後の見込み。


左からDMC-FX01、DMC-FX07、DMC-FX50
DMC-FX50は3型液晶を搭載する

 DMC-FZ50は、1/1.8型の有効1,010万画素CCDと、35mm判換算で35~420mmの12倍光学ズームレンズを搭載する、一眼タイプの高倍率デジタルカメラ。2005年8月に発売されたDMC-FZ30の後継機種となる。店頭予想価格は73,000円前後の見込み。

 DMW-SDP1は、SDメモリーカード内の画像を、D3以上のD端子経由でハイビジョンTVに表示するプレーヤー。店頭予想価格は1万円前後の見込み。

 なお、各製品の詳細は追って掲載する。


DMC-FZ50
DMW-SDP1

2006年秋モデルは「インテリジェントISO感度コントロール」と「広角28mm」

パナソニックAVCネットワークス社 DSCビジネスユニット グループマネージャーの房忍氏
 発表会ではパナソニックAVCネットワークス社 DSCビジネスユニット グループマネージャーの房忍氏が、新製品の概要を説明した。

 同氏は、デジタルカメラの買い替え、買い増しユーザーが半数を超える中、ユーザーのニーズが「高画素」や「スリムボディ」、「大画面」から、「手ブレ補正」、「高感度」、「広角レンズ」、「高倍率ズーム」など、撮影領域を広げる方向にシフトしてきたと分析。これにしたがって2006年秋モデルでは「インテリジェントISO感度コントロール」と、「広角28mmレンズ」を2つの柱に展開するとした。


秋モデル新製品
秋モデル発売後のLUMIXのラインナップ

ユーザーニーズが高画素から手ブレ補正などに変化
インテリジェントISO感度コントロールと28mmを秋モデルの「売り」に

 インテリジェントISO感度コントロールは、カメラが被写体の動きを検知し、動く被写体の場合にはシャッター速度とISO感度を上げて被写体ブレを防ぎ、静止している被写体の場合にはシャッター速度とISO感度を下げて、より画質の向上を目指す仕組み。

 光学手ブレ補正や高感度撮影など、手ブレ/被写体ブレを補正する技術が普及したが、状況に応じてどの機能を使うかがユーザーの判断に委ねられており、また設定操作が煩雑だった。インテリジェントISO感度コントロールでは、カメラが判断して設定も行なうため、ユーザーの操作が軽減され、よりシャッターチャンスを逃さなくなったとしている。これをもって同社は「最強のブレ補正」とアピールする。

 同社によれば、ビデオカメラの電子手ブレ補正の、画面の動きを検出する技術をデジタルスチルカメラに移植したものとしており、被写体の動きは画像処理エンジンの「ヴィーナスエンジンIII」が検知する。


インテリジェントISO感度コントロールの概要
ユーザーが判断しなくてもブレを防ぐ設定をしてくれる

 「広角28mm」は、3月に発売されたDMC-FX01で初めて搭載された、35mm判換算28~102mmの広角ズームをDMC-FX50、DMC-FX07にも展開。やはり28mmからの広角ズーム(16:9モード時)を搭載するDMC-LX2とあわせて、屋内などでもより広い範囲を撮影できるメリットを強調する。レンズには超高屈折率非球面ガラスモールドレンズを含む非球面レンズ4枚を採用し、広角ながら小型化を図っている。


4機種の28mmズーム搭載機をラインナップ
広角レンズのメリット

 最後に、デジタルカメラで撮影した画像をTVで鑑賞する「テレ写」も引き続きアピール。DMW-SDP1は、SDメモリーカードスロットのないTVでもテレ写を可能とする製品として紹介された。


DMW-SDP1
テレ写を引き続きアピール。9月発売のVIERAには、写真モードを新搭載


URL
  パナソニック
  http://panasonic.jp/
  LUMIXのページ
  http://panasonic.jp/dc/index.html

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( 本誌:田中 真一郎 )
2006/07/25 14:35
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