株式会社リコーは、28mm F2.4の単焦点レンズを搭載した高級コンパクトデジタルカメラ「GR DIGITAL」を10月21日に発売する。価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は8万円前後の見込み。
【お詫びと訂正】記事初出時、発売日を誤って記述しておりました。正しくは10月21日です。お詫びして訂正させていただきます。
1996年に発売された同社製コンパクト銀塩カメラ「GRシリーズ」の後継機として発売されるデジタルカメラ。高画質コンパクト機としてプロカメラマンにも愛用されたGRシリーズの伝統にのっとり、単焦点レンズを、107×25×58mm(幅×奥行き×高さ)、重量約170g(電池と記憶媒体を含まず)の薄型ボディに搭載する。
ただし、レンズ使用時の十分な全長と、非使用時のコンパクト性を両立させるため、沈胴レンズとした。また、レンズ群の一部を鏡胴外に退避させる「リトラクティングレンズシステム」を採用する。
高画質を実現するために、解像力、ノイズレベル、色収差特性、色再現性、階調性、歪曲特性を重視。新開発の画像処理システム「GRエンジン」を搭載し、独自の補間処理により、なめらかな斜め線を表現する。また、アナログ回路部に優れた特性を持つ部品を採用することでノイズの低減を図り、3分間の長時間露光を可能にした。
ボディ外装にはマグネシウム合金を採用し、高い堅牢性、耐久性、質感を実現。レリーズの重さや感触にも配慮したとしている。
撮像素子は有効813万画素の1/1.8型原色フィルタ付CCD。感度はISO64/100/200/400/800/1600。記録解像度は3,264×2,448/3,264×2,176/2,592×1,944/2,048×1,536/1,280×960/640×480ピクセル。記録形式はJPEGとRAW。RAWフォーマットには米Adobe Systemsが提唱したDNG(Digital Negative)を採用する。JPEGとRAWの同時記録も可能。
30fpsで320×240/160×120ピクセルの音声付動画撮影が可能。記録形式はAVI(Motion JPEG)。
レンズは、ガラスモールド非球面レンズ2枚、特殊低分散レンズ1枚を含む5群6枚のレトロフォーカス構成。35mm判換算の焦点距離は28mm。開放F値はF2.4、最小F値は11。ただし、F7.1~11は内蔵NDフィルタを併用する。絞り羽根は7枚。
撮影可能距離は約30cm~無限遠。マクロモードでは約1.5cm~無限遠。
プログラムAEのほか、絞り優先AE、マニュアル露出が可能。ボディ前面と背面に絞りとシャッター速度設定用のダイヤルを装備する。
光学ファインダーは搭載しないが、ホットシューに装着する外部ファインダーがオプションで用意される。2.5型約21万画素の低温ポリシリコンTFT液晶モニターを搭載する。
記録媒体は26MBの内蔵メモリのほか、SDメモリーカード、MMCも使用可能。PCとの接続はUSB 2.0。マスストレージにも対応する。このほか、ポップアップ式ストロボを内蔵する。
電源は充電池(DB-60)×1または単四のアルカリ電池/オキシライド電池/ニッケル水素電池×2を使用可能。CIPA準拠の撮影可能枚数は、充電池使用時で約250枚、アルカリ電池使用時で約30枚。
35mm判換算の焦点距離を21mmとするワイドコンバージョンレンズ、フードアンドアダプタ、ネックストラップなどがオプションで用意される。
また、各種カスタマイズサービスが有料で実施される。用意されるのはレリーズボタンの重さを微調整するレリーズボタンアジャストサービス(3,150円)、2台以上のGR DIGITALを所有するユーザー向けにAE/AWBの個体差を近づけるAE/AWBアジャストサービス(2,100円)、レンズ鏡胴のレンズ名表記部分をブラック仕上げに交換するレンズネームリング交換サービス(4,200円)。いずれも銀座サービスセンター窓口に直接持ち込む必要がある。
■ お問い合わせ先
お客様相談センター
Tel.0120-000-475
■ URL
リコー
http://www.ricoh.co.jp/
ニュースリリース
http://www.ricoh.co.jp/release/by_field/digital_camera/2005/0913.html
製品情報
http://www.ricoh.co.jp/dc/gr/digital/
GR BLOG
http://www.grblog.jp/
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( 本誌:田中 真一郎 )
2005/09/13 15:00
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