オリンパスは、光学10倍ズームレンズを搭載したレンズ一体型高倍率ズームデジタルカメラ「CAMEDIA SP-500UZ」を9月下旬に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は45,000円前後の見込み。
海外で8月30日に発表済みの新製品。新シリーズの「SP」は、従来のCシリーズにあたる機能重視のコンパクトデジタルカメラ。従来通り「CAMEDIA」の愛称を継承するが、本体における表記は今回からなくなった。
1/2.5型有効600万画素CCD、光学10倍ズームレンズ、xDピクチャーカードなどを採用。電源は単三電池4本を使用。ファインダーとして、約11.5万画素の2.5型液晶モニターに加え、0.2型反射型強誘電性液晶のEVFを備える。
【お詫びと訂正】記事初出時、電源を単三電池2本と記述しましたが、4本の誤りでした。お詫びして訂正させていただきます。
EVFに採用する反射型液晶は、デジタルカメラのEVFとして一般的な透過型に対して画素間の隙間が狭いのが特徴。精細感や画面全体の輝度向上に繋がり、同社では「被写体を滑らかに表示できる」としている。画素数は20.1万画素相当。
なお、EVFの表示方式として採用する強誘電性液晶(FLCD)は、画面の変更部分だけを操作し、そのほかの表示はメモリー性で表示する方式。リフレッシュの必要がなく、かつてのSTNやTN方式などと比べて応答速度、視野角、高分解能などの面で優れるとされる。ただし、開発当初は配向特性や階調表現などの点で歩留まりが悪く、STNやTNに比べて開発が遅れていた。
記録解像度は2,816×2,112/2,816×1,880/2,592×1,944/2,288×1,712/2,048×1,536/1,600×1,200/1,280×960/1,024×768/640×480ピクセル。感度はISO80/100/200/400相当。 JPEGに加え、RAW形式でも撮影できる。画像処理エンジンはTruePic TURBO。
非球面レンズ1枚、EDレンズ2枚を含む7群11枚の光学10枚ズームレンズを採用。35mm判換算の焦点距離は38~380mm相当。開放F値は2.8~3.7。通常撮影時の最短撮影距離は、広角端が0.6m、望遠端が2m。マクロモード時の撮影距離範囲は広角端が0.07~0.6m、望遠端が1.2~2m。さらにズーム位置固定ながら3cmまで寄れるスーパーマクロも装備している。
撮影メニューは従来のCシリーズやμシリーズを継承したデザイン。さらに、μ 800 DIGITALから装備する「メニューガイド機能」も採用した。カレンダー機能、赤目補正、フレーム合成、明るさ調整などの各種編集機能など、2005年のμシリーズやi:robeシリーズで加わった機能も利用できる。
AUTO(フルオート)、P(プログラムオート)、A(絞り優先オート)、S(シャッター優先オート)、M(マニュアル)の各露出モードを搭載。各種設定を登録できる「マイモード」も4モード分備えている。320×240ピクセル、30fpsのMotion JPEG動画も撮影可能。
単三電池はアルカリ乾電池、ニッケル水素充電池に対応する。記録メディアとして、xDピクチャーカードに加え、10MBの内蔵メモリへの記録も可能。PCインターフェイスはUSB。本体サイズは105.5×71×74.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は285g(本体のみ)。
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( 本誌:折本 幸治 )
2005/09/07 12:33
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