松下電器産業株式会社は、コンパクトデジタルカメラ「LUMIX DMC-FX8」を6月4日より発売する。価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は4万5千円前後の見込み。
薄型ボディに光学手ブレ補正機構付き3倍ズームレンズを搭載して2004年8月に発売された「DMC-FX7」の後継機。レンズユニットや2.5型液晶モニタなどをそのまま継承しているが、FX7での要望点を改善した。
改善点のひとつは電池寿命。撮影可能枚数が120枚から300枚(いずれもCIPA準拠)に増えた。画像処理回路をヴィーナスエンジンIIからヴィーナスエンジンプラスに変更し、液晶などの各部を省電力化することで、撮影時消費電力を2.3Wから1.6Wに低減。さらに、バッテリーを高密度化し、容量を710mAhから1,150mAhに増やした。これにともないバッテリーのサイズは大きくなったが、FX8の本体サイズは変わっていない。
【お詫びと訂正】記事初出時、FX8のバッテリーのサイズがFX7と同じと記述しましたが、実際には大きくなっておりました。お詫びして訂正させていただきます。
CCDの画素数は500万画素と同様だが、VGA(640×480ピクセル)/30fpsで撮影可能なものに変更。動画撮影時には4画素混合が一般的なところを9画素混合とし、高感度化やモアレを低減した。
AFに高速1点モードを追加することで、高速化も図られた。これにより、合焦に要する時間を通常1点モードの0.53秒から0.27秒に短縮。ただし、高速1点モードでは液晶の画像が一時フリーズする。
このほか、シーンモードにヘルプ画面が追加されたほか、「料理」、「美肌」、「赤ちゃん」を新設。「赤ちゃん」モードではあらかじめ誕生日を登録することで、月齢や年齢を自動的に計算し、プリントに入れることができる。また、手ブレ補正機構のセンサーを利用した縦位置検出機能も搭載された。
外観はグリップ部など小規模な変更にとどめられているが、USBコネクタ部のカバーの剛性と質感の向上などが図られている。
【お詫びと訂正】記事初出時、「メモリカードスロットのカバーの剛性と質感の向上」と記述しましたが、正しくはUSBコネクタ部のカバーでした。お詫びして訂正させていただきます。
撮像素子は有効500万画素、原色フィルタ付きCCD。感度はISO80~400。記録画素数は2,560×1,920/2,560×1,440/2,048×1,536/1,920×1,080/1,600×1,200/1,280×960/640×480ピクセル。記録形式はJPEG。640×480/320×240ピクセルで、30fpsまたは10fpsの音声付動画も撮影可能。記録形式はQuick Time(Motion JPEG)。
レンズは、非球面レンズ3枚を含む6群7枚で構成される、LEICA DC VARIO-ELMARIT 光学3倍ズーム。光学式手ブレ補正機構を搭載する。35mm判換算の焦点距離は35~105mm、開放F値はF2.8-5.0。
液晶モニタは2.5型(11.4万画素)。光学ファインダーは搭載しない。記録媒体はSDメモリーカード/MMC。PCとの接続はUSBで、マスストレージとPTPに対応する。電源はリチウムイオン充電池。
本体サイズは94.1×24.2×50.5mm(幅×奥行×高さ)、バッテリと記録媒体を含む重量は約155g。本体色にシルキーシルバー、ミスティピンク、コンフォートブルー、グロスブラックの4色が用意される。
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上段左がミスティピンク、右がグロスブラック。下段左がコンフォートブルー、右がシルキーシルバー
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上がFX7。グリップ部の形状やレンズカバーの色が異なる(FX8は試作品のため、製品版では外観が異なる場合があります)
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左がFX7。上部が丸みを帯びた
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USBコネクタ部のカバーの剛性と質感が向上した
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製品情報
http://panasonic.jp/dc/fx8/index.html
【2004年7月21日】松下、光学手ブレ補正付スリムコンパクト「DMC-FX」シリーズ(PC)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0721/pana3.htm
( 田中 真一郎 )
2005/05/09 16:09
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