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スリック、耐荷重20kgの超大型三脚を参考出品


 ケンコーは24日、26日に開幕するフォトイメージングエキスポ2009(PIE2009)において、重量機材に対応する超大型三脚を参考出品すると発表した。スリックブランドとして企画中の試作機。製品の発売は未定。

 大口径超望遠の重量級レンズや、10kgを超える特殊機材に対応する超大型三脚。製品名は「スーパーボールヘッド20+スーパープロフェッショナル20」。


スーパーボールヘッド20+スーパープロフェッショナル20

カメラとレンズを搭載した状態


 スリックでは従来、U3/8インチネジの規格上の問題や、実際に機材を載せたときの安定性を考慮して、三脚の最大搭載荷重を10kgとしてきた。実情に合わせ、実力以上の数値(パイプ部の固定に対する荷重性能など単純な数値の記載)を出さないように考えたためとのこと。しかし、重量機材に対応する三脚のご要望に応えるため、「今までのスリックのノウハウを結集した三脚を造り上げた」という。

 雲台部の「スーパーボールヘッド20」は、アルカ規格クイックシューや、径の大きなボールを採用。ボール固定ノブの内側にテンションコントロールノブを装備することで、あらかじめ重量機材に合わせたボール動作の固さ(フリクション)を選べる。ボールは高い工作精度により滑らかな動きを実現。ボールヘッド自体の固定力は40kg以上あり、最大搭載重量は20kgとしている。

 脚部はスリックの放送機材部門「DAIWA」(ダイワ)の技術を活かし、放送機材として使用されるダブルシャンク構造を採用。回転方向の捻れや、たわみを排除した構造となっている。

 脚段数は3段で、脚ロックはロックノブ方式。伸縮式のステーを装備し、開脚角度を調整できる。脚先端にはスパイクを装備。室内などでの使用を鑑み、ゴムキャップを用意している。

 なお、雲台と脚部は100mm径のボールレベラーで固定されるため、他の三脚への転用はできない。

 全高は1,695mm、縮長は880mm。重量は4,400g。


三脚接合部 脚ロックノブ


URL
  スリック
  http://www.slik.co.jp/
  ケンコー
  http://www.kenko-tokina.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.kenko-tokina.co.jp/slik/09324_1news.html


( 本誌:折本幸治 )
2009/03/25 12:52
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