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デジタルフォトフレームの販売台数は前年比3倍超に

~ソニーが市場を牽引、売れ筋は高画質・多機能型

デジタルフォトフレームの国内販売数量(GfKジャパン推定)、(出典:GfK Japan)
 GfKマーケティングジャパン(GfK Japan)は8日、2007年から2008年にかけての国内デジタルフォトフレーム市場の調査結果を発表した。データは家電量販店、カメラ専門店のPOS集計による。

 2007年のデジタルフォトフレームの販売数量約2万9,000台に対し、2008年は約9万5,000台に拡大すると推定した。2007年の暮れから販売モデル数が増加、じわじわと販売台数を伸ばす中、2008年3月には複数のメーカーが新規参入、家電量販店での取り扱いモデルが増えたことが店頭認知に繋がった。背景には3月特有のギフト需要の存在があり、その結果、販売数量が前月の2倍近くまで伸長したという。


販売数量とモデル数の推移(出典:GfK Japan)
 4月にはソニーが市場へ1999年以来の再参入。新製品3機種を投入し、当月としては短い販売期間だったにもかかわらず、販売数量シェアの首位を獲得。続く5月にも、その勢いで販売数量シェアを65%まで伸ばしたという。

 5月の市場全体の販売数量は、ソニーの参入により3月の3倍近くまで引き上げられ、結果としてソニーが牽引する形となった。

 そのうち6月度売上1位の「DPF-D70」は、当時の販売モデル数が全30製品のうち、数量ベースで46%を占めた。GfK Japanはヒットの要因として、デザイン性の高い外観を持ち、高性能な液晶ディスプレイを搭載し、高機能であること、価格が手頃であることを挙げている。また、本体に画像を保存した後に再梱包して贈ることを想定した、開封しやすいパッケージなど、ギフトとしてこまやかな配慮がなされていることから、多くの支持を得たとも見ている。


2008年6月期 モデル別数量ランキング(出典:GfK Japan)

 6月の売上トップ5の特徴からは、先述のヒット要因のほかにも「スライドショー機能」、「補正機能」、「音楽再生機能」など、多彩なスペックが求められていることが伺えるという。今後の売れ筋モデルの条件として、高画素で撮影した写真をさらに鮮明に表示できる高画素液晶パネルの搭載や、画像補正の高機能化、インテリアにあわせて着せ替えできるフレームなど、「より綺麗に」、「より自分好みに」できる点を挙げている。

 市場が拡大傾向を見せているとはいえ、現状では全ての家電量販店がデジタルフォトフレームを取り扱っているわけではなく、展示スペースが限られている現状もあるという。今後の市場拡大には、カテゴリーとしての認知向上と、家電量販店などでのさらなる訴求が期待されるとしている。



URL
  GfKマーケティングサービスジャパン
  http://www.gfkjpn.co.jp/

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( 本誌:関根慎一 )
2008/07/08 22:08
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