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アップル、「Aperture 2」をマスコミ向け説明会で解説


 アップルジャパンは15日、12日発売の写真管理編集ソフト「Aperture 2」のマスコミ向け説明会を本社で開催した。ここではプロダクトマネージャーの吉原周路氏のプレゼンテーションをもとに、Aperture 2の主な新機能を紹介する。

 Aperture 2(アパチャー2)は、写真のセレクトとRAW現像にフォーカスを当てたMac OS X専用のソフト。価格は2万3,800円。アップグレード版は1万1,800円。対応OSはMac OS X 10.4.11~10.5.2。


Aperture 2。表示モード「ブラウザのみ」、インスペクタ(左のパネル部分)が「プロジェクト」の状態 表示モードを「ブラウザとビューア」に、インスペクタを「メターデータ」にしたところ。メタデータに待望の「レンズモデル」が追加された

インスペクタを「調整」にした状態。新機能の「バイブランス」や「ビネット」が見える

RAW画像内のプレビュー画像を表示する「クイックプレビュー」に対応。ただしクイックプレビュー時はヒストグラムが非表示、調整が不可能になる


 従来の「Aperture 1.5」ではプロ写真家をターゲットとしていたが、Aperture 2からは、プロおよびハイアマチュア向けのソフトに設計を変更。「iPhoto」を常用するハイアマチュアは多いものの、より高機能なアップル純正ソフトは、これまでApertureしか選択肢がなかった。そこで、Aperture 2ではインターフェイスを改良、より多くのユーザーに幅を広げたいという。

 アップルが今回のメジャーアップデートで最も強調するのは、あらゆる面での高速化を達成したこと。画像の表示はもちろん、メニューダイアログの表示、画像編集、検索などが速くなっている。その1つが「クイックプレビュー」の存在。具体的には、ブラウザ(サムネイル表示域)やビューア(メイン画像表示域)の画像表示に、RAW画像内のプレビュー画像を使用できるようになった。これにより、取り込み直後の表示速度が大幅に高速化。従来通り元画像をデコードしての表示も可能で、この場合も従来より高速だ。通常表示とクイックプレビューの切替は、Pキーで行なえる。

 なお画像の取り込み後にクイックプレビューを実行すると、RAW画像内のプレビュー画像ではなく、Aperture 2が生成したプレビュー画像に置き換わる(プレビュー画像の生成を行なっている場合)。

 インターフェイスで大きく変わったのは、プロジェクトパネル、メタデータパネル、調整パネルを1つのインスペクタにまとめたこと。Wキーを押すたびにトグルで変更できる。ただし、1つのインスペクタに調整パネルとメタデータパネルを上下に並べて表示することは不可能。あわせてフルスクリーンモードでは、各パネルをまとめたインスペクタHUDが使用できるようになった。これまでは、フルスクリーンモードでプロジェクトを選び直すことができず、事実上、閲覧と表示に作業が限られていた。今回からは通常表示とほとんど同じ機能がフルスクリーンモードだけでまかなえるという。

 表示モードには、従来の「ブラウザのみ」と「ブラウザとビューア」に、「ビューアのみ」が加わった。イメージをダブルクリックすると、「ビューアのみ」に切り替わる。なお、ダブルクリック動作には、フルスクリーンモードへの移行も割り当てられる。「ブラウザとビューア」にはさらに、ブラウザをフィルムストリップにするオプションを用意する。サムネイルの大きさが自動的にブラウザの上下幅と同じになり、サムネイルは左右にしか表示されない。従来のグリッド表示も選択可能だ。


表示モード「ブラウザとビューア」 表示モード「ビューアのみ」

新エンジンで画質が向上

 新規に設計した現像エンジンを搭載したのも特徴。高画質化に注力した結果、ダイナミックレンジが拡大し、暗部の階調や先鋭度が増したという。

 調整関連での新機能は、肌色をなるべく変えずに彩度を変更する「バイブランス」、RAWデータに残っているハイライトを復元する「ハイライト復旧」、周辺光量落ちの補正や強調を行なう「ビネット」、ピントが合っている部分のみ解像感を高めるという「精細度」など。また、ブラシツールの一種である「レタッチ」は、画面上の余計な箇所を消すツール。「エッジを検出する」というオプションを併用すれば、「顔の輪郭を残したまま、顔にかかる枝を消す」といったことが簡単に行なえるという。従来通り、画面に写り込んだゴミを消すための「スポットとパッチ」も利用できる。


引き続きフルスクリーンでの調整が可能。「レタッチ」は、必要のないものを消す機能だ
キーボードショートカットの設定が可能になった


 DNGの読み込みにも本格的に対応した。これまではネイティブ対応のDNGだけに対応していたが、今回からはDNGに変換したものならサポート外のカメラのDNGも読めるようになった。ただし、SD14などFoveonセンサーのRAWから変換したDNGには非対応で、ベイヤー配列のセンサーが生成したRAWを変換したDNGをサポートする。

 カメラコントロール機能の「テザー」も新機能。USB、またはFireWireでカメラを接続すると、専用のHUDから制御が可能。撮影した画像をプロジェクトに保存できる。バックグラウンドでの書き出しも可能になり、反対にタスクの一時中止も行なえるようになった。そのほか、メタデータには「レンズモデル」が追加され、撮影に使用したレンズ名の表示が可能になった。スマートアルバムでの検索項目にも指定できる。キーボードショートカットのカスタマイズも今回から行なえる。

 iLifeアプリケーションとの連携強化も特徴で、例えばiPhotoで管理している画像を表示する「iPhotoブラウザ」を新搭載。iPhotoを起動することなく、iPhotoライブラリのすべてにアクセスし、イベント、アルバム、個々の写真を選択して読み込める。また、LeopardからMailやiLifeなどのソフトが実装する「写真ブラウザ」に、Aperture 2のプロジェクトが表示されるようになった。iPhoto '08と同じく.Macウェブギャラリーへのアップロード機能も装備。iPhoto '08と違い、作成したWebページには、フル解像度、またはRAWデータでのダウンロード機能が加わる。「写真家と編集者の間などで、ファイルの受け渡しに使ってほしい」とのことだ。



URL
  アップル
  http://www.apple.com/jp/
  製品情報
  http://www.apple.com/jp/aperture/

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( 本誌:折本 幸治 )
2008/02/15 18:04
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