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ワコム、民生向けペンタブレットの新ブランド「Bamboo」

~新しいコーポレートシンボルも発表

 ワコムは、コンシューマー向け新ブランド「Bamboo」(バンブー)の新製品として、ペンタブレット「Bamboo Fun」(バンブーファン)を14日に発売する。入力エリア別にA5ワイドの「CTE-650」と、A6ワイドの「CTE-450」をラインナップし、さらにCTE-650にガイドブックを付属した「Bamboo Art Master」(CTE-650/S1)も発売する。いずれも価格はオープンプライス。直販価格はCTE-650が1万7,980円、CTE-450が1万2,980円、CTE-650S1が1万9,980円。

 本体色はいずれもホワイト、シルバー、ピンク。対応OSは、Windows 2000/XP/Vista、Mac OS 10.3.9以降。


左からA5ワイド「CTE-650」、A6ワイド「CTE-450」
新ブランド「Bamboo」のロゴ

コンシューマーを意識した新シリーズ

 創業25周年を機に立ち上げた新ブランド「Bamboo」の新プロダクト。Babooブランドとしては、5月にBamboo第1弾として「MTE-450」を発売済みだが、今回のBamboo Funは、よりコンシューマーに特化したラインとなる。丸みを帯びたフォルムで統一し、10代や20代の女性などをターゲットとする。

 CTE-650、CET450ともに、入力エリアの奥側にタッチホイールとファンクションキーを装備する。タッチホイールは、ドキュメントや画像の拡大・縮小、スクロールが可能。ファンクションキーはカスタマイズでき、初期設定ではインターネットブラウザの「戻る」と「進む」、「Windows Jounal」、「ウインドウの切替」を割り当てている。また、付属の筆圧対応ペンは消しゴム機能付きで、スタンドが付属。コードレスマウスも付属する。


Bamboo Funのパッケージ
CTE-650(ホワイト)

CTE-650(シルバー) CTE-650(ピンク)

入力エリア奥のタッチホイール。青く明滅する 自の電池フリー、コードレスのタッチペンが付属

Bamboo Art Masterのパッケージ
Bamboo Art Masterにはガイドブックが付属する(1冊)

 どちらも読み取り分解能0.01mm、読み取り精度±0.5mm、読み取り速度は最高133ポイント/秒。読み取り面には「紙と同じ感触を再現する」という、オーバーレイシートを採用している。PCとはUSBで接続する。

 CTE-650はA5ワイドサイズ(208.8×150.8mm)、入力エリア216.5×135.3mm。CTE-450はA6ワイドサイズ(127.6×92.8mm)、入力エリアは147.6×92.3mm。重量はCTE-650が約550g、CTE-450が約370g(ともにUSBケーブル含む)。なお、CTE-650/S1(Bamboo Art Master)の本体部は、CTE-650とスペック、サイズとも共通。

 付属ソフトは、「Photoshop Elements 5.0」(Windows)、「Photoshop Elements 4.0」(Mac)、「Photo Creator Simple for WACOM」(Windows)、「Photo-Book Creator for WACOM」(Windows)、「プリプリまろん for Wacom」(Windows)、「水彩LITE」(Windows)。Bamboo Art Masterには加えて、ペイントソフトの「Painter Essentials 3」(Windows、Mac) を同梱する。

 加えてBamboo Art Masterには、ガイドブック「Bamboo Art Masterで始めよう お絵描き・写真加工」が付属する。既存の出版物ではなく、今回の企画に合わせて制作した特製本となっている。

 都内で行なわれた発表会で、営業本部の大山和子マネージャーは、Bambooシリーズのターゲットを10代と20代の女性と説明。「現在、メインのお客様となっている」という。

 大山氏はBambooシリーズがフォローする分野や機能的効果を「バンブーマジック」と名付け、それぞれ解説を行なった。レタッチ、ドロー、ペイント、ライト(ハンドライティング)、シンプリファイ(簡単操作)にバンブーマジックが存在するとし、「デジタルカメラの写真を保存するだけではもったいない。メール添付やブログでの使用が広がっているが、そこにバンブーマジックが登場する。イラストなどを付けることで写真がコミュニケーションツールとして強い存在になる」と、写真加工について、ペンタブレットの需要があること示した。


新シンボルマークとともに事業ビジョンを発表

山田正彦社長
 発表会では、開会時間のほとんどを新事業ビジョンについての告知に割いていた。創業25周年を迎え、業績も好調な同社が現在、次のステップとして見据えたのが、「Open up. Sense more.」という新ブランドコンセプトになる。

 プレゼンテーションを行なった山田正彦代表取締役社長は、デジタル時代において「変化する」ものと「変化しないもの」を挙げ、そのうちワコムが選択するのは、「人間らしく価値あるもの、クリエイティブな暮らしの提供」という、「変化しないもの」だという。

 そのミッションとしてペンタブレット製品などのツールを提供する一方で、「自然で直感的なユーザーインターフェイス技術におけるグローバルリーダーを目指す」と宣言。Bambooについても、「竹は北極と南極以外に自生し、バンブーという名称も世界で通じる」ことから命名したそうだ。タブレットペンの意義を「21世紀のペン」に据えている同社にとって、「昔、ペンは竹だった。もういちど我々はペンを再創造してみたい」という想いが込められているという。今後、同社の民生向け製品すべてにBambooの名称を使うとし、「Favo」ブランドはBambooに吸収される。なお、プロ向けのIntuosブランドは存続する。


新ブランドコンセプトは「Open up. Sense more」
電子ペンを「21世紀のペン」と説明

 また、第三者からみた自社のイメージを「(電子)ペンの会社、技術力の会社、だけどマーケティングがあまり上手くない」と評した上で、コミュニケーションの変革を発表。代表として、ワコムの新シンボルマークを披露した。「技術をもっと人に優しく、自然に直感的にするのがミッション」とし、広告展開も大きく変貌させる考え。その現れとして、Bamboo FunはPC誌向けに加え、女性に向けた別バージョンも用意するという。

 山田社長は将来の展望として、「ペンとともにタッチの技術も開発している。それぞれ違う分野なのでは、あるいは競合するのではいわれるが、そんなことはない。その次はよりクリエイティブな表現として、音の世界を考えている」と語った。


新ブランドマーク
これを機に、コミュニケーションイメージを大きく変えるという

Bamboo購入者が対象のキャンペーンも

 同社は、Bambooシリーズを購入すると抽選でプレゼントが当たる「Bambooを買って当てようハッピーライフキャンペーン」を実施する。期間は9月14日~2008年1月10日。

 賞品は、JTBアニバーサリーギフト券プレミアージュ5万円分が5名分、±0ブランドの加湿器Ver.3が10名分、アマダナの電子計算機が同じく10名分。応募にはワコムクラブへの入会が必要となる。



URL
  ワコム
  http://www.wacom.co.jp/


( 本誌:折本 幸治 )
2007/09/13 15:42
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