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ロープロ、ノートPC対応バックパックなど2007年モデル


 ハクバは10日、カメラバッグブランド「ロープロ」(Lowepro)の新モデルを本社で公開した。いずれも来春発売予定の製品で、価格は未定。

 Photokina 2006で発売を予告した2007年モデルの一部。「Vertex」(バーテックス)、「Slingshot」(スリングショット)、「Napoli」(ナポリ)の新製品について、国内での発売が正式に決まった。


Vertex

左からVertex 100 AW、200 AW、300 AW
 ノートPCの収納が可能なバックパックタイプの新シリーズ。大きさ別に「Vertex 100 AW」、「Vertex 200 AW」、「Vertex 300 AW」の3タイプをラインナップする。

 特徴は、全面中央の三脚装着用ストラップ機構「GLIDE-ROCK」。前面下端の三脚ホルダー、上部のストラップと合わせ、3カ所で三脚を留める。

三脚の装着自体はこれまでも様々な製品が対応しているが、Vertexでは中央のGLIDE-ROCKが上下にスライドするため、取り付ける三脚の大きさの自由度が高い。さらにVertex 200 AWとVertex 300 AWは本体両サイドにもGLIDE-ROCKを装備。同様に三脚を取り付けられる。

 一連のLowerpro製品が採用する防水カバー「All Weather Cover」(AW)も装備。ノートPCは前面のフラップ部に収納できる。本体色はブラックのみ。


三脚を取り付けたところ。中央のストラップが上下に動く 200 AWと300 AWは左右にも三脚を取り付けられる

ストラップ付きの改良版AWも装備 100 AWの内部

100 AWの背面 前面ポケットには記録メディアなどを収納可能

 Vertex 100 AWは、最大14インチのノートPCの収納に対応。プロ用一眼デジタル一眼レフカメラや、200mm F2.8など3~5本のレンズを収納できる。本体サイズは300×250×420mm(幅×奥行き×高さ、以下同)、重量は2.3kg。ノートPC収納部は280×50×350mm。

 Vertex 200 AWは、3カ所にGLIDE-ROCKを備える中型のバックパック。最大15.4インチのノートPCを収納可能。プロ用デジタル一眼レフカメラ、最大300mm F2.8のレンズ4~6本を収納できる。本体サイズは320×260×470mm、ノートPC収納部の内寸は300×50×420mm。重量は3.3kg。

 シリーズ最大サイズのVertex 300 AWは、プロ用デジタル一眼レフカメラに加え、最大400mm F2.8の交換レンズ6~8本を収納可能。ノートPCは最大17インチモデルに対応する。本体サイズは330×260×550mm。重量は3.7kg。


Slingshot 300 AW

 体の正面にずらしてカメラを取り出すタイプのバックパック「Slingshot」の新製品。「2台のカメラボディを収納したい」という声に応え、従来のSlingshot 100 AWやSlingshot 200 AWより大型になっている。

 基本的なコンセプトはSlingshot 100/200 AWと同じ。体の正面にずらすと、開口部を設けた側面が上を向く。腰部に固定するベルトを新たに設け、大型化に対応した。ベルトと本体の間にヒンジを装備し、スムーズな取り回しに配慮したという。

 プロ用一眼レフカメラ、ズームレンズ5~6本などを収納できる。ノートPC収納部は非装備。本体サイズは330×230×440mm。重量は1.4kg。


Slingshot 300 AW。普通のバックパックタイプを思わせる大きさ 背中から前に持ってきて機材を取り出す。人物は海外セールス担当のFrank氏0

機材取り出し口 内部の仕切り

大型化に伴いベルトを装備した 従来のSlingshot 200 AWと100AW

Napoli

 ナッパ素材のコンパクトデジタルカメラ用ポーチ。上蓋はマグネットで留める方式で、裏面にはベルト通しを装備。それぞれ3色をラインナップする。


上段がNapoli 10、下段がNapoli 20 Napoli 20の内部

数多くのフィールドテストと「他社にまねされることが多い」新機軸

 同日、Loweproの海外セールス担当であるLaryy Frank氏がプレゼンテーションを行なった。Lowepro製品は、米国のカメラマンGreg Lowe氏が自らのために製作したカメラバッグがそのもとになっている。最初の製品は1967年に誕生。世界初のフレーム内蔵カメラバッグだったという。その後、側面にソフト素材を使用するタイプなどを改良を重ね、フィールドでプロ写真家であるLoweproの現CEOの目に留まる。同氏が起業に協力し、本格的な製品化が始まった。Lowe氏の創始によるプロ向けの製品ということで、Loweproの名称が生まれた。

 現在は多くのプロカメラマンと契約し、彼らのフィールドテストをもとに製品開発を行なっている。彼らから得たフィードバックを8名のデザイナーが製品に反映、年々改良を重ねつつ、販売国は世界96カ国に広がった。

 Loweproは、他社に先駆けた新機能を中上位モデルに投入する傾向があり、AWもそのひとつ。AW以外の特徴的な装備としてFrank氏は、「Pack Jack」と呼ばれるプラスチック板を使うバックパック用のショルダーストラップを挙げた。普段、本体内部にベルクロで留められたショルダーストラップをPack Jackの挿入で外し、幅や長さを使用者に合わせることが可能。調節後、Pack Jackはバックパックに装備できる。


Pack Jackを取り出すFrank氏 ドライゾーンローバーのリザーバーと補給チューブ

 最近の新製品では、世界初の完全防水型バックパック「ドライゾーンシリーズ」が特徴的。装備重量によっては水に浮くことも可能で、ドライゾーンを身につけていたため、命が助かったという写真かもいるという。

 ドライゾーンの2006年モデルが「ドライゾーンローバー」で、完全防水のドライゾーンに、水分補給用のリザーバーと補給チューブを備えたものになる。1.5リットルのリザーバーに水などを入れておき、利用者はチューブから水分を採る。Frank氏は「世界でも類を見ない製品」とアピールした。

 そのほか、上下2気室タイプのバックパックは、ナショナルジオグラフィックのカメラマンの要望に応えたもの。ショルダータイプの上部に機材取り出し用のジッパーを設けたのは、ホワイトハウス報道担当カメラマンなどの意見を取り入れ、Loweproが開発したという。Frank氏は「Loweproは他社にまねされることが多い。常にトップを走るリーダー」と説明した。



URL
  ハクバ
  http://www.hakubaphoto.co.jp/
  Lowepro
  http://www.hakubaphoto.co.jp/lowepro/



2006/11/13 00:04
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