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キヤノン インクジェットプリンタ 2006年冬モデルの進化ポイント

〜「ホイール」でインターフェイスを刷新

PIXUS MP960
 キヤノンはコンシューマー向けプリンタの2006年冬モデルとして、A4複合機5機種、A4単機能機4機種、コンパクトフォトプリンタ2機種を10月上旬に発売する。

 このほか「PIXUS iP7500」、「PIXUS iX5000」、「PIXUS iP90」が継続され、さらに発売が9月末に延期されたA3ノビの8色機「PIXUS Pro 9000」も勘定に入れて全15機種のラインナップとなる。

 このラインナップを整理すると次のようになる。ここには掲載していないが、同社はこのほかにコンパクトフォトプリンタとして、昇華型のSELPHYシリーズ2機種もラインナップしている。

・複合機
MP960(7色、45,000円前後) / MP810(5色、36,000円前後) / MP600(5色、28,000円前後) / MP510(4色、23,000円前後) / MP460(4色、16,000円前後)

・A4単機能機
iP6700D(6色、30,000円前後) / iP7500(継続)(7色、20,000円前後) / iP4300(5色、18,000円前後) / iP3300(4色、13,000円前後) / iP1700(4色、10,000円前後)

・A3ノビ単機能機
Pro9000(8色、60,000円前後) / iX5000(継続)(4色、30,000円前後)

・コンパクト
iP90(継続)(4色、27,000円前後) / mini260(4色、20,000円前後) / mini220(3色、16,000円前後)

 同社の今期ラインナップでは、最小1plのインク滴と9,600dpiの解像度による高精細な表現や、ChromaLife100による高耐候プリント、自動両面印刷機能の標準装備などが継続され、インターフェイスと印刷速度、コピー画質の改良が今期の主な進化ポイントとなる。


ホイールインターフェイスで複合機を使いやすく

 今期の改良点でもっとも目を惹くのは、MP960、MP810、MP600の複合機上位3モデルに搭載された「Easy-Scroll Wheel(イージースクロールホイール)」だろう。

 iPodでその便利さが認知されたホイールインターフェイスだが、キヤノンでは一眼レフカメラEOSシリーズの中〜上位機種で以前から採用してきた。また、2005年に発売されたコンパクトデジカメにも採用し、好評を得ている。ホイールと決定ボタンという2つの操作部材だけで多数の機能をすばやく設定できるのがその特徴で、プリント、スキャン、コピーなど多数の機能を有する複合機の使い勝手を向上するために採用されたものだ。操作方法をシンプルにまとめながら、複合機のすべての機能に簡単にアクセスできるインターフェイスと、軽快な操作感を実現している。


PIXUS MP810
PIXUS MP600

 搭載されたイージースクロールホイールは、右回転ホイールの中央にOKボタンを配したもの。上下左右の方向キーや印刷枚数などを設定する±キーなども追加されているが、ほとんどの操作はホイールとOKボタンで済む。ホイールではメニュー選択のほかに、画像の検索、拡大縮小やトリミング領域の指定が可能になっている。

 組み合わされるGUIは、アイコンを配置した3Dの環がホイールに連動するアニメーション表示。その下に2つのボタンの機能を表す領域が設けられる。このGUIを活かすためもあって、Easy-Scroll Wheel搭載機には2.5型以上の大型のカラー液晶モニターが搭載されている。GUIとホイールの形状は社内、社外での多数のユーザーテストを経て決定されたものだという。

 さらに、「ホーム」ボタンと「ナビ」ボタンも搭載。ホームはWindowsの「スタート」ボタンに相当するもので、メニュー階層の深い部分からでも、ルートに一気に戻れるため、さらに軽快な操作ができる。「ナビ」ボタンは「用紙の両面にコピーする」、「プリント写真から写真を作る」、「メモリーカードから写真を作る」などの、目的別のメニューを表示するボタン。ホイールメニューが「コピー」、「かんたん写真焼増し」、「メモリーカード」といった表示をしているのに対し、より「得られる結果」に踏み込んで平易な言葉で表現されているのが特徴だ。


紙送り精度向上などでプリントがスピードアップ

PIXUS iP4300
 プリントの速度向上も今期モデルの重要な進化ポイントだ。L判のプリント速度は、MP960が前機種MP950から約36%高速化されて約29秒に、MP810はMP800から約54%高速になって約18秒に、MP600はMP500から約43%高速になって約24秒となった。

 高速化を実現するために、2つのテクノロジーが採用された。1つはカラーインクのノズルの長さを伸ばしたこと。MP600とiP4300では2006年冬モデル比約2倍の長さの0.43インチのノズルを採用することで、1度に2倍の面積を印刷できるようになり、その結果パス数が減って高速化された。

 またMP960、MP810、MP600では「ダブルエンコーダシステム」を搭載。用紙の送りローラーは給紙側と排紙側に設けられているが、印刷位置を制御するエンコーダが従来は給紙側ローラーにだけ装備されていた。したがって用紙後端を印刷するときはエンコーダーのない排紙側ローラーだけで制御することになり、これが印刷速度の向上を妨げていた。今期は排紙側ローラーにもエンコーダを設け、速度を落とすことなく用紙後端部を印刷できるようになった。


コピー画質も向上

 複合機ならではの用途に「コピー」があるが、OA用のコピー機を持つ同社の技術力をもって、今期もコピー画質の向上に注力されている。

 画質向上技術の1つは「デュアルガマット色変換処理」で、人間の目に見える色の領域と、それより狭いインクジェットプリンタで表現できる色の領域の間の変換技術が向上した。PIXUSシリーズでは肌色のような目立つ色はそのままに、PIXUSで表現できない範囲の色を圧縮してPIXUSの領域に持ち込むよう、設定されている。

 また「像域分離技術&ハイブリッドシステム」を採用。像域分離は文字や線と、写真をPIXUSが判定して区別し、それぞれに最適な画像処理を施すもの。さらに、文字や線と、写真に最適なインクを自動的に使い分ける。

 2006年冬モデルから採用されていた技術だが、今期はさらに磨きがかかり、孫コピー(コピーのコピー)でも良好な再現性を実現したという。


16:9のハイビジョンサイズ用紙を用意

 消耗品関連では、アスペクト比16:9のハイビジョンサイズ写真用紙「プロフェッショナルフォトペーパーワイド」を同時発売する。サイズは101.6×180.6mmで、20枚入り840円。ワイド用紙には、MP950、MP810、MP600、MP510、MP460、iP4300、iP3300、mini260が対応する。



URL
  キヤノン
  http://canon.jp/
  ニュースリリース
  http://canon.jp/
  ニュースリリース
  http://canon.jp/


( 本誌:田中 真一郎 )
2006/09/26 13:46
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