エプソンは、秋冬商戦向けインクジェット複合機4機種を、10月6日より発売する。価格はすべてオープンプライス。
■ お店プリントに対する優位性を強調
今期新製品では「Epson Color」コンセプトを打ち出し、ロゴマークを対象製品や液晶画面に表示する。同社純正用紙と純正インク、新画像処理技術「オートフォトファイン! EX」の連携により、お店プリントよりも簡単に、高画質なプリントを得られることを訴求する。
オートフォトファイン! EXは画像内の人物の顔を検出し、好ましい肌色になるように補正。風景でも空や緑を好ましい色に補正する。お店プリントではオペレーターが手動で好ましい色調に調整するが、オートフォトファイン! EXでは自動的に、お店プリントよりも好ましい色を再現できるとしている。
また純正用紙と純正インクの組み合わせにより、銀塩写真よりも色再現域が広く、長持ちするとしている。
Epson Colorは、複合機ではPM-A950とPM-A890が対応する。
■ L判フチなしプリントを倍速化
また、今期はプリントの高速化も実現。
従来からのドット可変技術やノズルの高応答駆動周波数制御といった高速化技術に加え、着弾精度をより上げ、紙送り補正、高速キャリッジ制御、空吐出時間の延長などにより、高速化を実現した。
この結果、L判フチなし(はやいモード)で、PM-A950はPM-A900の41秒/枚から20秒/枚に、PM-A890はPM-A870の57秒/枚から32秒/枚に、PM-A750はPM-A700の99秒/枚から38秒/枚に印刷時間が短縮された。
■ 4,800dpiスキャナを搭載したフラッグシップ「カラリオ PM-A950」
2004年秋冬モデル「PM-A900」の後継機種で、複合機のフラッグシップとなる。店頭予想価格は4万円台後半の見込み。
対応OSはWindows 98/Me/2000/XP、Mac OS 9.1~、Mac OS 10.2.7~。
プリンタ部にもスキャナ部にも、それぞれの単機能機の最上位エンジンを採用した。また、3.5型約92万画素のカラー液晶パネルを搭載した。
プリンタ部は6色構成のPM-Gインク(染料)を採用。ノズル数は各色180。最小ドットサイズは1.5pl。印刷解像度は5,760×1,440dpi。CD/DVDのレーベル印刷が可能になった。最大印刷可能サイズはA4。
スキャナ部はα-Hyper CCD IIを採用、解像度は4,800×9,600dpi。48bit入出力が可能。35mmフィルム、スライドのフィルムスキャンにも対応する。
カードスロットはType 2 CF、SDメモリーカード/MMC、メモリースティック、xDピクチャーカード、スマートメディアの5スロットを搭載。計14種のメモリカードに対応する。
PCとの接続はUSB 2.0。ストレージ機器やデジタルカメラを接続するUSBホストポート(USB 1.1)も備え、外部ストレージ機器への書き出しやデジタルカメラからのダイレクトプリントが可能。オプションでBluetoothユニット、赤外線通信アダプタ、無線/有線LANアダプタにも対応する。
本体サイズは450×418×236mm(幅×奥行き×高さ)。重量は13.2kg。
■ 16:9用紙に対応した「カラリオ PM-A890」
2004年秋冬モデル「PM-A870」の後継機種。店頭予想価格は3万円台中盤の見込み。
対応OSはWindows 98/Me/2000/XP、Mac OS 9.1~、Mac OS 10.2.7~。
16:9サイズ用紙でのフチなし印刷に対応。松下電器産業の16:9のCCDを搭載するデジタルカメラ「LUMIX DMC-LX1」のハイビジョンサイズ画像のフチなし印刷が可能になった。また、携帯電話により、赤外線通信を利用して画像などに文字を入力する機能や、2.5型約58万画素のカラー液晶モニターを新たに搭載した。
プリンタ部は6色構成のPM-Gインク(染料)を採用。ノズル数は各色90。最小ドットサイズは1.5pl。印刷解像度は5,760×1,440dpi。CD/DVDのレーベル印刷が可能になった。最大印刷可能サイズはA4。
スキャナ部はα-Hyper CCD IIを採用、解像度は3,200×6,400dpi。48bit入出力が可能。35mmフィルム、スライドのフィルムスキャンにも対応する。
カードスロットはType 2 CF、SDメモリーカード/MMC、メモリースティック、xDピクチャーカード、スマートメディアの5スロットを搭載。計14種のメモリカードに対応する。
PCとの接続はUSB 2.0。ストレージ機器やデジタルカメラを接続するUSBホストポート、赤外線通信(IrDA)ポートを搭載。オプションでBluetoothユニット、無線/有線LANアダプタにも対応する。
本体サイズは450×414×210mm(幅×奥行き×高さ)。重量は9.3kg。
■ フォトエントリーモデル「カラリオ PM-A750」
2004年秋冬モデル「PM-A700」の後継機種。フィルムスキャン機能を持つ複合機のエントリーモデル。店頭予想価格は2万円台中盤の見込み。
対応OSはWindows 98/Me/2000/XP、Mac OS 9.1~、Mac OS 10.2.7~。
プリンタ部は4色構成のPM-Gインク(染料)を採用。ノズル数は各色90。最小ドットサイズは2pl。印刷解像度は5,760×1,440dpi。最大印刷可能サイズはA4。
スキャナ部はCISを採用。解像度は1,200×2,400dpi。48bit入出力が可能。35mmフィルム、スライドのフィルムスキャンにも対応する。
カードスロットはType 2 CF、SDメモリーカード/MMC、メモリースティック、xDピクチャーカード、スマートメディアの5スロットを搭載。計14種のメモリカードに対応する。
PCとの接続はUSB 2.0。ダイレクトプリント用のUSBポートも備える。オプションで無線/有線LANアダプタに対応する。
本体サイズは432×414×199mm(幅×奥行き×高さ)。重量は7.8kg。
■ 新顔料インク採用機「カラリオ PX-A650」
2004年秋冬モデル「PX-A550」の後継機種。店頭予想価格は1万円台後半の見込み。
対応OSはWindows 98/Me/2000/XP、Mac OS 9.1~、Mac OS 10.2.7~。
今期複合機の新製品中、唯一の顔料インク搭載機。インク構成は4色で、新開発のNew PX-Vインクを採用する。ノズル数は各色90。最小ドットサイズは3pl。印刷解像度は5,760×1,440dpi。最大印刷可能サイズはA4。
スキャナ部はCISを採用。解像度は1,200dpi。
カードスロットはType 2 CF、SDメモリーカード/MMC、メモリースティック、xDピクチャーカード、スマートメディアの5スロットを搭載。計14種のメモリカードに対応する。
PCとの接続はUSB 2.0。ダイレクトプリント用のUSBポートも備える。オプションで無線/有線LANアダプタに対応する。
本体サイズは430×354×181mm(幅×奥行き×高さ)。重量は6.8kg。
■ お問い合わせ先
カラリオインフォメーションセンター
Tel.0570-004-116
■ URL
エプソン
http://www.epson.co.jp/
ニュースリリース(PM-A950、PM-A890、PM-A750、PX-A650)
http://www.epson.co.jp/osirase/2005/050922_2.htm
ニュースリリース(Epson Color)
http://www.epson.co.jp/osirase/2005/050922.htm
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( 本誌:田中 真一郎 )
2005/09/22 12:00
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