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日本HP、写真画質にこだわった複合機5機種

~白黒印刷用フォトグレーインクも用意

 日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)は4日、A4対応プリンタの2004年秋冬モデルとして、A4対応の複合機5機種、単機能機3機種を発表。10月6日より順次発売する。

 そのうち複合機は、IEEE 802.11g/b対応の「HP Photosmart 2710 All-in-One」、2710から無線LAN機能などを省いた「HP Photosmart 2610 All-in-One」、エントリー向けの「HP PSC 2355 All-in-One」および「HP PSC 1315 All-in-One」、SOHO向けの「HP Officejet 7410 All-in-ONE」をラインナップする。


Photosmart 2710 All-in-One

 2003年10月発売の「HP PSC 2550 Photosmart」の後継機。10月27日に発売され、価格はオープンプライス。直販価格は50,000円前後の見込み。インクジェットプリンタ、フラットベッドスキャナ、FAX機能を搭載する。


Photosmart 2710 All-in-One クラス最大の3.5型液晶モニターを搭載 フラットベッドスキャナ部

 単機能機「Deskjet 6840」と同等のプリントエンジンを搭載し、写真画質の出力ニーズにも対応。解像度は最大4,800×1,200dpi。インクは6色/4色交換式で、6色インクには耐久性を高めた新インクを採用、店頭やカタログで「百年超画質」をアピールする(従来は約73年)。ブラック(K)のみ顔料、そのほかのC、M、Y、photoC、photoMは染料インクとなっている。


新開発の白黒用フォトグレーインク
 さらに、今回より白黒プリント専用の「フォトグレーインク」(別売3,318円)が使用可能になった。ハイエンドデジタルカメラユーザーに向けた機能で、ブラックインクとフォトグレーインクの組み合わせで使用する。グレーインク使用時の対光年数は、通常より若干長くなり、およそ115年になるという。最大プリント速度は、モノクロ30ppm、モノクロカラー混在が20ppm。

 前モデルで搭載した無線LAN機能は、IEEE 802.11bからIEEE 802.11g/bへと変更。最大54Mbpsの高速転送に対応する。液晶モニターも2.5型から3.5型へと大型化し、PCレスでのトリミングや編集機能が使いやすくなったという。従来機に引き続き、BluetoothやEthernet端子も備える。


メモリーカードスロット ハガキトレイ装着時の背面 付属の両面自動印刷対応ハガキトレイ

 メモリーカードスロットも前モデルより踏襲し、CF Type1/2、スマートメディア、メモリースティック、メモリースティックPRO、SDメモリーカード、MMC、xDピクチャーカードを直接挿してプリントできる。対応フォーマットはJPEG、TIFF。USB 2.0端子も装備し、PictBridgeにも対応する。

 また今回より、背面に装着して使用する両面自動印刷対応のハガキトレイが標準添付される。前面に普通紙、背面にハガキまたはL判用紙をセットし、両者を使い分ける方法を薦めている。

 スキャナ部は、RGB各色入力16bit、出力8bit(Macintoshは入力8bit)のCCDセンサーを採用し、光学解像度は2,400×4,800dpi。本体の外形寸法は464×372×212mm(幅×奥行き×高さ)、重量は8.5kg。


Photosmart 2610 All-in-One

 2710から無線LAN機能を省略したモデル。プリントエンジンは共通。発売日は10月27日。価格はオープンプライスで、直販価格は35,000円前後の予定。

 そのほか、3.5型液晶モニターが2.5型になるほか、両面自動印刷対応ハガキトレイも添付されない(オプションで用意)。カードスロット、Ethernetは装備する。スキャナ部も2710と共通。そのほかの仕様は2710に準じている。本体の外形寸法、重量も同一。


Photosmart 2610 All-in-One 液晶モニターと操作部

PSC 2355 All-in-One

PSC 2355 All-in-One
 最大出力解像度4,800×1,200dpi、6色/4色交換式のA4対応インクジェット複合機。発売日は10月6日。価格はオープンプライス。直販価格は24,801円。

 上位機種との違いは、6色インクがオプションとなること、プリント速度がモノクロ23ppm、カラー18ppmと低速になっていること。FAX機能、無線/有線LAN、Bluetoothも非搭載。カラー液晶モニターは1.8型を採用する。また、両面自動印刷対応はがきトレイは装備できない。

 スキャナはCISセンサーを採用し、光学解像度は1,200×4,800dpi。入力16bit、出力8bit(Macは入力8bit)に対応する。上位機種と同等のカードスロットを搭載し、ダイレクトプリントに対応する。USB 2.0端子も装備し、PictBridgeもサポート。

 外形寸法は440×284×172mm(幅×奥行き×高さ)、重量は5.5kg。


PSC 1315 All-in-One

PSC 1315 All-in-One
 FAX機能を省いた低価機。発売は10月6日で価格はオープンプライス。直販価格は14,805円。

 プリント速度はモノクロ17ppm、カラー12ppm。ネットワーク機能、液晶モニターは搭載しない。また、前モデル「HP PSC 1350」で採用したメモリーカードスロットも省かれている。そのほか、上位機種で可能な4辺フチなしプリント機能がなく、3辺フチなしまでとなる。

 スキャナ部はCISセンサーを採用。最大解像度は600×2,400dpi。USB 2.0端子を備え、PictBridgeに対応する。外形寸法は426×259×170mm(幅×奥行き×高さ)、重量は4.5kg。


Officejet 7410 All-in-One

Officejet 7410 All-in-One
 2710をベースにした直販サイト専用製品。SOHO向けという位置付けで、自動両面対応のADFなどを搭載した。プリントエンジンをはじめ、IEEE 802.11g/b、Bluetooth、メモリーカードスロットなどの特徴は2710と共通。自動両面印刷対応ハガキトレイも標準添付される。

 カラー液晶モニターは2.5型。外形寸法は549×397×291mm(幅×奥行き×高さ)、重量は11.3kg。


複合機は市場の50%に

 発表会に出席したイメージング・プリンティング事業統括執行役員、滝澤 敦氏は、日本HPのコンシューマー戦略を「オールインワン・プリンタ(複合機)を核にしたデジタル写真ソリューションの訴求」と位置付けた。「2004年冬に市場の50%を占める」(同社)という複合機市場の成長に合わせ、主軸を複合機へと完全に移行。同社の販売予測では「8割が複合機、2割が単機能機」と見ている。


イメージング・プリンティング事業統括執行役員の滝澤 敦氏 複合機の市場シェア推移

 また、今年は「日本発のデザイン、機能を重視し、特に写真画質に注力した」という。複合機に興味を持つプリンタ購入希望者が多くなたものの、これまでは、画質の点でそのうち7~8割が単機能機に流れていたという。そこで「複合機のプリントエンジンを単機能機と同じエンジンとし、高速、高画質に力を入れた」としている。

 なお、プリンタ購入意向の高いデジタルカメラユーザーを、デジタル一眼レフや高倍率ズーム機を所有するハイエンドユーザー、コンパクトズーム機を活用するメインストリーム、コンパクト機やカメラ付き携帯電話を使用するエントリー層にセグメント別けし、それぞれ2710、2610/2355、1315に対応させたと戦略を語った。



お問い合わせ先
  カスタマー・インフォメーション・センター
  Tel.03-5304-6660


URL
  日本HPのホームページ
  http://welcome.hp.com/country/jp/ja/
  製品情報(Photosmart 2710)
  http://h50146.www5.hp.com/products/printers/inkjet/ps2710/
  製品情報(Photosmart 2610)
  http://h50146.www5.hp.com/products/printers/inkjet/ps2610/
  製品情報PSC 2355 All-in-One)
  http://h50146.www5.hp.com/products/printers/inkjet/psc2355/
  製品情報(PSC 1315 All-in-One)
  http://h50146.www5.hp.com/products/printers/inkjet/psc1315/
  製品情報(Officejet 7410 All-in-One)
  http://h50146.www5.hp.com/products/printers/inkjet/oj7410/


( 折本 幸治 )
2004/10/04 17:24
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