■ タムロンは11-18mm F4.5-6.5と18-200mm F3.5-6.3
タムロンは「SP AF11-18mm F/4.5-5.6 Di II LD Aspherical [IF] (Model A13)」と、「AF18-200mm F/3.5-6.3 XR Di II LD Aspherical [IF] MACRO (Model A14)」の2機種を発表。いずれも同社初となるAPS-Cサイズの撮像素子を搭載したデジタル一眼レフ専用の交換レンズ。
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タムロンのブース
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11-18mm(手前)と18-200mmはケース内展示のみ
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APS-Cサイズ専用レンズに関して同社では今後、「Di II」の名称を製品に付加する。また、鏡筒に金色のリングを付け、ズームリングやフォーカスリングに専用パターンを採用することで、Di IIシリーズの外観上の識別点とする。
どちらも同社の従来製品同様に小さく軽く作られているのが特徴。同社独自のノウハウでエンジニアリングプラスチックを活用し、軽量化と耐久性を両立させたとしている。
両機ともケース内展示のみで、機能する製品は公開されていない。価格、発売日は未定。
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SP AF11-18mmF/4.5-5.6 Di II LD Aspherical [IF] (Model A13)
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「SP AF11-18mm F/4.5-5.6 Di II LD Aspherical [IF] (Model A13)」は、APS-C機装着時の35mm判換算焦点距離が約17~28mmとなる広角ズームレンズ。
多くの特殊レンズにより各種収差を補正し、周辺光量低下を抑制、撮像素子への入射光の角度を考慮したとしている。また、マルチコートやレンズ貼り合わせ面へのコーティングにより、デジタルカメラ特有のゴースト、フレアも対策している。さらに、同社の高設計仕様シリーズ「SP」の名が冠されるように、解像性能、コントラスト性能も優れているとしている。
HID(高屈折率高分散)レンズ1枚、LD(特殊低分散)レンズ1枚、ガラスモールド非球面レンズ1枚、複合非球面レンズ2枚を含む、12群15枚で構成される。開放F値はF4.5~5.6。絞り羽根は7枚、最小絞りはF22。最短撮影距離は0.25m。対応マウントはキヤノン、ニコン、コニカミノルタ。
本体サイズは78.6×83.2mm(全長×最大径)、重量は375g。フィルター径は77mm。花形フードが付属する。
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AF18-200mmF/3.5-6.3 XR Di II LD Aspherical [IF] MACRO (Model A14)
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「AF18-200mm F/3.5-6.3 XR Di II LD Aspherical [IF] MACRO (Model A14)」はAPS-C機装着時の35mm判換算焦点距離が約28~300mmとなる高倍率ズームレンズ。
同社で好評の高倍率ズームレンズ「AF28-300mm F/3.5-6.3 XR」のAPS-C専用版となるレンズで、SP AF11-18mmと組み合わせれば、約17~300mmと広い画角をカバーでき、同時に機動性も期待される。AF28-300mmと同様にXR(高屈折率)ガラスにより、高倍率ズームとコンパクトさを両立している。ただし設計はAF28-300mmとまったく異なり、新たに設計されたとしている。
複合非球面レンズ3枚、LDレンズ2枚を含む13群15枚で構成される。開放F値はF3.5~6.3。絞り羽根は7枚、最小絞りはF22。最短撮影距離0.45m。対応マウントはニコン、キヤノン、コニカミノルタ、ペンタックス。
本体サイズは83.7×73mm(全長×最大径)、重量は423g。フィルター径は62mm。花形フードが付属する。
タムロン
http://www.tamron.co.jp/
ニュースリリース
http://www.tamron.co.jp/news/release/news0928.html
■ トキナーは12-24mmを正式発表、17-45mmや100mmマクロを参考出品
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トキナーのブース
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株式会社ケンコーはトキナーブランドで「AT-X 124 PRO DX(AF12~24mm F4)」を正式に発表した。ニコンマウントが11月、キヤノンマウントが12月に発売される。価格は94,500円。
APS-C機専用レンズで、35mm判換算焦点距離が約18~36mmとなる広角ズームレンズ。PMA 2004などでモックアップが展示されていた。同社では今後、APS-C機専用レンズに「DX」の名を冠する。同社のPROシリーズと同様の仕様で、AFとMFの切り替えが簡単にできる「ワンタッチフォーカスクラッチ機構」を搭載する。
SD(超低分散)ガラス1枚、LD(低分散)ガラス2枚を含む11群13枚で構成される。開放F値はズーム全域でF4。絞り羽根は9枚で、最小絞りはF22。最短撮影距離は0.3m。
本体サイズは89.5×84mm(全長×最大径)、重量は570g。フィルター径は77mm。花形バヨネットフードが付属する。
また、ケース内の展示のみだが、「AF AT-X 17-45mm F4」と「AF AT-X 100mm F2.8」を参考出品。17-45mmがAPS-C専用、100mmは35mm判もカバーするマクロレンズとなる。どちらもPRO仕様。このほかの仕様はあきらかにされておらず、発売時期、価格も未定。
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AF AT-X 17-45mm F4
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AF AT-X 100mm F2.8
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高級タイプのコンバージョンレンズ「DIGITAL ELITE」。左からワイコン、テレコン、マクロレンズ
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このほかトキナーのブースでは、ヨーロッパでのみ発売されている高級タイプのコンバージョンレンズ「DIGITAL ELITE」シリーズを展示。0.75倍のワイドコンバージョンレンズ、1.5倍のテレコンバージョンレンズ、マクロレンズをラインナップしており、展示されいたのはいずれもフィルター径62mmの800万画素機に対応した製品としている。
トキナー
http://www.tokina.co.jp/
■ シグマは発表済み製品のみ
レンズメーカーとしては株式会社シグマも出展しているが、新製品はPhotokinaの前に発表が済んでいるため、ブースには発表済み製品を展示。ただし未発売の「APO MACRO 150mm F2.8 EX DG HSM」、「28-70mm F2.8 EX DG」やフォーサーズ用レンズは展示されていない。
シグマ
http://www.sigma-photo.co.jp/
( 田中 真一郎 )
2004/09/29 12:26
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