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キヤノン、PIXUS発表会で7年ぶりシェア1位を言明

〜CMキャラクター長谷川京子さんも来場

 キヤノンは28日、コンシューマ向けインクジェットプリンタ「PIXUS」シリーズの発表会を都内で開催。キヤノン販売株式会社の村瀬治男社長が、新製品投入の狙いとデジタルフォト戦略を語った。


ホームプリント文化を促進

キヤノン販売社長の村瀬治男氏
 村瀬氏は、同社のデジタルフォト戦略を「ホームプリント文化の早期立ち上げと需要の取り込み」と説明した。裏付けとして、2003年における店頭プリントが約7億枚に対し、ホームプリントが約13億枚と大勢を占めていること、また、デジタルカメラ利用者の76%がホームプリントを利用し、店頭プリントは24%に過ぎないことを挙げた。

 さらに、デジタルカメラ利用者でホームプリントを行なわない層の22%が「ぜひ行ないたい」、59%が「機会があれば」と答えており、潜在需要の高さを解説。「ホームプリントはユーザーだけで完結する21世紀型構造」とし、現在の銀塩プリントのデジタル化が一層進むことを示唆した。

 その上で新製品投入の狙いを「インクジェットユーザーに加え、店頭プリントユーザーを取り込む」とし、コンセプトを「基本機能の強化」と「新セグメントへの進出」に据えたという。

 まず、「基本機能の強化」としては、「スタイルの提案」と「写真力」を挙げた。中上位機種のスタイルには、シートフィーダや排紙口をたたんだ状態でほぼ直方体になる「SUPER PHOTO BOX」を採用。ただし、「形の新しさを強調したいのではない。(背面がフラットになるなど)設置性に着目してほしい。デスクサイドではなく、リビングへの設置を提案したい」とした。なお、村瀬氏は今回のSUPER PHOTO BOXを「スーパー写真玉手箱」と呼んでいた。


PIXUS iP8600 発表会前にはリボンがかけられていた

 「写真力」は、いかにして銀塩プリントに近付くかをテーマとしたコンセプト。新PIXUSでは、iP8600の8色インクや、純正写真用紙と新染料インク「BCI-7/16」の組み合わせで実現した「ChromaLife 100」と呼ぶシステムで保存性を追求。ChoromaLifeは、対ガス性10年、対光性30年、アルバム保存100年を謳っている。


ChoromaLife 100 対ガス性10年、対光性30年をアピール

 「新セグメントへの進出」については、発売済みの新ブランド「SELPHY」(セルフィー)を例に出した。店頭プリント派は、画質にこだわり、出力枚数が多い。高速出力が可能になったPIXUSとともに、昇華型のSELPHYをラインナップすることで、店頭プリント層にもホームプリントの浸透を図れるとした。

 これらにより、2004年にインクジェットプリンタ市場のシェア50%以上を目指し、「7年ぶりにNo.1メーカーの地位を獲得する」と期待を述べた。すでに2004年上半期はシェア1位を獲得しており、その余勢を駆る勢いだ。


「自動両面はHPと違う」

キヤノンの清水勝一取締役
 新製品の技術的な取り組みについては、キヤノン株式会社の清水勝一取締役が解説した。

 PIXUSシリーズの技術的なベースはプリントヘッド技術にあるとし、'99年からはすべてフォトリソグラフィによる工程を導入、7pl、5pl、2plと進化している。今回の新製品では、ローエンドのiP1500を含む全機種が2plに対応した。また、2004年秋の990iで7色インクを、さらに今春にはグリーンをあわせた8色インクを市場導入している。

 なお、ヘッド技術をアピールするため、新モデルにはプリントヘッドのブランドネーム「FINE」を付加した。FINEはFull-photolithography Inkjet Nozzle Engineeringの略で、本体にも添付される。ヘッドの進化は記録材料(インク、メディア)、システム(プラットフォーム)、メカトロニクス(搬送、回復、小型化)、プロセス(画像処理)を促すとし、「全体レベルを上げることにつながり、他社に対して強い立場を維持できる」と説明した。


2001年からの技術変化 プリントヘッドを「FINEヘッド」とネーミング

 また、背面のフィーダ給紙と前面のカセット給紙を組み合わせた「マルチペーパーハンドリング」も解説。自動両面プリントも可能になっている。日本HPの両面プリントとの違いを聞かれると「専用紙を使えてフチなしにできる、厚紙にも対応する」と説明。付属ソフトなどを使い、「フォトアルバムが簡単に作れる」という。

 複合機(MFP)については、今回よりエンジンを単機能機と同一世代とし、画質の差をほとんどなくしたという。想定用途は「明らかにフォトが中心」という。複合機の国内市場はすでに個人向けが主流で、「写真画質でないと日本ではやっていけない。MFPでも写真がテーマなのは変わらない」と強調した。

 最後に「デジタルカメラを含む全イメージング市場でNo.1を目指す」と宣言。デジタルフォトにかける一連の動きがホームプリント市場の構築につながり、市場の成熟後は、そのまま同社の強みになると語った。


新製品ラインナップ 搭載技術の比較

CMキャラクター、長谷川京子さんも来場

 発表会には、CMキャラクターを務める長谷川京子さんが登壇し、新PIXUSをアピールした。SUPER PHOTO BOXについて「デザインと画質のクオリティが高い」と絶賛。新しいCMも撮影済みだという。最後に「PIXUSが格好良くなったように、私も変革していきたい」とまとめた。


長谷川京子さん(左)と村瀬社長 長谷川さん出演のCMも披露された



( 折本 幸治 )
2004/09/28 19:45
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