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FUJIFILM GFX100

1億200万画素ミラーレス機の各部とメニューをチェック

6月28日、富士フイルムよりミラーレスカメラGFXシリーズのフラッグシップモデル「FUJIFILM GFX100」が発売となる。43.8×32.9mmサイズ、1億200万画素のイメージセンサーを搭載したモデルだ。製品の外観や特徴的な操作部を見ていった。

外観

GFXシリーズとして初めて縦位置グリップ一体型の構造を採用している。ボディはマグネシウム合金製で、フロントとリアのフレームでセンサーおよびマウントユニットをサンドイッチしたような構造となっていることが報じられている。

正面
背面
左側面
右側面
天面
底面

端子部/メディアスロット

左側面上部にはマイクとイヤホン端子がある。
左側面下部にはUSB Type-C端子、HDMI端子、DC IN端子がある。
右側面上部はメディアスロット。SDカードのダブルスロット仕様。
右側面下部は、リモート端子がある。

操作部:天面

シャッターボタンは電源スイッチと同軸タイプとなっており、近傍に露出補正ボタンを備えている。

右肩部には1.80型の白黒サブモニターを搭載しており、シャッタースピード、絞り、感度、露出補正値、撮影モード、ホワイトバランス、フィルムシミュレーション、撮影可能枚数、バッテリー残量といった撮影情報が表示される。ファインダー側にはバックライト点灯ボタンも有している。

サブモニター右側上のボタンは、撮影モードの切り替え。下側は表示内容の切り替えボタンとなっている。

なお、このサブモニターは表示内容のカスタムが可能となっており、ダイヤル式の操作表示に切り替えて使用することもできる。

白バック表示
黒バック表示

表示内容のカスタマイズは、静止画と動画でそれぞれ設定が可能。カスタマイズ項目は「情報表示」、「ダイヤル」、「ヒストグラム」の3つ。情報表示は表示内容をさらに細かく設定できる。

左肩部は、静止画/マルチ/動画の切り替えボタンと、同軸にドライブボタンを備えている。ドライブボタンは連写速度のほか、動画のフレームレートなどの変更も可能。左上の小さなボタンは誤操作防止用のロック解除ボタン。

操作部:背面

背面操作部は、メインの液晶モニターの下に撮影情報などを表示できるサブモニターが搭載されている。

サイズと解像度は、メインのほうが3.2型・約236万ドットの3方向チルト・タッチ操作対応(構造はX-T3などと同じ)タイプで、サブモニターは2.05型のモノクロ有機ELタイプ。

サブモニターは、天面のものと同じく表示内容のカスタマイズが可能。メインとして利用する大型モニターに表示している撮影設定や各種の情報表示をサブモニター側に集約することで、メインモニターを使用したフレーミングや被写体をより見やすくする、といった使い方ができるようになっている。

メインのモニターは、3方向チルトに対応。構造自体はX-T3などに見られるものと同等。ローアングル使用時は、突出したファインダーが若干干渉してくる。ただし、ファインダーは取り外しが可能となっているため、状況に応じた使い分けの幅広さは変わらない。

背面の操作部は、上部にAFモード切り替えスイッチ(シングル/コンティニュアス/マニュアル)と操作ダイヤル、AF-ONボタン、フォーカスセレクター、AE-Lボタン、メニューボタン、ディスプレイ表示内容切り替え/BACKボタン、再生ボタンなど。

グリップ側右上にはQボタンを搭載。その上のボタンは瞳AFの切り替えが可能だった。

Qボタンよりクイックセットアップメニューを呼び出したところ。

ファインダー

ファインダーは0.5型・約576万ドットの有機ELタイプ。アイポイントは約23mm。表示倍率は0.86倍。取り外しが可能。

チルト操作には対応していないが、別売のEVFチルトアダプター(EVF-TL1)を併用することで、縦チルトおよび横回転ができるようになる。

縦位置グリップ/バッテリー

縦位置使用時のシャッターボタンまわり。誤操作防止用のロックスイッチが同軸となっている。露出補正ボタン、操作ダイヤルが備わっている。

バッテリーはトレー挿入式。NP-T125を2つ使用する(1つでも動作可能)。

レンズ装着例(フジノンレンズ GF32-64mmF4 R LM WR)

35mm判換算で25-51mm相当の焦点距離となるズームレンズ「GF32-64mmF4 R LM WR」を装着した状態。

メニュー画面

画質設定

記録サイズは4:3のほか、パノラマのイメージを意識した65:24などがある。RAWは16bitの記録にも対応している。肌のなめらかな表現を実現するという新しい機能の「スムーススキン・エフェクト」は、強/弱/OFFの3段階から選択できる。フィルムシミュレーションはX-H1から採用されたETERNAも搭載している。

フォーカス設定

AFモードは、シングルポイント、ゾーン、ワイド/トラッキング、オールから選択できる。瞳AFの検出優先度も任意に設定可能。

撮影設定

ワイヤレス通信にも対応している。通信モジュールは、IEEE802.11a/b/g/n/acとBluetooth Ver.4.2(LE対応)を搭載している。

フラッシュ設定

動画設定

セットアップ

サブモニターの表示設定やタッチパネルの操作設定もセットアップメニューからおこなう。

本誌:宮澤孝周