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ソニー「FE 600mm F4 GM OSS」「FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS」

完全プロ仕様の600mm F4 GM、高い汎用性が魅力の200-600mm G

FE 600mm F4 GM OSS

ソニーが6月12日に発表した超望遠レンズ「FE 600mm F4 GM OSS」および「FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS」の外観を紹介する。

いずれもソニーEマウントの35mmフルサイズ対応レンズ。最上級のG Masterシリーズに属するFE 600mm F4 GM OSSは希望小売価格が税込で200万円近く、各部の装備もプロ向けらしい入念なもの。

もう1本のFE 200-600mm F5.6-6.3 G OSSは税込30万円程度(希望小売価格)のGレンズで、Eマウント超望遠ズームとしてはG Masterシリーズの「FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS」(税込実売32万円前後)と比較検討される1本になるだろう。

FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS

FE 600mm F4 GM OSS

6月18日受注開始、7月下旬から順次出荷。希望小売価格は税別179万5,000円。

2018年発売の「FE 400mm F2.8 GM OSS」に続く、スポーツ/報道向けの大口径単焦点レンズ。400mm F2.8との使い分け時に違和感がないよう、三脚座とフォーカスリングの位置関係を揃えるなどの工夫が盛り込まれた。トランクタイプのハードケースやカーボンファイバー製のレンズフードが付属するなど、まさにプロ仕様。2020年の大型スポーツイベントをはじめ、第一線で活躍する姿を見るのが楽しみだ。

フィルターは40.5mmのドロップイン式。
三脚座とフォーカスリングの位置関係を400mm F2.8 GMと揃えるなど、併用時の使い心地に配慮したという。
三脚座の回転時に、90度ごとのクリックを与えられる機構を装備。セキュリティースロットも備わる。
三脚座には1/4インチネジと3/8インチネジがそれぞれ備わる。
鏡筒のマグネシウム部分。

FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS

7月26日発売。希望小売価格は税別27万8,000円。

150-600mmや200-500mmといった各社の一眼レフカメラ用レンズがひしめく超望遠ズームのカテゴリーに、ソニーが純正のEマウントレンズを投入する。他社製品は実売20万円を切っているため多少高価には見えるが、ズーミングで全長が変化しないインナーズーム式になっていたり、カメラのショートカット機能と連動したフォーカスホールドボタンなどの利便性で訴えかける。G Masterよりだいぶ手頃で、しかし各部質感には十分な高級レンズらしさがあると感じた。

インナーズーム式。フォーカスホールドボタンが3つ備わる。
スイッチ部。三脚座の回転時に90度ごとのクリックはない。
三脚座は着脱可能。
望遠端までズームした「FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS」(下)とサイズ比較。
今回発表の2本は、いずれも1.4×/2×のテレコンバーターに対応。

本誌:鈴木誠