ニュース

【フォトキナ】富士フイルム、1億画素の「GFX」を開発発表

薄型軽量になった中判ミラーレス「GFX 50R」や、チェキスクエアの新機種も

開発発表の「GFX 100 MEGAPIXELS」を手にする飯田年久氏。

富士フイルムは、フォトキナ2018前日のプレスカンファレンスで複数の新製品を発表。また、開発発表として1億画素の中判ミラーレスカメラ「GFX 100 MEGAPIXELS」も披露された。

1億画素のGFXを開発発表

2019年に1万ドル前後で登場予定の「GFX 100 MEGAPIXELS」を予告。中判センサー機で初めてという、ボディ内手ブレ補正機構と像面位相差AFに対応する。GFレンズはGFXの発表当初から100メガ=1億画素を見越しているとアナウンスされていたため、そのポテンシャルの発揮に期待がかかる。

中判ミラーレスカメラ「GFX 50R」

約44×33mmフォーマットを採用する、いわゆる中判ミラーレスカメラの最新モデル。基本画質をGFX 50Sから継承しつつ、レンジファインダーカメラ風の薄くフラットトップなボディに仕上げた。海外では2018年11月に4,500ドルで発売予定としている。

Rは“レンジファインダー”のR。ファインダーをボディ端部に置くレンジファインダーカメラ風スタイルを示している。GFX 50SはEVF着脱式だったが、こちらは内蔵式。軽量かつ薄型なボディが特徴で、GFX 50Sより25mm薄いという。

サイズ的にも価格的にも、35mmフルサイズを超える大フォーマットでのデジタル撮影がぐっと身近になるように感じられた。

GFX 50Rを手に、ボディの薄さを示す。
GFX 50Sと重量の比較。
フィルムカメラの旧製品「GSW690」(右)とサイズ比較。

また、最軽量のセットアップになるという新レンズ「GF50mmF3.5」も同時に予告された。約44×33mmフォーマットのため絶対的な大きさはあるものの、いわゆるパンケーキレンズ的なスタイルといえる。

GF50mmF3.5をGFX 50Rに装着したところ。
今後登場予定のGFX用GFレンズを含めたラインナップ。
昨今のフルフレーム(=35mm判相当)人気に対し、同社の約44×33mmフォーマットを“SUPER FULLFRAME”と表現していた。
APS-C用の、AF対応F1レンズ「XF33mmF1 R」もアピール。
モックアップを手にする飯田氏。

Capture One Proに対応

富士フイルムのカメラがCapture One Proに対応。RAW現像のみならずフィルムシミュレーションの適用やテザー撮影にも対応する。

ラインナップは3種類。
・Capture One Pro(180ユーロ/年)
・Capture One Pro FUJIFILM(159ユーロ/年)
・Capture One Express FUJIFILM(RAW展開など基本機能を使える無料版)

instax SQUARE SQ20

instax SQUARE SQ20を手にする岩﨑哲也氏。

デジタルで撮影し、内蔵プリンターでチェキフィルム(instax SQUARE)に出力する“ハイブリッドインスタントカメラ”の新モデル。ベージュとマットブラックの2色を用意する。

ドイツのフォトキナ会場では、10月20日発売と予告された。日本での発売に関する情報はまだない。

SQ10と同様のスタイリングを持っており、多機能モデルの後継機種と見られる。多彩な撮影機能が加わるとアピールされた。

動画で撮影し、好みのフレームを切り出す「フレームグラブ」
4枚を異なるタイミングで記録する「タイムシフトコラージュ」
よりダイナミックな写真が得られるという「シーケンスフィルター」
複数の写真を1枚のプリントに収める「コラージュ」

手頃な「instax SQUARE SQ6」に新色・新モデル

instax SQUARE SQ6 Taylor Swift Edition

テイラー・スウィフトがデザインを監修したコラボモデルは、日本でも10月20日の発売が予告されている。コラボ仕様のフィルムも同日発売予定。

新色追加を予告。全5色展開になる。日本での新色追加に関する発表はまだない。

レンズ部が可動する短焦点プロジェクターを予告

Magical Projectorを手にする飯田氏。

2019年初等(early 2019)に登場予定の「Magical Projector」をプレビュー。レンズ部が可動式の「FUJINON 2-AXIS Multi-Angle Lens」を搭載し、天井や床への投影や、縦位置の投影、本体の縦置きなどを可能とした。

75cmの距離に100インチを投影できる短焦点対応で、フラットな本体形状を特徴とする。

本誌:鈴木誠