私はこれを買いました!

持ち歩きたくなる美しいフォルム、そして表現力が増したモノクロ機能

FUJIFILM X-T3(片岡三果)

富士フイルムのX-T1→X-T2と愛用しているわたしとしては、今年秋に発売のX-T3を使わない理由はありませんでした。

いままでと変わらない操作性に安心を覚えつつ、今年訪れたドイツ旅行にも持参。そこでX-T3で追加された「モノクロ調節」機能に感動しっぱなしでした。

温黒調と冷黒調をそれぞれ調整することで、「ほんのり温かみのある色あい」「質実剛健で無機質なもの」「クールで冷たい雰囲気」など、撮影シーンや表現したい内容に合わせて変化させられます。モノクロ系のフィルムシミュレーションを旅スナップで愛用するわたしにとって、使いどころが多い機能でした。

X-T1、X-T2から継承したカメラ自体の美しさも気に入っています。普段から持ち歩く相棒として、デザインや質感は撮影のモチベーションを高める要素。富士フイルムのカメラはその点、つい毎日持ち歩いてしまう美しさや存在感があるため気に入っています。

作例

ドイツのフランクフルトの駅のホームでのひととき。ドイツの鉄道の車両間の駅員さん同士が向かいあって談笑しています。日本ではなかなか見かけることのできない光景に微笑ましく、カメラを向けると力強い笑顔をむけてくれました。

この後、手前の駅員さんがわたしに向かって指をさし、何のことかと思えばわたしのリモワのキャリーケースが勝手に動いているのを教えてくれたのです。こういった束の間のひと時も旅の思い出をより深く、大きくしてくれます。

顔検出をオンにすることによって、この大切な一瞬を逃さずに撮影することができました。

X-T3 / XF35mmF1.4 R / 絞り優先AE(1/20秒・F1.4・±0.0EV) / ISO 500

プロフィール & 近況

8月の富士フォトギャラリー銀座の個展には、おかげさまで2,000人以上の方々にご来場いただきました。ありがとうございました。年明け後はヨドバシカメラ梅田店、ビックカメラ高崎店で富士フイルムのトークセミナーを開催。1〜2月のアカデミーXではフォトブックを作る楽しみを学ぶセミナーを担当します。そして来年はCP+にも参加! 2019年も盛りだくさんでよろしくお願いいたします!

片岡三果

北海道三笠市出身。絵画を描く気持ちで写真を表現する写真画家。漫画家の両親、大叔父が油絵画家という家庭環境に育ち、幼い頃から美術、デザインを学ぶ。専門学校東京デザイナー学院にて「カメラと仲良くなる」をテーマに写真実習の講師をつとめる。アルバム大使。 カメライベント「Petit Trianon」を主催。2018年8月17日~23日に富士フォトギャラリー銀座で個展を開催。