新製品レビュー
春の自撮りデジカメ特集(その1)上品なボディに機能が満載!
OLYMPUS PEN E-PL9
2018年4月10日 07:00
OLYMPUS PEN E-PL9ってどんなカメラ?
2018年3月9日に発売したOLYMPUSのエントリーモデル。2017年に発売された「OLUMPUS PEN E-PL8」の後継機モデルです。
革調素材の質感を強調したおしゃれなデザインを引き継ぎながら、E-PL8になかった内蔵ストロボやBluetooth機能が搭載されました。また、新しい画像処理エンジンのTruePic Vlllが搭載されています。
前モデルと同じように液晶モニターが下に向かってチルトし、セルフィーでの撮影も快適です。4K動画撮影もこなしてくれるので、小さなボディなのに、これ1台でいろんなことができるカメラです。
レンズキットはあるの?
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZレンズキット
・付属レンズ1:M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ
薄型で電動式ズームの標準ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ」レンズが付属します。
普段は薄く収納されていますが、電源を入れると自動で全長が長くなり、撮影できるようになります。電源オフ時はかさばらないのが特徴です。画質も問題ありません。
ボディは大きい? 重い?
ボディの大きさは、前モデル「E-PL8」からほぼ変わりません、女性が手に持ってもすっぽりと収まる小ささなので、小さめのバッグにも気軽に入れられて持ち歩きが苦になりません。レンズキットの標準ズームレンズも、電源オフの時はとても薄くなります。
本体重量は約374g(充電池およびメモリーカードを含む)。リンゴおよそ1.5個ぶんの重さです。E-PL8から約6g程度重くなった程度で、相変わらず軽量です。
ボディカラーは?
E-PL8に引き続き、今回も大人志向のシックな3カラーバリエーション。
デザインは?
触り心地の良い革調素材の採用や、箔押しのメーカーロゴといった細部へのこだわりは、E-PL8を引きついでいます。
モードダイヤル、コントロールダイヤルともに、アクセサリー感覚のデザイン。薄いのに回しやすく、わかりやすいアイコンを採用。
グリップ部分はE-PL8から大きくなって持ちやすくなりました。それでいて、オシャレな見た目なので圧迫感を受けません。
ボディの背面側にも革調素材を採用。さらに統一感が出て操作する時の気分も少しアップします。カメラは持ち歩いて自分と対面する相棒。こういう細かい配慮が持ち歩く嬉しさに繋がります。
セルフィーは簡単?
撮影時に液晶モニターを下方向にチルトすると自動的にセルフィーモードになります。上方向にチルトするカメラに比べて、上側から自分の顔を撮りやすいのが特徴。液晶モニターはもちろんタッチパネル式です。
液晶モニターの画面内に、再生モードアイコンが搭載されました。そのため、本体を持ち替えて再生モードボタンを押すことなくセルフィーのチェックが可能です。再生画面では拡大も可能ですので、構図はもちろん、顔にあたる光や瞳のキャッチライトのチェックなども確認しやすいです。
また、撮影時の液晶モニター表示右側に、プラスマイナスの露出補正を行うスライダーが搭載されました。セルフィーモードで好みの明るさに調整するのも簡単です。
新しいアートフィルターはあるの?
オリンパスのデジタルカメラといえばアートフィルター! E-PL9もアートフィルターが充実しています。
前モデルのE-PL8になかったアートフィルターとしては、OM-D E-M10 Mark lllより搭載された「ブリーチバイパス」と、まったく新しい「ネオノスタルジー」があります。
ブリーチバイパスはフィルムの現像手法のひとつ「銀残し」をデジタルで再現したフィルターです。映画のワンシーンのようなしっとりとした1枚に仕上げられます。
ネオノスタルジーは、他のオリンパスのカメラにもまだ搭載されていない新しいアートフィルターです。普段見ている世界から一気にタイムスリップしたかのような、けれどもどこかポップなな雰囲気に仕上がります。色合いやシャドウの表現が独特です。
「写ルンです」などのレンズ付きフィルムの世界を再現したとのことで、内蔵ストロボと一緒に使うとさらにそれっぽくなるそうです。
水面に写る世界も印象的に。
アドバンストフォトモードって?
ライブコンポジットや多重露光、HDRやパノラマなど通常撮影よりも一手間かかる撮影をわかりやすく簡単に行うことができます。シーンモードを含めてUIが一新されたことで、わかりやすくなりました。今までは難しそうだから使ったことないという初心者にも親切になっています。
モードダイヤルを「AP」ポジションにするとすぐに呼び出せるので、メニューのこことここを開いて…という煩わしさがありません。
Bluetoothで何ができるの?
スマートフォンに接続する機能として、Wi-Fi以外にも初めてBluetoothに対応しました。カメラがバッグの中に入っていても、スマホアプリ「OI.Share」からカメラ内の写真を見たり転送したりできます。SNSにより早くアップもできますし、記念写真を素早くシェアが可能です。
カメラ本体の写真再生画面でシェアボタンを押しておけば、写真を一括で転送できる「シェア予約」機能もあります。
カメラとしての画質は?
有効画素数は1605万画素の4/3型 Live MOS センサー。画像処理エンジンはハイエンドモデル「OM-D E-M1 Mark ll」に採用されている最新の「TruePic Vlll」なので、あらゆる撮影状況で効果を発揮してくれます。
ボディ内センサーシフト式の3軸手ぶれ補正が3.5段分の効果と頼もしいです。夜間の撮影も手持ちで気軽に楽しめます。
どんな人にオススメ?
セルフィーを楽しく綺麗に撮影したい人、オシャレなボディで毎日のカメラライフを楽しくしたい人、新しいアートフィルターを使って楽しみたい人(4月現在、ネオノスタルジーはこのカメラのみ対応)、4K動画を楽しみたい人におすすめです。
コンパクトなサイズ感以上の機能が充実しているので、1歩写真進んだ写真を楽しみましょう!