デジカメアイテム丼

おしゃれで軽快なカメラリュック、off toco(オフトコ)の新製品を紹介!

スタイリッシュな見た目に本格装備 女性目線で使ってみました

デジタルカメラを日常的に持ち始めてから、およそ6年ほどになりました。その間、悩み続けているのがカメラバッグです。

量販店で見かけるカメラバッグは、男性的なデザインのものばかり。いかにもカメラ入ってます! というものが多く、妥協して買ってみても、結局持ち歩くテンションにならずにお蔵入り。

カメラ用ではないリュックに、インナーケースを組み合わせていたこともありました。でもこれだとカメラが取り出しにくく、撮影を始めるときやレンズを交換するとき、いちいち下ろして作業するのが煩わしい。

そんなわけでいまのところは、アニエス・ベーのナイロンのボストンバッグに蓋のないインナーケースを入れて、カメラやレンズ、その他の私物を入れて使っています。見た目はカメラが入っているように思えませんし、おしゃれに見えるのでここ1年ほどはこれに落ち着いていました。

が、やはり容量にも限界がありますし、持ち歩きたいものがかさむと入りきらなかったり、私物を入れすぎると中がごちゃごちゃになり、ものを探すのが困難になったりします。

良いカメラバッグはないかな? と探していたところ、このカメラバッグに出会いました。

エレコムのoff toco(オフトコ)です。

off tocoとは?

off tocoとは、「普段使いにピッタリで、休日にカメラを持って出かけたくなる」がコンセプトの、エレコムのおしゃれなカメラバッグのシリーズ。その名前には、開発者の「オフの日にトコトコと思わず出かけたくなる」という思いが込められています。

エレコムのバッグといえば、PC用がよく知られていますが、カメラ用も充実しています。その中でも若いユーザーをターゲットしたのがoff tocoだそうで、近年人気が高まっているとのこと。

そんな中、off tocoのリュックタイプのハイグレードモデル2製品が新しくなりました。

左からDGB-S038(Mサイズ)、DGB-S037(Lサイズ)。実勢価格はそれぞれ1万5,090円前後、Mサイズが1万2,930円前後(ともに税別)。

カラーバリエーションはM、L共に3色(ブラック、グレー、ネイビー)。この中ではグレーがお気に入りです。ブラックも真っ黒ではなくチャコールグレーのようでおしゃれだと感じました。

デザインは?

全体的にとてもスタイリッシュなつくりです。見た目のスタイリッシュさはわたしにとってマスト。機能性がよくてもデザイン性に欠けていると、持ち歩くのが億劫になってしまいます。

LサイズとMサイズの違いは、大きさや重さ、サポートのヒップベルトがLサイズにしか付いていない点、収納スペースのポケットが少し異なる程度。デザインは統一されています。

何がどれだけ入るの?

カメラを入れるのが目的のリュックですが、他の私物などもたくさん入ります。上部と下部で気室が分かれており、カメラと他のものをしっかり分けて収納できるのです。

まずはリュックの下方のカメラ収納部だけでみてみましょう。
Mサイズでは、カメラ2台(うち1つはレンズを外して)、コンデジ1台、バッテリーが入りました。

Lサイズはカメラ収納部だけで、カメラ3台(レンズ装着)、チェキ、フィルムカメラ、ブロアーを入れることができました。

付属の仕切り板は5枚。カメラのサイズに合わせてパーテーションをつくれます。

使い方のひとつとして、上下の気室の壁を外し、貫通させることもできます。インナーケースを外せば、普通のリュックとして使うこともできます。

ノートPCは入るの?

Mサイズ、Lサイズのそれぞれに、ノートPC収納部が設けられています。

Mサイズ14インチまでのノートPCを、Lサイズは15.6インチまでのノートPCが入ります。

このスペースには、ノートPCの他にも、タブレットや書類なども一緒に収納できます。カメラが必要なビジネスマンにも使いやすいのではないでしょうか。

中に入れているもの見せてください!

Mサイズに入れたものを広げてみました。私が普段持ち歩いているものです。

ミラーレスカメラ2台、コンパクトデジタルカメラ1台、チェキ1台、SDカードケース、フィルム、ブロアー、MacBook Air(11インチ)、iPad Pro(10.5インチ)、Apple Pencil、露出計、財布、小銭入れ、名刺入れ、メイクポーチ、ハンカチ、ティッシュ、500mlペットボトル、非常食(ラムネや梅やチョコなど)、自転車の鍵、家の鍵など。

これだけのものがスタイリッシュなリュックに効率よく収納できます。きちんと部屋分けをして整理しながら入れられるので、出し入れがとてもスムーズ、かつとても機能的だと感じます。

カメラの出し入れは?

カメラ収納部はハンドル式のダブルファスナーですぐに開閉ができ、煩わしさがありません。また、ベロの部分がマグネットになっているので開閉時にぷらぷらせず、スマートです。

カメラ収納部へのアクセスは横から。左右どちらからもアクセスでき、リュックを完全に肩から下ろさなくてもカメラの出し入れができます。これはとても使い勝手が良いです。

背負い心地は?

ショルダーストラップが柔らかく、幅広なので荷物が重くても緩和してくれます。しばらく常用していましたが、食い込みなどで痛いと思うことはありませんでした。

リュックは背中部分に熱がこもりがちですが、凸凹のある背面なので適度な通気性もあります。

チェストベルトもあるので、しっかり背負いたい時や移動距離がある時、小走りになるような急いでいる時に便利です。Lサイズには、ヒップベルトも付いています。

ポケットなどの収納部は使いやすい?

上部気室にポケットがたくさんついてます。なので役割を決めて用途ごとにものを入れられます。

私の場合、チャック付きのポケットには非常食やティッシュ、ハンカチなどきちんとしまっておきたいものを。

メッシュポケット部分には名刺、SDカード入れ、バッテリー、リップ、目薬、絆創膏など、すぐに出し入れしたい小物を。

また、背面のファスナーポケットには鍵を入れています。片方のベルトを外してリュックを前に回せば、リュックを下ろすことなく鍵の出し入れができて便利です。

三脚は装着できるの?

側面に三脚を固定できるベルトがついています。

その他良いところは?

前面にファスナーポケットがサイズ違いで2つあります。私の場合、大きいポケットは財布と小銭入れを、小さいポケットにはICカードを入れています。

男性はジャケットの胸ポケットなどに財布を入れる方を多く見受けますが、女性は基本的に財布をバッグに入れることが多いです。かつ、お会計のときにもたつきたくないので、財布を入れる場所は確立しておきたいです。

床置き時にもバランスが良く、リュックが転倒することなく安心です。

リュック全面に撥水加工が施されていますが、底面部分にはさらにレインカバーが収納されています。雨女なので撮影時に雨に降られることがとても多い私。見た目はカメラバッグらしくなくとも、こうしたところはちゃんとしていて安心します。

海外で使いたいのがファスナー用の鍵。ファスナーに南京錠やワイヤーロックが使えます。さらに前面のファスナーポケットには盗難防止フック、上部収納口にはキーフックが付いています。PCバッグで有名なエレコムらしい工夫といえるでしょう。

使ってみてどうでしたか?

最初は仕事の時に使えるかなと思いましたが、使ってみると普段使いにとっても便利なことがわかり、毎日持ち歩いています。今日は小さいバッグで行こう、という気分の日以外はこのリュックです。とても便利なので……。

男性も女性もユニセックスに持てるデザイン。外見のシンプルさからは想像がつかない程の収納力があり、カメラを持ち歩きたい! という人のアイデアが豊富に取り入れられています。リュックタイプのカメラバッグをお探しの方に、自信をもってオススメしたいです。

片岡三果

北海道出身。モデル活動を経て写真家へ。漫画家の両親、大叔父が油絵画家という家庭環境に育ち、幼い頃から美術、デザインを学ぶ。専門学校東京デザイナー学院にて写真実習の講師をつとめる。アルバム大使。モデル目線のポートレート講評会やカメライベント「Petit Trianon」を主催。絵を描く気持ちで「想い色」写真をテーマに街あるき写真やポートレートを撮影。撮った写真をプリントして楽しむことを大切にしている。