特別企画
自撮り&スタイリッシュ!「OLYMPUS PEN E-PL8」を女子目線で語る
おもわず手に取りたくなる高品位なカメラ いろんな機能を使ってみました
2016年12月22日 08:00
この記事を書いたひとは?
モデル出身のフォトグラファー、片岡三果です。プライベートでもセルフィーをたくさん撮影して、セルフィーカメラのレビュー&モデルも担当してきました。
フィルムのEE-2や、デジタルではE-PL3、E-PL7を所持するほどPENが好き。
そんなわたしがOLYMPUS PEN E-PL8の魅力を語ります。
E-PL8って、どんなカメラ?
アプリいらずのセルフィーが撮りたい! SNS映えする写真を撮りたい! そんな女子の願いをかなえてくれる、見た目もおしゃれで機能も大充実な毎日持ち歩けるカメラです。
発売日と価格は?
発売は2016年11月18日。販売価格は大手量販店で税込7万5千円前後です。
本体サイズは?
重量は約374g。OLYMPUS PEN E-PL8の冊子に「リンゴ1.2個分」と書いてあるとおり、本当に軽くて、持ち歩くのが苦になりません。一緒に交換レンズを1、2本持ち歩いても大丈夫!
手にもすっぽり収まるので、カメラ以外の荷物が多くなりがちな女子に優しいサイズです。
ボディカラーは?
ホワイト、ブラウン、ブラックの3色から選べます。今回はホワイトで撮影を楽しみました。モデル友達にもホワイトは大人気でした。
カメラ="男性的!"、"メカメカしい!"という雰囲気がないこともあり、いつものファッションに溶け込む好きなカラーで選べます。
ホワイトは、カメラにありがちな圧迫感がなく洗練されています。
ブラウンは歴代のPENシリーズでは初めてのカラー。大人のスタイルで持ち歩きたい色です。
ブラックは本体のシルバーとの相性もよく、とてもクラシカルでおしゃれ。
デザインは?
最近のPENシリーズは、デザイン性の高さで好評です。このE-PL8もデザインが優れていて、「持ち歩いておしゃれ」をかなえるカメラといえます。どんなファッションにもなじむ、とっても絵になるデザインです。
例えば触り心地の良く、革もののアクセサリーのような質感の張り革。そして張り革に箔押しされた金のロゴ。ボディ上面のダイヤルも上質でかつ回しやすく、こだわりを感じるデザインです。
背面モニターはチルト式で、ハイアングルにもローアングルにも対応。セルフィー時にはレンズの下側に開きます。
専用アクセサリーは?
前モデル「E-PL7」用に発売されていた、「本革レンズジャケットLC-60.5GB」「本革ボディージャケットCS-45B」「本革ショルダーストラップCSS-S109LL II」を組み合わせられます(ストラップは他のカメラでも使用可能)。
これらはブラウン、ブラック、ライトブラウンの3色で展開されていましたが、E-PL8の発売に合わせ、ホワイトも登場しました。どれも質感が統一され、E-PL8の魅力をより引き立ててくれます。
わたしが感心したのはストラップ。バックルで長さの調節ができるので、首からかけても斜めにかけてもOK。気分やファッションで変えられるのがとても便利です。
セルフィーモードとは?
その名の通り、セルフィー(自分撮り)のための撮影モードです。
背面モニターを下側にチルトすると、すぐにセルフィーモードに切り替わります。セルフィーモードでは、モニター画面にシャッターボタンなど各種ボタンが表示され、タッチで扱えるようになります。
特にシャッターボタンは便利。カメラのシャッターボタンを押さなくていいので、自分の効き顔に合わせて右手でカメラを持ってもセルフィーを楽しめます。
また、タッチして1秒後にシャッターが切れるので、その間に表情やポーズの準備をどうぞ(笑)
セルフィーモードでは、肌をなめらかにする「eポートレートボタン」や、明るさ調整用のボタンもタッチで操作可能です。アートフィルターもかけられるので、スマートフォンのアプリで加工しなくてもそのままSNSに送信できるでしょう。
背面モニターが下に開くメリットは?
デジタルカメラのセルフィー対応モニターは、たいてい上側に開きます。このカメラは珍しく下向きです。
レンズの下側にモニターが来ることのメリットは、表情や背景を確認しやすいこと。スマホのように、顔の上側からかざして撮れるのも自然です。
また、左手でシャッターボタンを押す時は右手で画面を操作できますし、タッチパネルを使うときも、モニターが下にあることで扱いやすいです。タッチシャッターのボタンも、画面中央の下にあり、手前に遮るものがないので、撮影時にストレスはありません。
レンズ交換すると何が便利?
ミラーレスカメラなのでレンズが交換できます。セルフィーモードでは、標準ズームレンズより広角のレンズだと楽しいですよ。
E-PL8レンズキットに付属している標準ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ」の広角側の画角は、35mm判換算で焦点距離28mm相当。
一方、別売の広角レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0」の画角は、35mm判換算で焦点距離24mm相当。
28mm相当と24mm相当。数字だと4mmの差ですが、写る範囲が大きく変わり、より広く背景を写すことができます。
もちろん、E-PL8レンズキットに付属する標準ズームレンズでも、複数人でのセルフィーは可能です。
次に、M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0でセルフィーした例。背景がしっかり入ります。トイフォトを選択し周辺を暗くして雰囲気を出してみました。
周囲を大きく写せるので、こんな写真も。
オススメの交換レンズは?
個人的にオススメなのは、今回使用した「M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0」。
また夜空を楽しむ「宙ガール」が流行っていますが、筆者も宙ガール初心者として星空を楽しんでいます。このレンズは星を撮るのにもとても良かったです。
家のベランダから撮影したものですが、複数の写真を重ねて明るい部分だけをリアルタイムで合成(比較明合成)してくれる「ライブコンポジット」での撮影も、星が日周運動する動きを動画にしてくれる「インターバル撮影」もE-PL8で楽しめます。もちろん星以外にもライブコンポジットでは夜景の車のライトの動きを光の筋で残してみたり、暗い中でペンライトで空中に文字を書いてみたり。
インターバル撮影では、つぼみが花開くまでを撮ってみたり、流れゆく雲の動きを撮ってみたり、人の動きを撮ってみたり......。そういうときは、「M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro」や「M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro」といったマクロレンズがおすすめです。
スマートフォンに画像を送れる?
OLYMPUSが提供している無料のアプリ「OLYMPUS Image Share」をスマホにダウンロードしておけば、撮った写真や動画をWi-Fiで転送できます(初回のみパスワードが必要ですが、一度入力すれば同じスマホなら2回目からはパスワード不要)。
スマホに転送しさえすれば、SNSにその場でアップロードもできるので、友達とすぐにシェアして写真を楽しむことも簡単です。
また、このアプリはカメラから離れてシャッターを切るリモコンとして使えたり、カメラロールに入っている写真をアートフィルターで加工したり、オリジナルの手書きサインを入れることもできます。
動画機能の仕様は?
MOVとAVIに対応しています。フルHDも撮ることができます。最大記録解像度は、MOVが1,920×1,080/30p、AVIが1,280×960/30p。
動画にアートフィルターをかけることができるの?
できます。すべてのアートフィルターをかけられますが、トイフォトやジオラマなど一部のアートフィルターはフレームレートが落ちて、なめらかな動きではなくなります。
この動画ではカメラのフォーカスをマニュアルにして、わざと玉ボケを作り、雨の日にガラスごしの車のライトや街灯を撮影したものです。せっかくなので、玉ボケだけを組み合わせてみました。アートフィルターだけでなくホワイトバランスも変えると、玉ボケの色味にバリエーションが出ます。
クリップスって何?
2、4、8秒の短い動画をカメラ内で編集して、おしゃれなショートムービーが作れる機能です。ハマるととっても楽しい機能です。クリップスを作るという目的ができると、カメラを持ってのお散歩も一段と楽しくなりますよ。
静止画をマイクリップスに入れ込むこともできるので、静止画だけのショートムービーも作れます。
録音時の音声を活かすことも、音を小さくしたり消音にしてカメラ内蔵のBGMを挿入することも可能です。あらかじめカメラ内に「Happy Days」という音源が1曲入っていますが、PCからOLYMPUSのサイトにいくと、全14曲をダウンロードすることができます(2016年12月8日現在)。
お化粧してお出かけをするイメージでマイクリップスを作りました。アート効果で全体にオールドフィルム仕様にしています。これはノイズやホコリなどがわざと入るような演出で、レトロな雰囲気を作り出してくれるものです。
マイクリップスも何本か同時に制作ができるので、作りながら新しいマイクリップスのアイデアが浮かんで新たに撮影してみたり......ハマるともっと編集の幅を広げたくなるのですが、クリップスとして撮っていない通常のムービーは、マイクリップスに入れることができないので注意。
カメラとしての画質は?
イメージセンサーは、有効画素数1,605万の4/3 Live MOSセンサー。ちなみにiPhone 6sや7は1,200万画素、iPhone 6は800万画素です。ボディ内3軸手ぶれ補正機構を搭載しているのでブレにも強く、気軽にハイクオリティな撮影が楽しめます。
アートフィルターも使えるの?
オリンパスのデジタルカメラといえばアートフィルター。このE-PL8にも、アートフィルターがふんだんに用意されています。
幻想的な夕暮れは、いつ、どのタイミングで出会えるかわからないもの。毎日持ち歩くと、ふとした時に素敵な空をカメラで撮ることができます。この撮影は少し霞んでいるガラス越しなので、自然な柔らかさが出ました。ヴィンテージフィルターにフレーム効果もプラスして、アーティスティックに表現できます。
アートフィルター: ヴィンテージは3パターンあります。こちらはパターンIIIの落ち着いたトーンで大人っぽく。
手持ちの小物を写してみるのもとても楽しい。アートフィルターのウォーターカラーはその名の通り、水彩画のよう。
お散歩スナップをしていて出会った自転車。ただ撮るだけでは物足りなかったので、リーニュクレールというアートフィルターを使いました。イラストのような雰囲気に仕上げてくれます。
季節柄、イルミネーションやツリーが多く街に溢れていましたが、キラキラ写真は夜しか撮れないわけではありません! この写真はお昼の明るい室内で撮りました。ファンタジックフォーカスでふんわり柔らく描写し、さらにスターライト効果でツリーに巻かれているライトをキラキラさせてみました。
同じツリーで撮る場所を変えてみました。シルバーの飾りに自分を写してのセルフィー。その場の雰囲気に自分を溶け込ませられる、気軽なセルフィーとしてオススメです!
使っていてどうでした?
普段はメガネの筆者ですが、メガネでも顔認識してくれるのはとても嬉しいです。メガネだと認識してくれないカメラ、実は結構あります。
斜めを向いても認識し続けてくれるので、顔の傾き幅も自由度が高い! さらに美肌にもしてくれるので、どんどんセルフィーしたくなります。
E-PL8は、持っていて気分の上がるカメラ。機能も充実しているので、おもわず友人に「このカメラ素敵なんだ」と話したくなります。何気ない瞬間もカメラで撮ろう! と思うと、人生がちょっと華やかに潤います。SNS世代の人たちにこそ、思い出をこのカメラで残して欲しいです。
おまけ:流行りの"カメラオンカメラ"をやってみた!
カメラオンカメラとは、写真を表示したスマホの画面を、別のスマホやカメラで撮る手法。撮影した写真をさらに撮影することで、メインとなる写真を引き立てたり、場の雰囲気を補強する効果が期待できます。
筆者はE-PL8でセルフィーを撮ってiPhoneに転送、それをE-PL8で撮影してみました。これなら1人でもカメラオンカメラができます!
元のセルフィーは、ファンタジックフォーカスからさらにスターライト効果を加え、クロスフィルターを付けたようなエフェクトにしています。
カメラオンカメラでは、イルミネーションを背景にライトトーンのアートフィルターで撮影しました。
次にやってみたカメラオンカメラは、スマホの自撮りアプリを起動しながらその様子をE-PL8で撮るというやり方。
こちらはヴィンテージのアートフィルターにフレーム効果をプラスしています。
E-PL8は4:3、16:9、3:2、1:1、3:4の4種類からアスペクト比を選べるので、Instagramなどにアップするのが前提なら、最初から1:1で撮影すると手間がかからないでしょう。