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【CP+2026】用意した編集素材をAIで検索・管理できる「Peakto」

Peaktoの画面。これは英語表示だが日本語表示も可能

CYME(サイム)のブースでは、同社のメディアマネージャー「Peakto」のデモが行われており、最新のアップデートなどを紹介していた。

CYMEはフランスのソフトメーカーで、PeaktoはAIも活用した強力な検索機能を備える素材管理ソフトとなっている。macOSのみの対応で、3年ほど前に登場した。

最新バージョンは2.7。プランは月額1,788円(2年プラン)~のサブスクや買い切り(4万8,279円)がある。

ローカルやクラウド上の素材をデータベース化し、一元管理できる。LightroomやCapture Oneのカタログ内も検索可能で、キーワード、メタデータ、レーティング、撮影情報など複合的な条件で素材を探すことができる。

Peaktoは1度データベースを作れば、素材がクラウド上にあってもオフラインで検索作業が行える。

撮影日をグラフのようにタイムラインで表示することも可能
Exifデータも条件に加えられる

Peaktoは、AIにより被写体が何であるかのタグを自動的に付けてくれる。たとえば、「vintage red car」と入力するとそれに合った素材が表示される。

従来こうした検索のためには人間がタグを付与する必要があったが、そうした手間がなくなる。もちろん人物の認識も可能だ。

「vintage red car」という検索ワードで探したところ。左上から最も条件に合う順で並ぶ

また、動画ファイルについてもAIがタグを付ける。動画の場合はどの位置に何が映っているのかまで解析するため、シーンの一部を簡単に見つけられる。

「vintage red car」でヒットした動画ファイルには赤線が表示され、該当のシーンがその位置にあることを示す

動画ファイルはPeakto上で時間方向のトリミングをしてサブクリップを作れる。そのサブクリップは動画編集ソフトに直接転送でき、素早くタイムラインに乗せることができる。

動画編集で素材ファイルが多いと探すのが手間だが、このソフトを使うと採用したい部分を次々タイムラインに並べていける。

サブクリップは動画編集ソフトに送ることができる
DaVinci Resolveに転送したところ。タイムラインへの配置が迅速に行える

加えて動画ファイルは音声認識が行われ、文字データも生成される。日本語にも対応しており、ナレーションやセリフをキーワードとして検索できるようになっている。

DaVinci Resolveに転送したところ。タイムラインへの配置が迅速に行える

新バージョンでは、ニコンのRAW動画フォーマットが扱えるようになったのがトピックだ。「NEV」(N-RAW)のほか、ニコンZRで使える「NE」(R3D NE)やREDカメラの「R3D」に対応した。

ニコンのRAW動画ファイルはmacOSで直接扱うことが難しかったそうだが、Peakto 2.7では動画編集ソフトに取り込む前にスクラブ再生などで瞬時に内容を確認できるようになった。

R3DのRAWを選んでいるところ

なおPeaktoはP2P方式の接続も可能で、1つのMacをサーバーにして別の離れた場所から接続しての作業も可能。そのため、遠隔作業時にクラウドサービスを使わなくて良いのもメリットだそうだ。

1981年生まれ。2006年からインプレスのニュースサイト「デジカメ Watch」の編集者として、カメラ・写真業界の取材や機材レビューの執筆などを行う。2018年からフリー。