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AI技術でRAWデータ画質を最大化「DxO PureRAW 2」Windows/Mac用

処理速度とワークフローを改善 富士フイルムX-Trans CMOSセンサーに対応

DxOは3月16日、画像処理ソフト向けにRAW撮影データを最適化するソフトウェア「DxO PureRAW 2」を発売した。販売価格は税込1万3,900円。従来版からのアップグレードは税込8,500円。WindowsとmacOSに対応する。

AI技術「DeepPRIME」を用いたデモザイキング、ノイズ除去処理、光学欠陥補正テクノロジーによって、RAWデータの画質を最大化するという「DxO PureRAW」(2021年4月発売)の最新版。AI技術の処理速度を従来より大幅に向上させた。具体的には、画像処理やエクスポートにかかる時間を、Apple Silicon搭載Macでは最大4倍、Windows OSでは1.5倍に高速化しているという。

最新版ではワークフローの効率化が図られた。AdobeのLightroom Classicでは、RAWデータを選択して右クリック、プラグインエクストラからDxO PureRAW 2を選択することで画像処理ソフトウェアから離れることなく画像の最適化が実行可能になった。また、WindowsのエクスプローラーまたはmacOSのFinderからRAWデータを右クリックしてDxO PureRAW 2を選択できるようになった。

従来版では、画像処理を実行するためには同ソフトを個別で立ち上げて、使用中の画像編集ソフトから一度離れる必要があった。この点はユーザーからの要望も多く、最新版での改善に至ったという。

Lightroom ClassicからDxO PureRAW 2を実行できる

新たに富士フイルムのカメラに対応。X-Trans CMOSセンサーで得たRAWデータにおいても、同ソフトの画像処理技術を活用できるとしている。また、光学モジュールのアップデートにより、同ソフトでサポートするカメラとレンズの組み合わせが7万組以上に向上した。対応カメラとレンズのリストは製品ページから検索できる。このほか、HiDPIディスプレイのサポートも追加されている。

本誌:宮本義朗