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84種類の銀塩フィルムを再現する「DxO Film Pack 6」。各時代のスタイルを学べる“タイムマシン”機能も

追加フィルムのひとつ「IMPOSSIBLE PX 600 SILVER SHADE」の適用イメージ

DxO Labs SASは、銀塩フィルムの仕上がりを再現する写真編集ソフト「DxO FilmPack 6」を10月20日に発売した。Windows版とMac版を用意し、価格はエリート版が税込1万3,900円、機能を限定したエッセンシャル版が8,500円。なお11月14日までは発売記念特価としてそれぞれ1万998円、5,498円で販売する。1か月の無料体験版も用意している。

銀塩フィルムの色や粒状感をデジタル写真に再現するというソフトウェア。コダックTri-X400、ポラロイド690、イルフォードHPS、富士フイルムSuperiaなど84種類の仕上がりを選択できる。

新機能の「タイムマシン」モードは、14の時代における銀塩写真のスタイルを再現。一例として、1950年代のモノクロ写真の魅力や、ウィリアム・クラインの作品の魂を写真にプラスできるとしている。それぞれの各スタイルは仕上がりを再現するだけでなく、フランス・ビエーブルに存在する「フランス写真博物館友の会」との協力によって収録された解説文により学ぶこともできる。

「タイムマシン」モードの画面。再現したいスタイルの作品や時代を選べる
各時代に関する解説文も収録されている(日本語もあり)

選択可能なスタイルに追加されたものには、赤外線感度の高さで知られるコダック「EKTACHROME Professional Infrared EIR」や、ポラロイド600向けのモノクロフィルム「IMPOSSIBLE PX 600 SILVER SHADE」のほか、富士フイルムのデジタルカメラXシリーズが搭載するフィルムシミュレーションの7モード、映画的な6種類の仕上がりがある。

コダックEIRフィルムの適用イメージ。各フィルムの概要説明も収録されている

また、写真にビンテージ感を与えるエフェクトとして、15種類の光漏れパターンや、15種類のフレーム、20種類のテクスチャ(紙や水滴など)を用意している。

色のコントロールに関しても、パラメータを旧バージョンの6チャンネルから8チャンネルに拡充し、より高精度に編集できるようになったという。ハイライトとシャドウで異なる色相を選ぶこともできる。

色の編集パラメータ

なお同社は、RAW現像ソフトの最新版「DxO PhotoLab 5」も同日に発売。DxO FilmPack 6とのセット販売も用意している。

本誌:鈴木誠