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Photoshop/Lightroomの編集に最適なRAWデータを生成する「DxO PureRAW」。30日間無料体験も

DxOは、RAWデータを画像処理ソフト向けに最適化できるというソフトウェア「DxO PureRAW」を4月14日に発売した。対応OSはWindows 10、macOS 10.14、10.15、11。販売価格は税込1万2,900円。本稿執筆時点ではキャンペーン価格の税込8,998円で販売されている。

AdobeのPhotoshopやLightroomなどの画像編集ソフトウェア上でRAWデータを扱う際に、本ソフトを介することで、色やディティール情報を損なうことなく、デジタルノイズなどを除去できるという。同社では一例として、暗所で撮影した画像の色情報をいかしたい場合や、比較的小サイズのセンサーで撮影された画像でISO感度が低めでもノイズが目立つ場合などで特に有効だと説明している。

インターフェース画面

内部処理には、数十億に及ぶデータサンプリングを行いディープラーニングを施したというAI技術「DeepPRIME」が活用されている。これにより効果的なノイズ除去とデモザイシング結果(デモザイキングともいわれる処理で、現像時におこなわれるRGB情報の補完処理のこと)が得られるのだという。

デモザイシング処理ではピクセル情報に基づいて色を再構成し、ノイズ除去では粒状化を引き起こすデジタルノイズの補正が行われているという。同社によればこれら2つの処理は通常別個に処理されるものの、同ソフトでは一緒に処理できると説明している。

またデータ読み込み時には、撮影機材を識別して、同社の知見をいかした補正がかかるという。補正がかかる内容はディストーション、色収差、周辺光量落ち。また独自のアルゴリズムにより画像全体のシャープネス向上も見込めるとしている。

本誌:宮澤孝周