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ノイズ除去とディテール復元性を向上した「DxO PureRAW 3」

独自エンジンでRAWデータを高画質化

DxOは3月15日、RAWデータを画像処理ソフト向けに最適化するソフトウェア「DxO PureRAW 3」を発売した。販売価格(税込)は1万4,900円。従来版からのアップグレードは税込8,900円。Windows/macOSに対応する。

デジタルカメラが出力したRAWファイルに対し、同社が独自にカスタマイズした光学補正データとAI技術を活用したアルゴリズムを適用することで高画質化するソフトウェア。RAW(DNG)/TIFF/JPEG形式で出力できる。

搭載する高画質化エンジン「DeepPRIME XD」は、同社の旗艦ソフト「PhotoLab 6.3」にも採用。従来エンジンの「DeepPRIME」よりもノイズ除去とディテール復元のレベルが向上したという。

RAWファイルを選択し、RAWの処理、ノイズ除去方法、光学補正を設定して、出力形式と出力先を指定することで高画質化されたファイルが出力される。変換終了後、そのまま編集を行いたい場合は、エクスポート先を指定することで、処理が終わり次第Photoshopなどの指定したソフトでデータが開かれる。

処理の時間はRAWデータのサイズによって異なるが、約50MBのRAWデータにDeepPRIME XDと光学補正をすべて使用し、DNGで出力した際、処理時間は1分50秒ほどだった。(MacBook Air/M1チップ/16GB)

従来品同様、Adobe Lightroom Classicでは、RAWデータを選択し、プラグインエクストラから「DxO Pure RAW 3のプラグインで処理」を選択することで、ソフトウェアを個別に立ち上げること無くDeepPRIME XDを適用できるほか、Windowsのエクスプローラーや、macOSのFinderからRAWデータを選択して、右クリックのメニューからDxO PureRAW 3を選択できる。

Lightroom Classicでの表示
Finderからも直接アクセスが可能

画像選択画面にはソート機能を追加。ISO感度、日付、名前順に並び替えができる。またキューシステムを新たに搭載しており、優先的に処理をしたいデータやパラメータの異なるデータの処理も行えるようになった。

キューシステムの画面

DxO光学モジュールは、各カメラとレンズの組み合わせにおいて生じる諸収差を補正するキャリブレーションデータ。約8万1,000通りのカメラとレンズの組み合わせの補正データを保有している(3月1日時点)。対応カメラとレンズのリストは製品ページから検索できる。

本誌:佐藤拓