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パナソニック、無線ライブ配信に対応した「LUMIX GH5II」。本体のみ19.4万円

USB給電/充電にも対応 GH5との比較写真あり

パナソニックは、ミラーレスカメラ「LUMIX GH5II」を6月25日に発売する。価格はオープン。ラインナップと税込店頭予想価格は、ボディ(DC-GH5M2)が19万4,000円前後、LUMIX G 12-60mmレンズキット(DC-GH5M2M)が21万9,000円前後。

同社マイクロフォーサーズ機のうち、高い動画性能とプロユースを意識した仕様が特徴の「LUMIX GH」シリーズの最新モデル。ミラーレスカメラとして初めて4K/60pに対応した「LUMIX GH5」(2017年3月発売)および、そのバリエーションモデルの「LUMIX GH5S」(2018年1月発売)に続く製品。

GH5II(左)とGH5(右)

主な特徴は、動画の記録時間無制限や、手ブレ補正機能、内蔵マイクの音質といった好評点をGH5から継承・進化させ、不満の声があったというAF性能、ライブ配信の煩雑さ、USB給電/充電に非対応な点について見直しを行った点。ライブ配信については、GH5II本体とスマートフォンの「LUMIX Sync」アプリを使用すれば、ケーブル接続やPC/ルーターを介する必要なく、YouTubeやFacebookに配信できるという。

また、2021年中に予定しているというファームウェアのアップデートにより、有線ネットワーク機能も強化していくと予告。スマートフォンと直結してのUSBテザリングや、LAN経由によるIPストリーミングにも対応していくとしている。

なお同社では、よりハイエンド志向の高機能を持たせた「LUMIX GH6」の開発発表も同時に行い、YouTube動画制作などで定評あるGH5シリーズの後継となるGH5IIと、ビデオグラファー向けにより高機能としたGH6(2021年内に発表・発売予定)の2機種をそれぞれ発売する予定。

イメージセンサーは、新たにARコーティングを施してフレアを抑制した有効2,033万画素Live MOSセンサー。画像処理エンジンはGH5以降に登場した「LUMIX S5」や「LUMIX BGH1」と同じ最新のヴィーナスエンジンを搭載するという。GH5と同様、動画の記録時間は無制限。新たにC4K/60p 10bit記録や、V-Log Lを含む最新の画作りにも対応する。

AF機能は、最新フルサイズ機のLUMIX S5に搭載されている新しいアルゴリズムを搭載。GH5と比べると、被写体の人物が後ろを向いてもAF追従できるリアルタイム認識AF、人体認識/動物認識が新たに加わっている。

また、ボディ内手ブレ補正機能は効果を5段分から6.5段分に向上。LUMIX Sシリーズの中でも特に動画機能に特化している「LUMIX S1H」に採用されている動画用補正アルゴリズムを取り入れた。

操作系は、ボタンレイアウトをGH5から継承。メニュー画面の構成は、フルサイズのSシリーズと同じ最新のものにアップデートしている。背面モニターは従来比約1.5倍の明るさという高輝度液晶モニターを採用。フリーアングル式を継承している。EVFは約368万ドット・0.76倍のOLEDを継承。

GH5II(左)は最新のメニュー構成になった
上面。ドライブモードダイヤルと録画ボタンに赤色のアクセントが加わり、GH5との外観上の違いになっている。
参考:左がGH5II、右がGH5

そのほか、ビデオスピードクラスV90対応のSDスロット×2、防塵防滴・耐低温仕様のフルマグネシウム合金ボディなどの特徴もGH5から継承している。

静止画撮影機能の新しい話題としては、カメラ内で途中経過を見ながら比較明合成撮影が行える「ライブビューコンポジット」機能を発売後のファームウェアアップデートで提供するという。

電源は、新たにUSB給電/充電に対応。別売のDCカプラーがなくても、USB端子からフルの電源容量を確保でき、USB給電しながらのライブ配信でも本体の発熱には問題がないという。

同梱バッテリーは「DMW-BLK22」に変更。従来品より容量が18%アップしており、GH5やS5でも共用できるという。従来の同型バッテリーもGH5IIに使用可能。

外形寸法は約138.5×98.1×87.4mm。重量は約727g(本体、バッテリー、SDメモリーカード1枚含む)、約647g(本体のみ)。

本誌:鈴木誠