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パナソニック「LUMIX GH5II」実機レポート。無線ライブ配信の手順を紹介
GH5との外観比較も
2021年5月26日 20:49
パナソニックが6月25日に発売を予定しているミラーレスカメラ「LUMIX GH5II」。同社は発売に先駆けて製品発表会を開催。同会場にて製品のタッチ&トライの機会を得たので、その様子をお届けする。
本機は、同社のマイクロフォーサーズ「LUMIX GH」シリーズの新モデル。フルサイズ機のLUMIX S5と同じ画像処理エンジンやAFアルゴリズムを採用したり、LUMIX S1Hで採用された動画補正用アルゴリズムを踏襲するなど、とりまわしやすいサイズ感で高い動画性能を有するGHシリーズに、Sシリーズの良いところを組み合わせたカメラとして仕上がっているという。
従来機の「LUMIX GH5」は、2017年3月に発売され、写真愛好家から映像クリエイターまで幅広く評価を得ており、ユーザーからもその後継機を望む声が多く聞かれていたという。GH5の登場からおよそ4年の時がたち、GH5IIが登場するまでに社会は大きく変化したと同社は言う。
“YouTuber”がなりたい職業の上位になり、感染症拡大の影響を受けて、様々な展示会はライブ配信を中心としたオンライン化が進んだ。「動画」が社会に対して果たす役割が大きくなっていると同社は説明した。そうした中でGH5IIは、GH5から動画の基本性能を向上させながら、ライブ配信をより簡単にできるカメラとして開発を進めてきたという。
細かな仕様や機能の向上については既に掲載済みの記事にゆずるとして、本稿ではGH5IIとGH5の外観上の比較や、スマホアプリとの連携について実機写真を交えてお届けしたい。
外観~変わらない使い心地を目指して~
GH5IIとGH5は、ボディの形状および外形寸法に変更がない。これは、GH5のユーザーが買い替えをした際にも、使い心地が変わらないように配慮した結果だという。細かな表記は異なるが、ボタンレイアウトも踏襲している。
重量はGH5IIが647g、GH5が645g(本体のみ)。センサーやエンジンが刷新されており、中身に違いがあるためというが、それでも差は2gにおさまった。
外観上のわかりやすい違いは右肩部の動画ボタン。GH5IIでは赤一色となっており、より存在感が増している。より高い動画性能を実現しているというメッセージを感じる。
また、GH5IIのドライブモードダイヤルには、赤いラインがあしらわれた。これは、同社の画作りの重要なテーマとなっている「生命力・生命美」をあらわしたもので、LUMIX G9以降、フルサイズSシリーズを含めて採用されたデザインを踏襲している。
手軽な動画配信を可能に
これまで、デジタルカメラを使ったライブ配信には、カメラを配信機器とケーブルでつなぎ、一カ所に場所を決めて実施するなど、多くの制約がつきものであった。しかし本機では、新たに“ケーブルレス”によるライブ配信が可能となった。カメラとスマートフォンを組み合わせることで、映像のクオリティと、配信の手軽さの両立を目指したという。
利用するのはスマホアプリ「LUMIX Sync」。カメラとスマートフォンをテザリング接続することで、YouTubeやFacebookなどの配信サービスに直接映像を送ることができる。5G対応端末でも利用可能。また、スマートフォンだけでなく、Wi-Fiルーターとの接続による映像配信も可能としている。
メニュー画面
先に述べた通り、ボタン類の配置など操作性はほぼGH5を踏襲しているが、メニュー画面の構成はLUMIX最新世代のものに刷新されている。以下に一部の画面写真を掲載する。