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パナソニック、LUMIX GH5IIのファームアップを予告。スマホ有線接続でのライブ配信、ライブビューコンポジットなどを追加

対象機種のLUMIX GH5II

パナソニックは11月17日、マイクロフォーサーズ規格のミラーレスカメラ「LUMIX GH5II」(DC-GH5M2)のファームウェアアップデートを予告した。11月30日にライブ配信などの機能向上が盛り込まれた最新のプログラム(予告バージョンはVer.1.1)が公開される見通しだ。

予告のあったファームウェアアップデートは、スマートデバイスとLUMIX GH5 IIをUSBケーブルで有線接続することでライブ配信が可能になるなど、配信面の機能強化が主な内容となっている。また、LUMIX Tether Ver.2.0を用いて最大12台をパソコンから制御できるようになるほか、ライブビューコンポジット機能の追加も盛り込まれている。

各機能強化の詳細は以下のとおり(内容は引用)。

ライブ配信機能の強化

スマートデバイスとのUSBテザリング(RTMP/RTMPS)

GH5IIとスマートデバイスをUSBケーブルで有線接続してライブ配信できる、「スマートデバイスとのUSBテザリング」に対応します。従来の「無線IPストリーミング機能」よりも、電波干渉の多い環境での使用時にも安定的な通信速度を確保しやすくなり、高画質な4K 30p映像の配信にも対応します。

有線IPストリーミング機能(RTP/RTSP)

GH5IIとパソコンを有線LANケーブルで接続(※)することで最大4K 60pの「有線IPストリーミング機能」が可能になります。有線LANケーブルを用いて安定性の高い通信ができる屋内環境で、無線通信を介さずに4K 60pの高画質な映像と音声を配信することができます。
※DC-GH5M2のUSB Type C端子をLAN端子に変換する市販のアダプターが必要です。

選べるライブ配信フォーマット

これまでGH5IIの「無線IPストリーミング機能」では、最大FHD 60pでのライブ配信が可能でしたが、新たに「スマートデバイスとのUSBテザリング」や「有線IPストリーミング機能」を使用した場合は、4K画質の選択が可能です。通信量が少なく安定性を確保しやすいHD画質の映像から、4Kの高画質な映像まで、配信意図や通信環境に合わせた多彩なフォーマットを選択できます。

カメラ複数台接続に対応

カメラ制御ソフトウェア「LUMIX Tether Ver.2.0」を用いてカメラ複数台接続での撮影

「LUMIX Tether Ver.2.0」を使用して、最大12台の対応機種を1台のパソコンから制御できます。
※対応機種(2021年11月現在)
1.LANケーブルを用いた機器制御:DC-GH5M2(※)/BGH1/BS1H
※DC-GH5M2のUSB Type C端子をLAN端子に変換する市販のアダプターが必要です。
2.USBケーブルを用いた機器制御:DC-GH5M2/GH5S/G9/BGH1/S1H/S1R/S1/S5/BS1H

カメラ制御ソフトウェア「LUMIX Tether Ver.2.0」経由のパワーズーム操作

「LUMIX Tether Ver.2.0」を使用して、パソコンからパワーズーム対応のLUMIX Gシリーズレンズを用いたズーム操作が可能です。
※対応レンズ(2021年11月現在):H-PS14042/H-PS45175
※筆者補注:上記型番の製品名は以下のとおり。
・H-PS14042:LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm / F3.5-5.6 ASPH. / POWER O.I.S.
・H-PS45175:LUMIX G X VARIO PZ 45-175mm / F4.0-5.6 ASPH. / POWER O.I.S.

静止画機能の追加

ライブビューコンポジット

設定した露光時間ごとに画像を撮影し、明るく変化した部分を合成して1枚の写真として記録します。通常のバルブ撮影では露出オーバーとなってしまうような撮影シーンでも、全体の露出を適正に保ちながら、星の日周運動や花火などの切れ目のない美しい光跡をモニターで仕上がりを確認しながら撮影できます。

本誌:宮澤孝周